たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?
今日はロベルト・アレクサンダー・シューマン(第4話)です。
≪作曲家の肖像≫
【Robert Alexander Schumann】
架空の恋人から卒業するシューマン。これからはピアノ一本で頑張って欲しいところですが、今日はその続きからです。
(第4話)【独自の練習法】
ようやく夢から覚めたシューマンは、ヴィーク氏のもとでピアノの勉強を続けるのでした。ピアノを熱心に練習するシューマンですが、どうもうまくいかなかったらしく独自の練習法を編み出すのでした。
難曲を弾くためには5本の指を自由自在に操らなければならないのですが・・・、薬指だけがどうもうまく動いてくれない…。そこでシューマンは薬指を動かさないようにつるしておいて、他の指だけで練習をすれば薬指も自然に使えるようになるだろう!と考えてこの練習を続けるのでした。
もちろんこんなバカげた練習を師ヴィークに見られるわけにはいかないので、黙って練習していたのですが・・・、これがいけなかった。つるした薬指をはずしても、薬指が動かなくなってしまっていたのです。
そして、1831年には薬指が右手全体に影響してしまいピアノを弾くには全く役に立たない状態に陥ってしまうのでした。ピアニストにとって薬指はもちろんの事右手の自由を奪われるのは致命的でした。これでピアニストとしての将来を失ってしまったシューマンは相当落ち込んでしまうのでした。
1833年には神経衰弱に陥ってしまい、絶望の底に突き落とされてしまうのでした。そんなドン底状態の哀れなシューマンを見ていたのは、ヴィーク氏の娘、まだ14歳にクララでした。
偉大なピアニストになるためなら、何でもやってやる!というシューマンの無謀な練習法も、同じヴィーク氏の下で練習するひとりの弟子としては、クララにも痛いほど分かったのかもしれません。また、そのせいでピアニストへの道を絶たれることになった無念さもクララには我が身のごとく感じていたのかもしれません。
しかも、14歳のクララはまさに思春期まっただ中ですから、可哀想なシューマンを元気付けようとするうちに、シューマンが気になる存在になってしまうのでした。
そして、シューマンも慰めてくれるクララの純粋なまなざしを意識するようになっていたようです。
ところが、1834年シューマンの心を奪ったのはクララではなく、エルネスティーネ・フォン・フリッケンでした。(今度は実在の人物です。)きっかけは、幼くして父フリーリヒ・ヴィークからピアノの英才教育を受けていたクララは各地で演奏会を行っていたようですが、その演奏会を聴いたフリッケン男爵がクララの演奏に感動して17歳の娘のエルネスティーネをヴィーク氏の下で学ばせる事にしたのでした。
シューマンの事が気になるクララとしてはなんとも皮肉な話ですが、自分のピアノのテクニックが元で結果ヴィーク家にエルネスティーネを招き入れる事になってしまいました。しかも、シューマンはこのエルネスティーネに心を魅かれていくのでした。
ピアノの上達への近道と信じて独自の練習を行ったシューマンは無残な結果になってしまいましたが、やっぱりピアノはちゃんとした先生に教えてもらわないとダメですよね。ピアノが弾けなくなるくらいならいいですけど(もともと弾けないし)鉛筆やお箸も持てなくなっちゃいますからね!
それにしても、気になるのはシューマンとエルネスティーネそしてクララの三角関係!?つづきはまた明日。
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今日はロベルト・アレクサンダー・シューマン(第4話)です。
≪作曲家の肖像≫
シューマン:ピアノソナタ第1番園田高弘, シューマン日本クラウンこのアイテムの詳細を見る |
架空の恋人から卒業するシューマン。これからはピアノ一本で頑張って欲しいところですが、今日はその続きからです。
(第4話)【独自の練習法】
ようやく夢から覚めたシューマンは、ヴィーク氏のもとでピアノの勉強を続けるのでした。ピアノを熱心に練習するシューマンですが、どうもうまくいかなかったらしく独自の練習法を編み出すのでした。
難曲を弾くためには5本の指を自由自在に操らなければならないのですが・・・、薬指だけがどうもうまく動いてくれない…。そこでシューマンは薬指を動かさないようにつるしておいて、他の指だけで練習をすれば薬指も自然に使えるようになるだろう!と考えてこの練習を続けるのでした。
もちろんこんなバカげた練習を師ヴィークに見られるわけにはいかないので、黙って練習していたのですが・・・、これがいけなかった。つるした薬指をはずしても、薬指が動かなくなってしまっていたのです。
そして、1831年には薬指が右手全体に影響してしまいピアノを弾くには全く役に立たない状態に陥ってしまうのでした。ピアニストにとって薬指はもちろんの事右手の自由を奪われるのは致命的でした。これでピアニストとしての将来を失ってしまったシューマンは相当落ち込んでしまうのでした。
1833年には神経衰弱に陥ってしまい、絶望の底に突き落とされてしまうのでした。そんなドン底状態の哀れなシューマンを見ていたのは、ヴィーク氏の娘、まだ14歳にクララでした。
偉大なピアニストになるためなら、何でもやってやる!というシューマンの無謀な練習法も、同じヴィーク氏の下で練習するひとりの弟子としては、クララにも痛いほど分かったのかもしれません。また、そのせいでピアニストへの道を絶たれることになった無念さもクララには我が身のごとく感じていたのかもしれません。
しかも、14歳のクララはまさに思春期まっただ中ですから、可哀想なシューマンを元気付けようとするうちに、シューマンが気になる存在になってしまうのでした。
そして、シューマンも慰めてくれるクララの純粋なまなざしを意識するようになっていたようです。
ところが、1834年シューマンの心を奪ったのはクララではなく、エルネスティーネ・フォン・フリッケンでした。(今度は実在の人物です。)きっかけは、幼くして父フリーリヒ・ヴィークからピアノの英才教育を受けていたクララは各地で演奏会を行っていたようですが、その演奏会を聴いたフリッケン男爵がクララの演奏に感動して17歳の娘のエルネスティーネをヴィーク氏の下で学ばせる事にしたのでした。
シューマンの事が気になるクララとしてはなんとも皮肉な話ですが、自分のピアノのテクニックが元で結果ヴィーク家にエルネスティーネを招き入れる事になってしまいました。しかも、シューマンはこのエルネスティーネに心を魅かれていくのでした。
ピアノの上達への近道と信じて独自の練習を行ったシューマンは無残な結果になってしまいましたが、やっぱりピアノはちゃんとした先生に教えてもらわないとダメですよね。ピアノが弾けなくなるくらいならいいですけど(もともと弾けないし)鉛筆やお箸も持てなくなっちゃいますからね!
それにしても、気になるのはシューマンとエルネスティーネそしてクララの三角関係!?つづきはまた明日。
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