初心者のクラシック

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歌劇「マクベス」前奏曲  (ヴェルディ作曲)

2007年03月11日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヴェルディ:歌劇「マクベス」前奏曲です。


この曲はシェイクスピアの有名な作品「マクベス」を元にヴェルディが歌劇のための音楽を作曲した曲です。

ストーリーは、11世紀のスコットランド王ダンカンに使えるマクベスとバンクォーは、ある日魔女の予言を受けます。「マクベスは領主になりやがては国王になる。バンクォーの息子は国王になるだろう。」というものでした。
 すると間もなくマクベスは領主に任命されます。予言が的中したのを知ったマクベス夫人は彼をけしかけて、国王暗殺を実行させます。
国王暗殺容疑は国外にいた王子にかけられ、マクベスが国王に即位します。すると気になるのは、バンクォーに対する予言です。
ならば、とばかりにマクベスは次にバンクォーと息子の殺害を試みます。ところがバンクォーの息子だけはうまく逃げ延びるのでした。
 それでも王位の気になったマクベスは再び魔女に予言を求めると、「森が動かない限り負ける事はない」と言われます。
 すると、国外にいた王子や、王子と共に亡命していた貴族たちの大軍によってまるで森が動くようにして城内に攻め込まれ、マクベスは打ち負かされてしまうというお話のようです。


 木管楽器の怪しげな旋律で始まり、ヴァイオリンがささやいたかと思うと、
 トロンボーンが突然、大きく響き出し、地響きのするようなドラマチックな
 オーケストレーションに包まれます。
 その後はヴァイオリンがしなやかなで悲しげな旋律を奏でますが、
 再びトロンボーンが劇的なフレーズをバリバリと演奏します。
 それが終わるとヴァイオリンが悲しげな旋律をくりかえし
 最後はこれから起こる劇的なドラマを臭わすような展開で盛上げていきますが、
 ラストはひっそりと意味深に終わっていきます。

これぞ、前奏曲といった感じがしますね。トロンボーンの激しいフレーズはまるでマクベスとバンクォーに告げられた魔女の予言のように鋭く響きます。
演奏時間は4分弱とかなり短いんですが、トロンボーンのインパクトはかなり強烈です。
ヴェルディのオペラは印象的なフレーズが多いと思いますが、この曲もそのひとつだと思います。


≪オススメCD≫
ベルディの序曲集でお楽しみください。
ヴェルディ:オペラ序曲・前奏曲集
シノーポリ(ジュゼッペ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ヴェルディ
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:☆☆☆☆☆
哀:☆☆☆★★
楽:★★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
ヴェルディの歌劇の魅力を連想させる一曲ですね。


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