たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はショパン:バラードです。
バラードというと、「ちょっと切ない恋の歌」という感じにとらえていましたが、今回この曲を紹介するにあたって、gooの国語辞典でちょっと調べてみると。
(1)普通、三つのスタンザから成り、各スタンザの最後の行と結句とは同一のリフレーンで終わる抒情詩。中世のフランスやイギリスの詩型。バラッド。譚詩(たんし)。
(2)素朴な言葉で伝説・民話をうたう物語詩。バラッド。譚歌。
(3)物語詩的な内容や雰囲気をもつ歌曲または器楽曲。譚詩曲。
(4)〔ballad〕ポピュラー音楽で、愛などをテーマとする感傷的な歌。
と出てきました。普通だと(4)の解釈ですよね。しかし、他にもいろいろ調べてみると、やはり中世フランスの詩の形式というのがどうも最初のようです。それを音楽に初めて使ったのが、ショパンだったようです。そんな訳で、曲調もやはり一般的に言うところのバラードとはやや違うようなんですね。
ショパンはバラードを4つ作曲していて、いずれもピアノ独奏のための曲です。1曲あたりの演奏時間は7~10分程度とやや長めですが、まあ許容範囲じゃないかと思います。曲調としては、いづれも悲しく切ない暗めの曲ですから必ずしも聴きやすい曲とは言えないと思います。
第1番:低音の和音が悲しく響き渡ると、寂しそうなフレーズが少しずつ現れてきます。
悲しみに暮れた響きが続く中で聴こえてくる美しいメロディはとても、響きます。
やがて、それは訴えるように激しくなっていきますが、それも一時的なもので、
しばらくすると、また落ち着いたやや悲しいフレーズへと戻っていきます。後半に
入ると少し明るいワルツ風の曲調になりますが、次第に激しく盛上がり悲しみに満ちた
フレーズで最後を結んでいます。
第2番:静かにおとなしいリズムで曲始まります。なにか昔話でも始まりそうな、そんな
懐かしい感じの曲ですね。そんな、ひっそりとした曲調が一転して、いきなり激しい
曲調へと変わり、ちょっとビックリしてしまいます。そんな激しい曲調に面くらって
いると、また元のおとなしい雰囲気へ戻ります。しかし、後半に入ると再び激しい感情
があふれ出してくるかのように音が次々に入り乱れて波のように襲ってきます。全ての
感情を吐き出すと再び、おとなしくなり言いたい事は全て言い尽くしたかのようにして
消え入るようにして曲を終えます。
第3番:しっとりとしたフレーズで始まる曲は落ち着いて聴けると思います。
少しけだるい感じが、なんとも魅力的な曲です。決して明るい曲とは言えませんが、
かと言って必要以上に暗くなりすぎる事もなく、そういう意味ではバランスのとれた
聴きやすい曲という事ができるのかもしれません。後半はやや音も増えてきて盛上がる
部分もありますが、やはり派手にはなりすぎず。何かを抑えているようにも聴こえます
しかし、後半は抑えきれないと言うよりは、全てをさらけ出したかのように、たくさん
の音があふれ出してくるのがとても魅力的に聴こえる曲です。
第4番:ポツポツとやはり寂しく始まる曲です。しばらくはこの感じが続き、しとしと
と降り続く長雨を窓の外に眺めているような、切ない感じがする曲です。
窓の外に降り続く雨はやがて激しく大粒の雨に変わり、それを見ている少女の目にも
やはり大粒の涙が・・・。聴いているとそんな感じを思わせる、しっとりとした曲です。
やがて涙も尽きて、しばらく窓の外を何も考えずに見ていても、雨はやまず降り続け
ています。降り続ける雨をただただ見つめている事しか出来ず、途方にくれたまま
終わっていく曲は哀愁もたっぷりです。
辞書を引いてみても「バラード」の詩的な意味はあまりよく分かりませんでしたが、J-POPで言うところの「バラード」とは明らかにちがった面持ちの曲ですね。正直に言うと、このタイトルしかも「ショパンのバラード」という事だけに魅かれて買ったこのCDですが、最初は自分のイメージと違った事にはじめは若干、落胆していましたが、聴いているうちに、このなんとも言えないつかみ所のない切なさに、どことなく魅力を感じてしまう作品だと思います。上記みたいに初心者はタイトルだけで買ってしまうと、ちょっとどうかなと??疑問符がつく作品である事も否めませんので要注意です。
≪オススメCD≫
1985年のショパンコンクールで「最優秀レコード賞」を受賞したこの1枚でお楽しみください。
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
独特の雰囲気で切ないショパンワールドをお楽しみください。
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今日はショパン:バラードです。
バラードというと、「ちょっと切ない恋の歌」という感じにとらえていましたが、今回この曲を紹介するにあたって、gooの国語辞典でちょっと調べてみると。
(1)普通、三つのスタンザから成り、各スタンザの最後の行と結句とは同一のリフレーンで終わる抒情詩。中世のフランスやイギリスの詩型。バラッド。譚詩(たんし)。
(2)素朴な言葉で伝説・民話をうたう物語詩。バラッド。譚歌。
(3)物語詩的な内容や雰囲気をもつ歌曲または器楽曲。譚詩曲。
(4)〔ballad〕ポピュラー音楽で、愛などをテーマとする感傷的な歌。
と出てきました。普通だと(4)の解釈ですよね。しかし、他にもいろいろ調べてみると、やはり中世フランスの詩の形式というのがどうも最初のようです。それを音楽に初めて使ったのが、ショパンだったようです。そんな訳で、曲調もやはり一般的に言うところのバラードとはやや違うようなんですね。
ショパンはバラードを4つ作曲していて、いずれもピアノ独奏のための曲です。1曲あたりの演奏時間は7~10分程度とやや長めですが、まあ許容範囲じゃないかと思います。曲調としては、いづれも悲しく切ない暗めの曲ですから必ずしも聴きやすい曲とは言えないと思います。
第1番:低音の和音が悲しく響き渡ると、寂しそうなフレーズが少しずつ現れてきます。
悲しみに暮れた響きが続く中で聴こえてくる美しいメロディはとても、響きます。
やがて、それは訴えるように激しくなっていきますが、それも一時的なもので、
しばらくすると、また落ち着いたやや悲しいフレーズへと戻っていきます。後半に
入ると少し明るいワルツ風の曲調になりますが、次第に激しく盛上がり悲しみに満ちた
フレーズで最後を結んでいます。
第2番:静かにおとなしいリズムで曲始まります。なにか昔話でも始まりそうな、そんな
懐かしい感じの曲ですね。そんな、ひっそりとした曲調が一転して、いきなり激しい
曲調へと変わり、ちょっとビックリしてしまいます。そんな激しい曲調に面くらって
いると、また元のおとなしい雰囲気へ戻ります。しかし、後半に入ると再び激しい感情
があふれ出してくるかのように音が次々に入り乱れて波のように襲ってきます。全ての
感情を吐き出すと再び、おとなしくなり言いたい事は全て言い尽くしたかのようにして
消え入るようにして曲を終えます。
第3番:しっとりとしたフレーズで始まる曲は落ち着いて聴けると思います。
少しけだるい感じが、なんとも魅力的な曲です。決して明るい曲とは言えませんが、
かと言って必要以上に暗くなりすぎる事もなく、そういう意味ではバランスのとれた
聴きやすい曲という事ができるのかもしれません。後半はやや音も増えてきて盛上がる
部分もありますが、やはり派手にはなりすぎず。何かを抑えているようにも聴こえます
しかし、後半は抑えきれないと言うよりは、全てをさらけ出したかのように、たくさん
の音があふれ出してくるのがとても魅力的に聴こえる曲です。
第4番:ポツポツとやはり寂しく始まる曲です。しばらくはこの感じが続き、しとしと
と降り続く長雨を窓の外に眺めているような、切ない感じがする曲です。
窓の外に降り続く雨はやがて激しく大粒の雨に変わり、それを見ている少女の目にも
やはり大粒の涙が・・・。聴いているとそんな感じを思わせる、しっとりとした曲です。
やがて涙も尽きて、しばらく窓の外を何も考えずに見ていても、雨はやまず降り続け
ています。降り続ける雨をただただ見つめている事しか出来ず、途方にくれたまま
終わっていく曲は哀愁もたっぷりです。
辞書を引いてみても「バラード」の詩的な意味はあまりよく分かりませんでしたが、J-POPで言うところの「バラード」とは明らかにちがった面持ちの曲ですね。正直に言うと、このタイトルしかも「ショパンのバラード」という事だけに魅かれて買ったこのCDですが、最初は自分のイメージと違った事にはじめは若干、落胆していましたが、聴いているうちに、このなんとも言えないつかみ所のない切なさに、どことなく魅力を感じてしまう作品だと思います。上記みたいに初心者はタイトルだけで買ってしまうと、ちょっとどうかなと??疑問符がつく作品である事も否めませんので要注意です。
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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
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