たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲です。
歌劇の中では“第1幕への前奏曲”といわれる事もありますが、つまりは「序曲」の事なんですね。この曲もスカッと爽快で聴いててワクワクしてきますね。ワーグナーの曲はこういう作品が多いですが、どの曲も魅力的だと思います。歌劇も是非、全曲を見たり聴いたりしたいものですが、なかなか時間とお金がないので、そんな時には、序曲とか前奏曲だけ、を聴いても楽しめると思いますよ。
楽劇のストーリーは、主人公ヴァルターとエーファがお互いに一目惚れをしてしまいますが、エーファに求婚できるのは、歌合戦の優勝者のみ、という難題でした。ヴァルターは、はりきって歌合戦に挑戦しますが、思うような成果を上げる事が出来ませんでした。
ただ一人友人のザックスだけは、彼の歌に評価を与えますが、審査は思わしくありません。そこで、ヴァルターとエーファは駆け落ちをしようとしますが、失敗します。
一計を案じたザックスは書きかけの歌を出場者のベックメッサーに与え、彼は歌合戦でこの歌を歌いますが、途中までのうろ覚えの為、うまく歌えません。失敗した事を自分のせいにされたくないベックメッサーは「この歌の作者はザックスだ」と言いますが、ザックスは、この歌の本当の作者はヴァルターだ、と言って、ヴァルターが同じ歌を見事に歌い上げ、マイスタージンガーの称号を与えられる。というお話です。
「歌合戦」がワーグナーのストーリーにはよく出てきますが、中世ヨーロッパの貴族の間ではやっていたようで、騎士たちも、たしなみのひとつとして、歌っていたようです。吟遊詩人が、思い思いのメロディにのせて、自作の詩(うた)を披露していた影響もあるようです。日本でも中世には貴族達が和歌や連歌をたしなみとして、ステータスとしていたようですから、意味合いとしてはそんな感じなんでしょうね、きっと。(違ってたらゴメンナサイ。)
トランペットの堂々としたファンファーレが、最初からカッコよく始まります。
途中にはいるティンパニ(大太鼓)のドラムロールも、そのカッコよさを更に演出して
ますから、文句なしですね。そして、要所、要所にヴァイオリンの綺麗な合いの手が
入りますし、流れるような素晴らしいメロディも、気分爽快この上なしですね。
曲の中盤は、やや落ち着いた雰囲気になりますが、オーボエやクラリネットが軽やかな
フレーズを奏でていますし、終盤にかけては、盛上げ方がうまいですよね。
弦楽器の繰り返しのフレーズに木管楽器を合わせて、トロンボーン、ホルン、トランペット
と、金管楽器の音を重ねて、重厚感たっぷりに、迫力あるエンディングを迎えます。
ワーグナーサウンド、と言うより迫力と美しさの魅力を兼ね備えたオーケストラサウンドの
魅力をふんだんに引き出している曲ではないでしょうか。
長いタイトルの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」・・・は、まずニュルンベルクは、ドイツの都市の名前ですよね、“マイスター”は、イタリア語だと「マエストロ」とか英語だと「マスター」なんて言った方が分かりやすいかもしれないですね。つまりは「プロ」の事ですよね。そして“ジンガー”のつづりは「Singer」ですから、英語読みをすると、「シンガー」って事ですね。
これらをつなげて、思いっきり直訳すると、『ニュルンベルクのプロ歌手』ってタイトルになってしまいますが・・・、だったら、意味が分からなくても“マイスタージンガー”の方がカッコイイですよね。
≪オススメCD≫
モノラル録音ですが名盤でワーグナーサウンドをどうぞ。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★ →勇☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
元気が湧いてくる曲ですから、ここ一番!ってときに聴きたいですね。
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今日はワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲です。
歌劇の中では“第1幕への前奏曲”といわれる事もありますが、つまりは「序曲」の事なんですね。この曲もスカッと爽快で聴いててワクワクしてきますね。ワーグナーの曲はこういう作品が多いですが、どの曲も魅力的だと思います。歌劇も是非、全曲を見たり聴いたりしたいものですが、なかなか時間とお金がないので、そんな時には、序曲とか前奏曲だけ、を聴いても楽しめると思いますよ。
楽劇のストーリーは、主人公ヴァルターとエーファがお互いに一目惚れをしてしまいますが、エーファに求婚できるのは、歌合戦の優勝者のみ、という難題でした。ヴァルターは、はりきって歌合戦に挑戦しますが、思うような成果を上げる事が出来ませんでした。
ただ一人友人のザックスだけは、彼の歌に評価を与えますが、審査は思わしくありません。そこで、ヴァルターとエーファは駆け落ちをしようとしますが、失敗します。
一計を案じたザックスは書きかけの歌を出場者のベックメッサーに与え、彼は歌合戦でこの歌を歌いますが、途中までのうろ覚えの為、うまく歌えません。失敗した事を自分のせいにされたくないベックメッサーは「この歌の作者はザックスだ」と言いますが、ザックスは、この歌の本当の作者はヴァルターだ、と言って、ヴァルターが同じ歌を見事に歌い上げ、マイスタージンガーの称号を与えられる。というお話です。
「歌合戦」がワーグナーのストーリーにはよく出てきますが、中世ヨーロッパの貴族の間ではやっていたようで、騎士たちも、たしなみのひとつとして、歌っていたようです。吟遊詩人が、思い思いのメロディにのせて、自作の詩(うた)を披露していた影響もあるようです。日本でも中世には貴族達が和歌や連歌をたしなみとして、ステータスとしていたようですから、意味合いとしてはそんな感じなんでしょうね、きっと。(違ってたらゴメンナサイ。)
トランペットの堂々としたファンファーレが、最初からカッコよく始まります。
途中にはいるティンパニ(大太鼓)のドラムロールも、そのカッコよさを更に演出して
ますから、文句なしですね。そして、要所、要所にヴァイオリンの綺麗な合いの手が
入りますし、流れるような素晴らしいメロディも、気分爽快この上なしですね。
曲の中盤は、やや落ち着いた雰囲気になりますが、オーボエやクラリネットが軽やかな
フレーズを奏でていますし、終盤にかけては、盛上げ方がうまいですよね。
弦楽器の繰り返しのフレーズに木管楽器を合わせて、トロンボーン、ホルン、トランペット
と、金管楽器の音を重ねて、重厚感たっぷりに、迫力あるエンディングを迎えます。
ワーグナーサウンド、と言うより迫力と美しさの魅力を兼ね備えたオーケストラサウンドの
魅力をふんだんに引き出している曲ではないでしょうか。
長いタイトルの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」・・・は、まずニュルンベルクは、ドイツの都市の名前ですよね、“マイスター”は、イタリア語だと「マエストロ」とか英語だと「マスター」なんて言った方が分かりやすいかもしれないですね。つまりは「プロ」の事ですよね。そして“ジンガー”のつづりは「Singer」ですから、英語読みをすると、「シンガー」って事ですね。
これらをつなげて、思いっきり直訳すると、『ニュルンベルクのプロ歌手』ってタイトルになってしまいますが・・・、だったら、意味が分からなくても“マイスタージンガー”の方がカッコイイですよね。
≪オススメCD≫
モノラル録音ですが名盤でワーグナーサウンドをどうぞ。
ワーグナー:管弦楽曲集フルトヴェングラー(ウィルヘルム), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ワーグナー, フィルハーモニア管弦楽団東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★ →勇☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
元気が湧いてくる曲ですから、ここ一番!ってときに聴きたいですね。
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