初心者のクラシック

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弦楽五重奏曲 第3番

2007年10月05日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:弦楽五重奏曲第3番です。

弦楽五重奏というと、一般的にはおそらく馴染みの薄い分野だと思いますが、一応先に編成を言うと、ヴァイオリンとヴィオラがそれぞれ2台ずつ、そしてチェロを1台加えた小編成での演奏形式になります。(弦楽四重奏にヴィオラを1台加えた形とも言う)

弦楽四重奏とはまた一味違った感じが味わえる気がします。(素人なので“気のせい”かもしれませんが…)それはさて置き、
曲はとても明るく、小春日和でカラッと晴れた秋の空には似合うような、落ち着いた曲でもあると思います。

今年の秋はどうも季節感がピンと来ない日がつづいてる気がしますが、こんな曲を聴いて“芸術の秋”を堪能するのもひとつの楽しみ方かもしれませんね。


 第1楽章:チェロのしっかりとしたフレーズと小刻みなリズムを加えて、
 ヴァイオリンのメロディが軽やかに流れてきます。
 軽快なメロディはヴァイオリンを中心に、他の弦楽器と心地よいハーモニーを
 作りながら、進んでいきます。
 さえずる小鳥たちのようなヴァイオリンの響きに、あくびをするカバのような
 のんびりとしたチェロの低音も微笑ましい雰囲気にさせてくれます。
 木々の間を並んで飛ぶようなヴァイオリンとヴィオラのハーモニーも息が
 ぴったりと合わさっていてとても新鮮に響きます。
 なめらかなヴァイオリン、しなやかなヴィオラ、落ち着いたチェロが絶妙の
 バランスでそれぞれの持ち味を発揮してくれます。

 第2楽章:中低音のゆるやかな和音がゆったりと味わい深く響くと、
 ヴィオラ、チェロを中心に伸びやかなメロディをじっくりと聴かせていきます。
 途中にスパイスのように入るヴァイオリンがまた、心地よく響きます。
 後半からはヴァイオリンが目立つようになりますが、それでも、じんわりと
 響くチェロの魅力的なサウンドも聴きどころです。
 
 第3楽章:ゆったりと、のんびりとしたヴァイオリンはヴィオラと絡みながら
 とても落ち着いてのんびりとしたメロディを奏でてくれます。
 ヴァイオリンのフレーズに優しく寄り添うようなヴィオラ、そして
 しんみりと聴かせるチェロ。
 そのじんわりとしたチェロから、ヴィオラのフレーズで厚みを付けながら
 盛り上がり、ヴァイオリンの高音へと昇り詰めていくと、
 とても愛苦しいような、惹きつけられるものを感じてしまいます。
 そして、平和でゆったりとした雰囲気を堪能できる落ち着いた曲を最後まで
 聴かせていきます。
   
 第4楽章:テンポアップして軽快なリズムに伸びやかなヴァイオリンが
 とても明るく響きます。
 ヴァイオリンの軽快な響きにヴィオラが加わると、とても流麗に流れる
 フレーズはとても心地よく響きます。
 軽やかな響きは弾むように続き、とても明るくスキップでもしているように
 とても軽快な足取りを聴かせてくれます。
 明るいメロディが最後まで続き、最後もスッキリと決めて曲を締めくくります。
 

個人的には、何故か秋の雰囲気を感じてしまうこの曲です。しっとりとした味わいを聴かせてくれますが、決して悲しくはなく、ほんのりとした哀愁も感じられるこの曲を、なんとなく秋に聴いてしまうような、そんな感じのする曲です。

≪オススメCD≫
モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番&4番
メロス弦楽四重奏団,モーツァルト,バイヤー(フランツ)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
晴れた秋の空に聴きたい曲です。


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