即興曲 （シューベルト作曲）

たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか？

今日はシューベルト：即興曲　作品92-2です。

「即興曲」と言う文字面からすると、作曲家がピーン！ときたメロディをアドリブでいきなり弾きこなす！なんてイメージがありますが、
ここでいう即興曲はそうではなくて、クラシック音楽の様々な形式に捉われずに自由な形式で作曲する曲の事です。

今回のシューベルトの即興曲はこの作品90の他に、作品142があって、それぞれ4曲ずつ作曲されています。だからOp90-2なんですね。

この90-2は美しいメロディがサラサラと流れるとてもここちよい曲なので、ちょっと紹介してみる事にしてみました。


　ポロンと流れ始めるピアノのなだらかなメロディがとめどなくすべり出すように、
　どこまでもなめらかに、軽やかなメロディを紡いでいきます。
　流麗なメロディをさらりと弾きこなすと、次には力のこもった音が、そのひとつ
　ひとつのフレーズを叩きつけるように強く力いっぱい主張してきます。
　何度も何度も打ち鳴らされるフレーズがとても、よく響き何か強く訴える
　ようなものを感じてしまいます。
　しかし、強烈なフレーズも一転して、また穏やかで流麗なもとのフレーズに戻ると
　まるで何事も無かったかのようにさらりと、その美しいメロディを聴かせてくれます。
　最後は、その流麗なフレーズを盛り上げて力強く訴えるようにグッとひきつけて
　曲を締めくくります。　
　

シューベルトのピアノというと、どうもイメージが湧きにくいかもしれませんが、（個人的にはあんまりイメージがなかったので）久々に、ちょっと聴いてみると、なかなかどうして奇麗なメロディが心地よく響く一曲です。


≪オススメＣＤ≫
ベートーヴェンのソナタと一緒に入ってます。

ベートーヴェン:ピアノソナタ　「月光」「悲愴」「熱情」他 ホロヴィッツ(ウラディミール),ベートーヴェン ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル このアイテムの詳細を見る

【コレってどんな曲】
喜：☆☆☆★★
怒：☆☆☆★★
哀：☆★★★★
楽：☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
サラッと聴いてもちょっと印象に残る曲です。


　　　
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