初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ピアノ協奏曲 (グリーグ作曲)

2006年05月21日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はグリーグ:ピアノ協奏曲です。

学校で教えてもらったシリーズ!!という訳で、この協奏曲も学校で教わった記憶がありますが、皆さんはどうでしょう?確かに有名ですし、冒頭の強烈なインパクトの始まり方は、おそらく聴いた事のある曲だと思うんですが、ハッキリ言って1楽章は暗い曲ですね。教え方にもよるんでしょうが、なにもこんな暗い曲を学校でわざわざ教えなくても…。なんて思うんですが、どうでしょう?

個人的には初心者の方に一番にオススメする曲では無い気もしますが、でも最初にそんな事を言っておきながら今更ですが、やっぱり名曲ですし、そうは言っても個人的には好きな曲なんですよね。他の作曲家のピアノ協奏曲とは、一味違ったグリーグ独特の作風は、そのオーケストラのフレーズにしても斬新に聴こえてきます。変りダネと言えば言い過ぎかもしれませんが、そこがまた魅力なんだと思います。


 第1楽章:ティンパニ(大太鼓の)迫力あるドラムロールから、それを受けたピアノの
 絶望感に途方にくれたような下降音階のフレーズは、悲壮感たっぷりですね。
 この、滅びの美学のようなフレーズがカッコよく聴こえるから不思議なもんなんです
 よね。悲しみに崩れそうになりながらも、何度もそれに立ち向かっていこうとする
 ように聴こえるこの曲は、何度聴いても新鮮に聴こえてきます。

 第2楽章:弦楽器の静かな雑然としたフレーズは、曇り空の下にある荒涼とした大草原
 に寒風が吹きすさぶ感じがします。全編を通して静かな雰囲気ですが、どこか殺伐と
 しているような、しかしながら、その中でピアノだけはなんとか光を求めて、漂って
 いるようにも聴こえてきますね。

 第3楽章:緊迫感のあふれる、鬼気迫る勢いのピアノですね。何かに駆り立てられて
 いるようにも聴こえるピアノは恐怖感さえ感じさせてしまうかもしれません。
 しかし、中盤に入りフルートの優しいフレーズが入ると、ピアノも徐々に穏やかな
 雰囲気に曲調を変えてきます。そして、やがて覚悟を決めたかのようなピアノは
 次々にいろんなフレーズを弾き出しますが、終盤にはよい結果が出たのか、大いに
 盛上がって曲を終わります。

いい曲なんですけどね。暗いイメージがどうも拭いきれませんね、でも結構カッコイイフレーズもありますから、そこは聴いて欲しいんですよね。冒頭部分は有名ですから、おそらく皆さん聴いた事はあると思うんですが、オススメどころが難しいので、とにかく聴いて欲しいんですが・・・。こんな紹介じゃダメかなぁ?


≪オススメCD≫
暗い曲ですが、聴き始めると結構いい曲なんですけどね。
グリーグ:ピアノ協奏曲
アラウ(クラウディオ), ボストン交響楽団, デイヴィス(サー・コリン), グリーグ, シューマン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
変わった曲を聴きたくなったら、こんな曲もいいですよ。

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