初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

歌劇「アイーダ」 (ヴェルディ作曲)

2006年06月09日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヴェルディ:歌劇「アイーダ」です。

いよいよ本日、ドイツワールドカップサッカーの開幕ですね!一見クラシックとは無関係の話題にも思いますが、今日紹介する「アイーダ」に登場する曲は、ワールドカップにちょっと関係する曲もあるので、そんな曲も含めて、いくつか紹介していこうと思います。
きっと、サッカーの試合を見ていると、一度は聴いた事のある曲だと思いますよ。

その前に、歌劇のストーリーは、古代エジプトを舞台にした物語です。エジプトの若き将軍ラダメスは、奴隷のアイーダに恋をしていますが、やはり身分の違いから、その想いを伝える事が、お互いにできません。一方、エジプトの王女アムネリアスは、そんな将軍ラダメスに、想いを寄せているのでした。(三角関係ですね。)
そんなある日、エジプト王は、将軍ラダメスにエチオピア侵攻を命令します。そこでラダメスは、アイーダに、この戦いで手柄をたてたら、王にアイーダとの結婚許可を求める事を伝えます。そして、いよいよエチオピアの遠征に向かったラダメスは、その戦いに見事に勝利を治め、堂々と凱旋してエジプトへ帰ります。しかし、エチオピア軍の捕虜として連れ帰った王アモナロスはなんと、なんと、あのアイーダの父だったのです。アイーダとラダメスは、捕虜を釈放するようにエジプト王に懇願しますが、エチオピア王だけは釈放を認められません。叶わぬ恋と知った二人は、深夜駆け落ちをしようと逃げ出しますが、恋敵のエジプト女王アムネリアスに見つかり、投獄され、二人はあえなく投獄されてしまいます。ラダメスへの想いがあるアムネリアスはラダメスに自分の夫になる事で罪を許す事を求めますが、ラダメスはアイーダに対する想いを貫いたため、ラダメスとアイーダは地中に穴埋めにされてしまうという、悲しい物語なんですね。


 凱旋行進曲:この曲は将軍ラダメスがエチオピアとの戦いに勝利を治め、エジプトに
 凱旋するときのテーマとして使われていますが、冒頭に高らかに鳴り響くトランペット
 のメロディは・・・「オ、オ~、オオオ、オーオーオー!」ってこれはサッカーで日本
 代表を応援するときの曲じゃないですか!?そうなんですね、なんでこの曲がサッカー
 応援するときに使われるのかは知りませんが、たぶんタイトルの「凱旋行進曲」という
 まさに勝利の歌だからなんでしょうね、きっと。

 バレエ音楽:忙しそうなフルートのリズムにメロディ、華麗に踊るバレエの様子が
 浮かんでくるようです。途中に現れるトロンボーンの音色や、ファゴットの音色は
 とてもエキゾチックに感じて、エジプトの雰囲気を堪能できますね。弦楽器の激しい
 動きや、それをさらに盛上げるティンパニも、聴いていてとてもワクワクしますね。

 来たれ凱旋将軍よ:ラダメスが王の前に勝利を報告するときの音楽ですが、この曲も
 ・・・?「絶対に敗けられない戦いがある。」のフレーズでおなじみの前回、の日韓合同
 開催や、前々回のフランスでのワールドカップサッカーの時にはよくニュースやCM
 でも流れていた曲ですが、今回のドイツ開催ではあまり聴かないですね。始まったら
 聴けるのかなぁ?とても堂々とした爽快感たっぷりの曲ですから、とても気持ちのいい
 曲ですし、せっかくだから、今回もTVとかでやってくれると思ってたんですが、どう
 でしょう?

ワールドカップが開催される度にサッカー好きな友人にこの曲を勧めて聴かせるんですが、毎回「え、そうなの?」という顔をされてしまいます。結構知っているようで、一般的にはあまり知られていないこの曲ですが、そんな知らない人のために、今回のワールドカップをきっかけにみんなに教えてあげましょう。ちょっと自慢できるかも?

≪オススメCD≫
にぎやかで劇的な曲が多いですから、全曲きいても楽しめますよ。
ヴェルディ:アイーダ 全曲
NBC交響楽団, ヴェルディ, トスカニーニ(アルトゥーロ)
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≪オススメDVD≫
DVDだと衣装も見れますから、より一層雰囲気が伝わりますね。
ヴェルディ:歌劇《アイーダ》全曲

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ドイツワールドカップサッカー開催と同時にこの曲も楽しんでみてください。

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