初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲(ワーグナー作曲)

2006年07月05日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲です。

ローエングリンというのは、この歌劇に出てくる「白鳥の騎士」の名前の事なんですね。歌劇の物語は、主人公の白鳥の騎士が始めは訳あってその素性を隠しているのですが、王女と結婚する事になったローエングリンは王女からその素性を明かすように迫られるという内容なんですが・・・、このお話は結構内容的にも面白いと思うので、実際に聴いてみて下さい。勇者が出てくるRPGみたいな感じなんですよね。

前奏曲ですから、演奏時間も9分弱と短く聴きやすいですね。それにワーグナーの序曲(前奏曲)は印象的なものが多いせいか、それだけで演奏される機会も多いようですから、序曲だけでも十分に楽しめるんですね。序曲や抜粋のCDが多いのもそのせいなんでしょうね。


 ひっそりとした雰囲気の中にフルートのさわやかな響きから始まります。その後に
 はオーボエが続きます。静けさの中にさわやかさを保ったままヴァイオリンの綺麗な
 フレーズがしばらく続きます。早朝に草原とか牧場とかの緑いっぱいの大地を眺めて
 いるような、とてもすがすがしくなれる曲ですね。
 メインのヴァイオリンのフレーズを邪魔する事なく、ホルンやトランペット、チェロ
 などが、徐々に少しずつ曲に厚みを加えていきます。そしてティンパニ(大太鼓)の
 ドラムロールで一気に盛り上がりシンバルが「シャーン!!」と鳴り響くと、最高です
 よね。音量はありますが、それまでのすがすがしさを壊すこと無く、綺麗に盛り上がり
 ますから、迫力と言うよりはスッキリとしますね。牧場の緑を照らし出す朝の光と
 言ったところでしょうか?そして、曲は再び静けさを取り戻し、何事も無かったかの
 ように、すうっと消え入るように終わっていきます。

ワーグナーの作品はどれも厚みがあって、ボリュームといい重量感たっぷりの印象があったんですが、この曲は案外スラっと聴けましたね。その中でもワーグナーの特徴である重量感も適度にありますし、とてもバランスの取れた曲だと思います。とてもすがすがしく聴けますから、オススメですね。


≪オススメCD≫
ワーグナーのいいとこ取りみたいなCDです。
ワーグナー:管弦楽曲集
クーベリック(ラファエル), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ワーグナー, バイエルン放送交響楽団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★   →快☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
朝一番で聴くとスカッと晴れやかな気持ちになれそうですね。


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