チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

高江、砕石を積んだダンプトラックの進入を許さない!---今日も懸命の阻止行動が続く

2016年08月27日 | 沖縄日記 高江

  8月27日(土)、名護を午前4時半に出発。県道70号線の新川ダム入口では、20人ほどが監視行動を続けていた。安波ダムの駐車場に防衛局職員らの車が20台ほど集まっているというので、N1ゲートの北に向かう。ここでも10数名が監視していたが、防衛局職員らは引き返したようだ。

(県道70号線、N1ゲートを通り過ぎしばらく北に走るとやんばるの山が一面に広がる。正面がちょうどN1のヘリパッド予定地の辺りだ)

           (新川ダム入口付近での監視行動)

 まもなく砕石を積んだダンプトラックが動きだしたという連絡が入った。メインゲートとN1ゲートの間に20数台の車が集まってきた。機動隊が県道が封鎖したので、我々も車を並べてダンプトラックの通行を阻止する態勢に入った。

 北と南から100名ほどの機動隊が駆けつけてきた。そして小型のレッカーで我々の車を移動し始めた。車の間に座り込んで抗議する人たちも次々と排除されてしまった。

 (住民の会のGさんは、両脇を機動隊に抱えられ身動きができない)

 機動隊は、小型レッカーをタイヤに装着してジャッキで上げて車を移動させていく。

 そして機動隊の壁が作られ、砕石を積んだダンプトラックが前後を数台の警察車両に守られて通り過ぎていった。まさに「砂利は厳重に警護され、県民の人権は踏みにじられる」だ。

 今日も皆の懸命の阻止行動により、普通なら午前9時前には終わってしまうダンプトラックの砕石搬入を2時間以上も遅らせることができた。これは「わずか2時間」ではなく、実は大きな意味を持っている。

 昨日公開された『環境影響評価検討図書』によれば、防衛局は当初、N1地区、G地区、H地区の3ケ所のヘリパッドを環境への影響を軽減するために1ケ所ずつ造成する予定だった。ところが米軍からの圧力により、来年2月末までに3ケ所とも工事を終えなければならなくなり、環境への悪影響を無視して3ケ所同時に工事を進めるよう変更した。防衛局の今の計画では、H地区は4ケ月、G地区、N1地区は6ケ月という工期が設定されている。ところがG地区はまだ何の作業にも入れていない。来年3月に入ると稀少生物の繁殖期に入り工事ができないため、遅くとも9月初めには着工しないと間に合わなくなる。ほんの少しの時間の遅れでも、防衛局にとっては深刻な問題なのである。

 

 昼は、N1裏のテントに集まり、簡単な集会。奥の様子を見に行くと、高さ4mほどの板柵で完全に封鎖されてもう全く通れない。しかも内側には鉄条網まで設置されている。

 ここは米軍基地ではなく国有林だ。こんなゲートを作ると、国有林を管理する森林管理署の職員も中に入れないし、マングース駆除の作業員らも通れない。防衛局は、工事用道路のための国有林の使用承認を得ているにすぎず、国有林を封鎖することは許されない。

 板柵の間から中を覗くと、防衛局職員や警備員らが無言で立ち続けていた。

 

 午後、防衛局職員らの20台ほどの車が動き始めたというので、皆、宮城の方に向かった。私は、少しの時間だけ行動に参加した後、那覇に戻った。明日の大阪での講演会のため、パワーポイント等作成等の準備をしなければならない。

 

  

 

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