鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

昨日、喫茶店でひっくり返った。

2006-12-02 14:03:54 | 直言!
10年少し前に開店した喫茶店だった。
その店は近鉄上本町で降りて地下鉄谷町線の谷町九丁目駅に向うコンコースの中にある。
近鉄上本町駅の改札口をでて歩くとすぐに左側には旅行会社や雑貨屋がある。その向かい側はコンビニになっている。正面にガラス張りの喫茶店がある。店内がよく見える。この喫茶店でひっくり返った。開店して何年間は店内は空いていたのにこのごろはいっぱいである。
私はこの喫茶店は年に1・2度しか利用しない。それはセルフサービスだから自分で運び返却をしなければならない。それでたいてい駅構内に入ってエスカレーターで大阪線乗り場の喫茶店に行く。
それが昨日は何をどう間違えたのか混んでいるのにこの店に入った。
ピザ1切れとコーヒーが飲みたかった。この日は金曜日の午後6時である。
6時38分の奈良行き特急に乗るために時間があつたのでちょっと立寄った。
そしたら高校生は試験勉強なのかと思ったら「日本史」の教科書を出してレポート用紙に書き写している。書き写しをした文字を数えている。
たぶん履修されていない科目のレポート提出の学習である。
店内は制服を着た高校生が半分しめていて隅っこでそれも座り易いソフアータイプの椅子を陣取っている。中にはスタンドのところにもかけている。
年輩者が固い椅子に腰掛けている。
店は以前と違ってテーブルとテーブルの間は狭くなり通路は狭い。テーブルをたくさん置いてある。人が通るときは誰かが立ち上がって椅子をテーブルに入れないと歩けない。
なんと言う店になったのかと思いなかせらまさか自分が椅子に足をひっかけてひっくりかえるとはおもっていなかった。
ここのコーヒーは電車にのっても飲めるという持つ運びのしやすいカップである。量が多いのである。そもそもこのカップは若い人たちが電車に持って乗りコーヒーの匂いを店内に撒き散らして飲食をする形になった。
これはもともとアメリカなど広い大陸で生まれたもので長い時間、車を走らせることになる。そんな大陸から生まれたもので日本の狭い土地ではこんなものは必要がない。普通のカップで十分だが洗ったりする人材費用のコスト削減にもなるだろうと考えているが環境問題では問題が多い。儲かればいいものではない。考えなければいけないカップである。
最初、空いているソファーの席に行こうと思ったとき通路の男性が立って椅子を中に入れてくれたので通れた。
6時20分になった。店を出ようとして重い鞄を肩にかけてトレーなど返却口にもっていこうとしたら通路の男性も立たない。
前にいた店員も見て明らかに通るのが困難と分かっているのに私のトレーを受け取ろうともしない。見て見ぬふり、知らん顔している。
私も「すみません」と言えばよかったがまさかひっくりかえるとは思っていなかったので通ったが肩の鞄が左側のテーブルにいる人に当たらないということに気を使って自分の足を右側の椅子に引っかけた。最初は立って通路を開けてくれた男性が今度は腰かけていたままだった。その椅子の下の足に引っかけた。
まともにひっくりかえりコーヒーは全部私のジャケットとズボン、中のセーターにかかった。トレーの上の物も全部散乱して床はコーヒー浸しになっていた。
顔にかかったコーヒーを払いのけながら立ち上がると50歳前後の婦人が声を掛けてくれた。優しい人だった。
「大丈夫ですか」と。このとき「大丈夫です。ありがとうございます」と言えばよかったのに店内の狭さに動転して腹がたって「ちょっと立って下さればいいのに」と一言文句を言った。店の人には「散乱したものは片付けて下さい」と言ってでできた。ひっくり返った恥ずかしさもあったが高校生の溜まり場になった喫茶店にも腹が立った。こんな現況、学校現場の教師は知っているのだろだろうか。
知っていて見て見ぬふりをしていたら教師ももっと悪い。
近鉄上本町駅周辺の学校の学生なのか。自宅近くなのか。カップルで書き写しをしている高校生もいた。
いつから喫茶店で宿題をするところに変わったのだろうか。
私の高校時代、と、言っても1960年代の前半だが生活指導の教師がいてその教師はいつも木津高から近い奈良の町をよく歩いていた。
この教師を見ると奈良にいることがどこからか伝わってきて私たちはどこかに隠れて嵐の教師のいなくなるのを待ったものだった。
今、そんな教師はいなくなったのか。
6時38分の特急に乗って帰ってきた。
奈良に着くと7時過ぎ、あわてて自宅に戻りコーヒーで汚れたジャケットやバンツそしてセーターも全部洗濯をした。
夫にこのことを話すと血相変えて怒った。
そういえば夫は今朝「あわてて帰らなくていい。ころんだらあかん」といったところだった。
店の人に怒るのでなくて「コーヒーが安いからと言ってセルフサービスの店にこれから行くな」と怒っていた。
加齢になってくると両手に物を持つことはどこかで注意を怠っている。
これからはセルフサービスの店に入ったとしてもトレイの返却を済ませて鞄をもたなければならない。それとも強引に店員に「運んで」と勇気を出していうことにしよう。
そして昨日、ひっくりかえった店、顧客をたくさん入れて商いのコストを考えてテーブルをたくさん置いているがあれはあかんわ。規則違反ではないかしら。それに高校生の溜まり場のためにあんなふうなテープルの配置にしてあるのだろうか。
とにかく年寄りは不便な通路の喫茶店である。若い人しか入れない喫茶店なのだろうか。
店を出たときに喫茶店の名前をノートにメモしたがここには書かないことにしよう。

昨日は韓国・国際教育振興院の母国修学の説明会で民団大阪本部に入っていた。
この2・3日前から特集記事用で走り回り忙しくしていたので体は疲労がたまっていた。
それが会場で久しぶりに会った在日韓国人の若い男性から「鄭さん、ブログ読んでいるよ。それも国際教育振興院を検索していて偶然みつけてびっくりした。面白くてずっと読んでいるよ」と声かけてくれた。
恥ずかしいけれどうれしかった。
そして京都国際学校の野球部で京都の地方大会で1番くじを引いた。キャップ店だったR君。韓国語で「宣誓」をしたR君も会場に来ていた。私のことを覚えてくれていてにこにこして挨拶してくれた。
彼も京都の大学を卒業したら語学留学するつもりで説明会を聞きにきていた。
みんな着実に自分と向き合い語学留学をする在日韓国人の青年たち、日本に戻ってくると架け橋の活躍をしてくれるだろう。
そしてもう1つ驚いたことはコメントをとろうとしたら朝鮮高級学校の卒業見込み者の参加者も多くいたことだった。
日本籍の在日同胞も語学留学ができる。
そんな若者たちにアジアは確実に変わっていくと見ていた。
変わらない「北」の体制に私は心で痛みを感じていた。

そんなことで気分よく自宅に戻ろうとしたのが喫茶店でひっくりかえった。
日本社会のいいかげんさをまた見た。
とにかく怪我がなかった。不幸中の幸いである。

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3 コメント

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喫茶店 (mk)
2006-12-02 18:48:49
 ここ何週間か、私は次の仕事のために、いろんな資料や本を抱えて歩いています。そんな時、街中で「気の利いた喫茶店」を探すことがあります。コーヒーでも飲みながら本を読もうとして。
 さっぱりないですね。「気の利いた喫茶店」。最近セルフ・サービスの店ばかり・・。あれじゃ文化は育たないと思います。

 以前は原稿を喫茶店でよく書いたものですが「書こうと思える雰囲気」が以前の喫茶店にはありました。

 それにしても危ないですね。お気をつけてください。
Unknown (鄭容順)
2006-12-03 09:46:51
本当に落ち着ける喫茶店がなくなりました。今はセルフサービスをしてコーヒー一杯に人数を掛け1日の売り上げのノルマばかりの店です。昔はまだフアミリーレストランやミスタードーナツでも1時間ぐらい新聞もよめる雰囲気だったのに今は若者の溜まり場になって中高年はおちついてすわれない。
秩序のない喫茶店がまかとりとおりはじめている。私がいつも利用する奈良市の近鉄奈良駅東向き通り、大勢でやかましいが1人でくつろげるところと大勢で話しをするところがある。そして店員の教育がよくできていて余分な話もしないが1人で永く居ても干渉しないでコーヒーをお変わりしてくれます。(値段は一杯分です)こんな家庭風とサロン風のしゃれた喫茶店がだんだんなくなっていく。暮らしの文化も崩壊していく一端にもなっているのですね。
転ぶ方もわるいけれど、この喫茶店は心底、腹が立ちました。高校生の溜まり場にまた教師が何もいわない。学校教育のいいかげんさを見るようでした。
ご心配ありがとうございます。
Unknown (Unknown)
2008-03-31 05:04:59
自分でこぼしたのに日本社会のせいにしないで

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