動物園へ行こう-ハイデルベルク編(続々々)

 
 アライグマ(?)園を見ていたら、子供たちがワッとなかに入ってきた。どうやらこれは体験学習。子供たちは熊手を抱え、てんでに糞を片付けたり、餌や水のケースをきれいにしたりと掃除し始める。私と相棒は、突如登場したそんな子供たちを、動物たちさながら面白がって眺めている。
 で、当の動物たちはと言えば、暑いので木陰に引っ込んで、だらーッと寝転んでいる。

 プレーリードッグやミーアキャットたちは、それなりに動きまわっては、両手を引っ込めて後ろ足で立ち、背筋をニョッと伸ばす例のポーズで、みんなを微笑ませている。が、そういうちょこまか系以外はほとんどが、のっそりとしか動かない。
 この動物園にはトラもいたしライオンもいたのだが、猛獣の威厳をとっとと投げ捨てて、とにかく日陰でだらしなく寝そべっている。トラなんて、竹薮の陰で後ろ脚をこちら側に投げ出し、お腹丸出しで寝こけている。で、訪問客たちは、すぐ眼の前の竹薮の下にトラがいるのに、どこにもトラが見当たらない、と、こちらも暑いので根気なくさっさと通り過ぎていく。

 ただアシカたちだけが水のなかで、元気よくスイスイ泳いでいる。そして、こういうところに決まって飛来するのが、お魚目当てのサギ。ここでもやっぱり、ほっそりと澄ました姿で立っている。
 暑いのに、アシカのプールまで出向いてきたサギは、日向にもめげずに頑張っている。

 To be continued...

 画像は、ハイデルベルク動物園、掃除する子供たち。

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