世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
されば悲しきアホの家系(続々…………々々々々々)
で、二条の家の人間一同が中卒だった頃は、高卒の人間が持ち上げられたように、彼ら子供たち一同、高卒が当たり前となると、今度はおのずと、大卒の人間が持ち上げられるわけ。
親族のうち、最初に大学に行ったのは、名古屋の従兄テンちゃんだった。もちろん、名古屋の家は教育熱心、こうなるのは当然だった。名古屋の伯父にはさぞ自慢だったろうが、テンちゃんは名古屋の大学だったし、それほど話題となる機会がなくて済んだ。
が、次に、テンちゃんの弟、シュウちゃんが大学に受かったときには、物凄い身内自慢の合戦が、二条の兄弟姉妹のあいだで巻き起こった。
シュウちゃんは、京都の某名門大学に受かったのだった。
で、名古屋の伯父が下宿を探すついでに二条の家に寄ったのを最初として、その後もシュウちゃんに会いに京都に来ると、必ず二条の家にも立ち寄り、そのたびに父や伯父を呼びつけて、散々なシュウちゃん自慢をして帰るのだ。
しかも、カッコつけの次男坊の伯父のところの、シュウちゃんと同い歳の従兄が、シュウちゃんが受かった同じ年に、シュウちゃんの大学よりはるか下のレベルの大学を受けて、落っこちてしまったのだった。
To be continued...
画像は、モディリアーニ「学生」。
アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Modigliani, 1884-1920, Italian)
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