コバリドの谷

 
 コバリド(Kobarid)、イタリア名カポレット、はスロヴェニアの西、イタリア国境に沿うソチャ(イゾンツォ)川の谷あいの町。第一次大戦では、ソチャ川を挟んでイタリアとオーストリア=ハンガリーが攻防戦を繰り広げ、その最後の死闘の舞台がここ、コバリドだった。
 ヘミングウェイ「武器よさらば」は、この“カポレットの戦い”に取材したもので、相棒はスロヴェニア行きを決めてからそれを読み(あるいは、それを読んだからスロヴェニア行きを決めたのかも知れないが)、ついでに、他のヘミングウェイ作品もあらかた読了してしまった。

 以下、旅の日記から。

  ボーヒン湖から、電車とバスを乗り継いでコバリドに向かう。インフォメーションには、よくないコネクションだ、と言われたが、こんなもんだと思えばそれほどでもない。
 ボーヒン湖のインフォメーション前もそうだったが、モスト・ナ・ソチ(Most na Soči)の駅舎もツバメだらけ。猫も登れそうにない、屋根の内側と壁のてっぺんとの際に、ツバメの巣がボコボコと並んでいて、親鳥たちがひっきりなしに出入りし、飛び交っている。

 トルミンのバスターミナルで、バスを待っているあいだ、1ユーロのアイスクリームを買ってもらう。二人で一つだと言うと、2スクープ分盛ってくれた。

 To be continued...

 画像は、コバリド、スヴォボデ広場のグレゴルチッチ像。

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