Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

『iMac 5K Retinaディスプレイ 』僕が観た感想を書きます。

2014年11月09日 | カメラ&写真
『iMac 5K Retinaディスプレイ 』僕が観た感想を書きます。
先日アップルストアで最新の27インチ5Kデイスプレーをじっくり観てきました。

先日別な用事もありアップルストアに行きました。
そこで早速Retina 5Kディスプレイを見ました。

実はそこには数台27インチのモニターが並んでいて、
また全部同じ壁紙が映し出されていて、
どれが5Kか全く分かりませんでした。
そこで近くに居たスタッフに、
「これが5Kディスプレイなの?」
そう尋ねたら、
「いえ違います。こちらです!」
そう言われました。

店内は結構混んでいたんですが、
5Kデスプレイの前には誰も居ませんでした。
それもそのはず、全部が同じ壁紙を映しているからです。
それも解像度の低い絵です。これでは5Kが分からない。
僕はすかさず言いました。
「こんな解像度の低い絵を見せてたんじゃ価値が無いよ!
第一僕でさえすぐにこれが5Kだと分からなかったじゃない!!
世界一のディスプレイを売るんだから、もう少しディスプレイの方法を考えたら?」
そう言いましたが、
「?????」
彼から返答は無し。
(^_^;)
時間の無駄なので、すぐに具体的な質問をしました。
「実際の5Kの画像を見せてくれる?」
そう訊くと、画面をいじってストアのページを開き見せてくれました。
でもその一枚だけではこのディスプレイの真の実力を計るには力不足だったので、
「僕は自分で10枚ほどこのモニターに相応しい写真を持ってきたから見てもいい?」
そう訊きましたが
「それは出来ません!」
すぐにそう言われました。
しかたがないので、今度は専門的な仕様についての質問をしました。
「1TB Fusion Drive仕様と256GBフラッシュストレージ(SSD)仕様は価格が同じだけど、
1TB Fusion Driveに使用しているSSDのサイズはどのくらい?」
彼は返答できず、
「詳しい者と代わります。」
そう答えて消えました。

数分後、可愛らしい女性が登場しました。
もっと歳上の男性が来ると思っていたので少々喜びました。
(^_^)
そしてストレージについて同じ質問をしましたが、
アップルでは正式に発表されていないとの事でした。
ただ、「1TB Fusion Drive仕様で使われているSSDは相当小さい容量のものだと思います。」
とのコメント。
それは僕も納得できました。
やはり写真現像専門マシンとして買うなら、
256GBフラッシュストレージ(SSD)仕様で、
Windows共有で外付け3TBを2台同時に「裸族のお立ち台シリーズ」で使うか?
そんな事を考えながら、大切な事を訊きました。

「もっと5Kの実力が分かる絵を見たい!」
「これだけ高価な商品を売るのに、しかもディスプレイが命の商品なのに、
自信があるなら、もっと実力を見せるべきでしょ!!」
僕はそう迫った。
彼女はすぐに答えました。
「私もそう思うんですが…他にお見せ出来る写真は今こちらではご用意がありません。」
そこで僕は最初の彼にした質問と同じ事を訊きました。
「僕は自分で10枚ほどこのモニターに相応しい写真を持ってきたけど、見せてもらえない?」
「規則でダメなのかな?」
「ウイルスは入れてないよ!」
(*^_^*)
笑顔でそう話したら、
「いいですよ!」
あっさりそう言われました。
「ありがとう!感謝します!」
そう言って早速じっくり自分の写真で鑑賞、
その実力を僕の眼で十分検証させて頂いた。

結論から言います。
写真家にとって現在最も必要なモニターです。
このモニターを使うことで現像方法が変わる。
「色」について考えるときに、
これまではAdobeRGBとsRGBが表示できるかどうかが問われていた。
しかし僕は以前からずっと思っていました。
なぜ解像度を問題にしないのか?

色調整に関して解像度は大きな問題のはず。
極論するなら、
解像度の低いモニターでAdobeRGBが表示出来ても殆ど意味が無い。
むしろ解像度が高いモニターで、
しっかり正しくsRGBが表示される方が僕達写真家にとって必要なモニターである。
僕はずっとそう考えてきました。

そのモニターが今日まで、
日本のメーカーから適正価格で発売され無かったのが残念です。
今現在選択肢はありません。
この5Kモニターをi1等のカラーマネジメントツールで色調整しながら使う。
僕はそう決めました。

尚、同じ壁紙を映していたので隣にあったMacbook Pro 15インチやその他と、
色について目視で比較しましたが多少違いました。
訊くと、「ツールに寄るカラーマネジメントは行っていません。」
やはりそれでは色に微妙な違いが出てきます。

次の写真をご覧下さい。

「朝露」北海道美瑛町
SONYα7R+SonnarT*FE35mmF2.8ZAで撮影。

この写真は以前ここでUpしたものです。
今回は5Kの実力を計るために解像度を5120px×2880pxで用意しました。
これを5Kで見ますとなぜタイトルが「朝露」なのか?
よく分かるはずです。
アスパラ収穫後の葉についた宝石のような美しい小さな朝露が無数に見えました。
実は4Kでもまだ解像度不足でした。
5Kになってやっと僕は満足できました。

また他の作品でも、
今現在僕が使用しているEIZOの20万円する高級な27インチモニターでは、
通常の表示サイズで全く確認出来ないような色階調の変化をこの5Kでは確認出来ました。
そして自分で言うのも何ですが、
僕の写真は大きなサイズで鑑賞してこそ価値が出ると改めて認識出来ました。
自分の現像技術に自信が持てました。
これも素晴らしいモニターで確認出来たおかげです。
等倍にして部分的に大きく見る事と、
全体を画面サイズで解像度を高めてみる事との違いに、
そろそろもっと多くの方が気がついても良いと感じています。


「The First Snow,Hokkaido」
SONYα7R+SonnarT*FE35mmF2.8ZAで撮影。
この写真もiMac 5Kの実力確認のために用意した一枚。
僕が実際にその場で眼で見ている様に表現した、Retina Photoです。
5Kで逆光の素晴らしさをどこまで表現出来るか見たかったのです。


「初雪降る青池」北海道美瑛町
この写真の繊細な美しさも5Kモニターで見たかった。


「夕日を浴びる」
この写真の色はもちろん、
上部の小さな家や車等、細かな描写を確認したかった。
結果は全てにおいてとても満足しました!


アップルストアの女性スタッフはこの写真を見て、
「まるで私が青い池に立っている様な感じを受けます。」
そう言いました。
5Kの臨場感がそれほど素晴らしいのです。
解像度の高さは立体感や臨場感も表現します。

余談ですが、
「写真が素晴らしいですね!」
一緒に見ていたスタッフの女性は感動していました。
僕は彼女に言いました。
「せっかくこんな素晴らしいモニターを売るなら、それに相応しい写真を表示してお客に見せるべきです。」
「あなたが感動するなら、お客様はもっと感動するはずです。」
僕がそう言うと、
「上司にこの話を伝えます。」
彼女はそう言いました。
僕はそこで初めて彼女に自分の名刺を渡しました。
彼女は相当に驚いていました。

『Macbook Pro Retinaのディスプレイが当時世界一美しいモニターである事を示すために、
僕の「青い池」は選ばれたんです。
この27インチRetina 5Kのモニターにもどんどん美しい写真を表示して見せるべきだと思います。
写真を映すモニターなんですから、その実力は写真で見せるべきです。
そうすれば皆さん納得して買うと思いますよ。上司に話してみて下さい。』
僕は笑顔で彼女にそう話して店を出ました。

仕様を確認して近々購入します。
僕が現像作業をする上で、
今現在最強の武器の一つになるでしょう。
それは間違いないと断言できます!

追伸
僕はすでに65インチ4K-TVを持っていますが、
番組放送のない現在、
僕がそれを使うのは写真を見る事が主目的です。
ならば同じ様にこれから4Kを買う事を考えていらした方は、
iMac 5Kも考慮に入れて良いでしょう。
写真を見るだけなら、4K-TVよりこちらの方が遥かに美しいです。
しかもカラーマネジメントが簡単に出来ます。
そしてTVの方は4年後に8Kに成る事が決まっていますから、
それから考えても遅くはないかもしれません。
一つの悩ましい選択に成りますね…。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
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