昨日美しい青い小鳥が
夕方6時過ぎに
冷たい春の雨に濡れて
動かずじっとしていました。
地面に座り込んだまま
寒さから身を守るために
羽毛を大きく膨らませていたのです。
もしかして撮影するチャンスがあるかもと考え
望遠レンズをつけたカメラを手に
次の瞬間には
僕は地面に這いつくばっていました。
雨はかなり降っており
僕もカメラもずぶ濡れになり
相当寒かったので
この「青い鳥」もきっと寒かったでしょうね…。
オオルリだそうです。
撮影した画像をご覧ください。
「冷たい雨に濡れて」
★Kent Shiraishi Photo Club=KSPCの皆様へ
ここからはいつものように好き勝手書きます。
(#^.^#)
この「青い鳥」の撮影は大変でした。
地面に座って雨にずぶ濡れになっている鳥は
もちろん可哀そうでせつなく見えましたが
鳥と同じ目線で撮影するために
僕も地面に這いつくばり
望遠レンズを石で固定しながら手持ち撮影。
まさに獲物を狙う狙撃手のようなスタイル。
午後6時過ぎなので既にあたりはうす暗く
絞りは開放。雨は眼に入る。
しかも鳥は何時飛び立つかわからない。
ピントを鳥の眼に合わせるだけでも大変です。
こういう撮影をしていますと、
写真は「感性」はもちろん大切ですが
日頃から手振れさせないような「訓練」
すなわち「技術」も大切だと感じます。
被写体である鳥はじっとしてくれません。
ようするに被写体ブレもあるのに
自分が手振れしているようなら話になりません!
消防の訓練と同じで
日頃から練習していないと
こういう場面で「手ブレ」するようなら
全てがパーになります。
三脚が何時でも使えるなどと考えたらダメです。
三脚が使えないと想定して訓練しなければ
数少ないシャッターチャンスを逃すことになります。
この事は
風景写真はもちろん
鳥でも人物でも
何を撮るにも同じ事です。
プロフェッショナルは
「チャンスは2度ない」
「撮影のチャンスは自分で創る」
そう考えている者達です。
今回は幸運に恵まれました。
鳥撮りの人達なら分かる事ですが
この様な写真は簡単には撮れません。
というより鳥の方が
なかなか撮らせてくれません。
わずかなチャンスでしたが
それを逃さず確実に撮影出来ました。
この場面を見た瞬間に
絞りもシャッタースピードもISOも
全てが瞬時に計算出来
迷うことなく大胆に
しかし静かにシャッターを切れました。
大きな音を出すと飛び立って行きそうだったので
連写はせずに、一発必撮で撮りました。
大きく左右に首を振り
雨水を飛ばした後
地面にいる虫か何かを食べて…
次の瞬間
僕の気配に気づいて
顔をこちらに向けたところを
パシャリ!
そして直ぐに飛び立ちました…。
スナイパー(狙撃手)として
今回は合格点!
全身びしょびしょに濡れましたが
自分のやるべき仕事が出来て満足です。
(#^.^#)
僕の考える芸術写真とは
感性と芸術的センスが必用な事は当然ですが、
それにプラスして
最新の技術と科学知識の融合が不可欠である。
そう勝手に考えております。
そしてもちろん
自然界で生活する鳥の色を勝手に変えたくないので
この写真は僕の眼で見ていた色を出来る限り再現した
「Retina Photo」です。
(#^.^#)
ケント白石
「Kent Shiraishi Photography」
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