Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

たかが一本の木、されど一本の木!

2013年08月25日 | 写真家のマナー違反について
たかが一本の木、されど一本の木!

★「×印のついた哲学の木」
北海道美瑛町


なぜ×印がついたかご存じない方は、
下記よりNHKで全国放送されたニュースを
画像と文章でまとめたものをご覧下さい。

★「北海道の観光地 マナー違反に怒りの声

さてこのニュースが放送された後、
つい先日、僕が一人で早朝撮影中の事ですが、
今年最悪の嫌な場面に遭遇しました。

久々に山が見えて、
十勝岳連峰と畑を絡ませて撮影しようと車で移動中に、
トウモロコシ畑の中から帽子らしき物が見えました。
農家の方かと一瞬思いましたが、
すぐに「写真家」だと分かりました。
広く高く伸びたトウキビ畑の奥深くに、
何十本とトウキビを倒した揚句にごっつい三脚を立て、
その隙間から十勝岳連峰を絡ませる構図で撮っていたのです。

こいつはまさに「確信犯」
プロフェッショナルか?
ハイアマチュアか?
いずれにしてもとんでもない野郎です。
近くに停めていた彼の車はワンボックスで本州ナンバー。
まさしくあくどいカメ爺です。

さてここからは実際の彼と僕とのバトルを書きます。
当然ですが、相当に口汚い、
ようするに悪い言葉がたくさん出てきます。
そう言う会話を読まれたくない方は、
ここで読むのをおやめ下さい。

現実の凄さを知りたくないでしょうから・・・。
実際に今起こっている事は、
皆さんが考えているより相当に深刻です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて私は車を停めて、
まずは彼の車を撮影しました。
もちろんナンバーも。
それからゆっくり彼に近づきました。
といっても相手は畑の奥深くに入り込んでいます。
自分は畑の入り口、彼の約30mほど手前より、
まずは紳士的にしかし大きな声で話しかけました。

「おはようございます!」
そう言いましたら、
驚いてこちらを振り返りました。
想像していたように、
歳は60代後半から70代前半です。

「ここがトウモロコシ畑なのは言うまでもなくご存知ですよね!」
「こんな風に踏みつぶして畑に入られたんでは困ります。」
「どうか今すぐに出て下さい!お願いします!!」

声は大きく話しましたが、
相当に丁寧に言ったつもりです。
しかし・・・
案の定・・・
「あんたの畑か!」
まずはこの一言がかえってきました。
この言葉を聞いた瞬間、
今朝のこの気持ちの良い空気が全て汚染されたような
そんな気分になりました。

だいたい「確信犯」は十中八九「あんたの畑か!」
そう訊きます。
こちらこそ、
誰の畑であろうとお前の畑じゃないんだから、
入っていい訳ないだろ!
そう言いたいところですが…。

しかしこう言われると、
自分の撮影もとても出来るような精神じゃなくなります。
黙ってこの場を立ち去るか…それとも戦うか!
しかしこの場を黙って立ち去れないのは、
もはやこのブログをお読み頂いている皆様ならご理解頂けますでしょう。

こんなクソ爺をこのまま許すわけにはいきません!
それでも怒りをまだなんとか抑えて、
「ここは私の祖父の大切な畑です。」
「どうかすぐに出て下さい!」
わざとウソをついて穏やかに話しました。
するとそのまま前を向いて何も言わずに撮り始めました。

しかも・・・
なんとさらにトウモロコシを倒して、
僕から逃げるように右側に移動し始めたのです。
さすがに僕は切れました!
ここからは「眼には眼をです」
すぐに200mmのレンズがついたカメラを構え、
彼を撮りました。

そうしましたらこいつは、
「貴様!何撮ってるんだ!!」
「誰が撮っていいと言ったんだ!」
こちらを向いてそう言ったので、
そのままそいつの顔を撮りました。

「お前聞こえなかったのか、
勝手に撮るな!」

ここからは僕も戦闘モードです。

「このクソ爺が、お前こそどこで撮ってるんだ!」
「俺のじいさんの畑だと言っただろう!」
「勝手に他人の畑に入り込み、トウモロコシ踏みつけて、
貴様こそ何様のつもりだ!!」
そいつは
「俺は写真撮ってるだけだ!」
「わざわざ遠くから来たんだぞ!!」

「何を言ってるんだバカタレが!」
「お前のような奴が、日本の文化をダメにしているんだ!
お前こそほんとの『非国民だ!』
踏みつけてやるからさっさと出てこい!!」
ここまで言うと
このクソバカ爺は、
「なんだとコラー」
「ふざけんなよ貴様!」
そう叫んでこちらに走って来ました。

この瞬間僕にはある考えが浮かびました。
こいつに手を出させよう、
そして告訴して警察沙汰にし、
TV局にも取り上げてもらう。
実際問題、ちょうど今、
僕には二つのTV局から取材の申し入れがあったからです。

この男は僕に近づき、
「こら、今撮った写真を出せ!!」
そう怒鳴りましたが、
「嫌だね!お前の様な非国民は世間のさらし者にしてやる!」
そう返答したところ、眼が血走り今にも殴りかかりそうでした。

僕は殴られても良い様にサングラスをはずしており、
すぐに警察に電話出来るようにしていました。
こんな爺のパンチ一発でくたばる訳もなく、
殴られた事実が大切だからです。

「あんたが俺を殴ったら後悔させてやる!」
「日本中いや世界にお前の顔をさらしてやる。」
「やれるもんならやってみろ!!」
そう大声で話した瞬間に・・・
「許して下さい!・・・」
いきなり後ろから声がして・・・

振り返ると70歳位の女が走ってきて、
僕の後ろで足を滑らせて転んだ。
どうやら車の中にいたらしい。
僕の足にしがみつきながら立ち上がると、
「申し訳ありません!許して下さい!!」
そう何度も言った。

そして僕があっけにとられて黙っていると、
今度は自分の亭主の方を向いて、
「いつかこうなると思ってたんだ!」
「だから止めろって言っただろ!!」
「たかが写真撮るのに何で畑に入るんだよ・・・プロでもないくせに!」
そう言いだして亭主を罵倒し始めた。
事実は小説より奇なり。

まさに予想外の展開だ・・・。
違う修羅場を見る事になった。
さっきまで威勢の良かったこの男が、
何か一言言うと、
その何倍も罵倒されていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とても耐えられない空気になり、
もうこれ以上その場にいたくなくなり、
立ち去ろうとした時、
女房の方が、
「二度とさせませんから許して下さい!」そう言った。

「分かりました!」
僕はそう答えた。
ただしこのクソ爺は一言も謝らなかった。

その日一日気分が悪かった事は言うまでも無い。
もし自分が観光客で旅行途中なら、
最悪な思い出になっただろう…。
出来ればこんな出会い、経験は皆さんにはして欲しくない。

しかし残念ながら、これは稀な例ではありません。
今年は特にこういう連中が多く、
一日憂鬱な気分に陥る事も多々あります。
・・・しかし
畑や木をいつも撮らせて頂いている自分は、
今行動すべき時であると感じました…。
またそうしなければ多分後悔することになる、
そう考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて来月9月19日(木)と20日(金)、
美瑛の町議会が朝9時30分より開かれます。
もちろん一般の方も傍聴できます。

僕は一連のマナー違反に関して、
議員さんとすでに話をしており、
議会で発言して頂ける事になっております。
美瑛町長がどのような返答をされるのか、
興味深く聴かせて頂くつもりです。

自分はプロフェッショナル写真家として何をすべきか?
僕なりの方法論を既に考えていますが、
ここで発言する場合は有言実行しますので、
とりあえず議会が始まるまで伏せておきます。
まずは町長の発言、
役場の対応を見てからにします。

色々書きたい事はありますが・・・
今日はここまでにさせて下さい。

汚い言葉づかい
どうかお許し下さい!

ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer

Kent Shiraishi Photography
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