夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

暴風雪

2015-01-18 21:46:10 | 日記
昨日は米子に行くのに大変な目に遭った。
前日の天気予報で、鳥取県西部は「暴風雪」とあったので、午前中の勤務を終えた後、十分に警戒して出かけたのだが、美作落合あたりまでは降っても小雪程度だったので、いつの間にか気を許していた。

ところが、久世にさしかかる頃から、次第に雪が激しくなり、なんと湯原―江府間が通行止めに。
しかたなく、湯原ICで高速道路を降り、その後は一般道で行くことにする。


白と薄墨色の、水墨画のような風景に、思わず車を停め、旭川にかかる橋から写真を撮った。
湯原温泉郷は初めて通りかかったが、相当にひなびた感じの温泉街のように見えた。

313号線から482号線を行き、蒜山あたりを通るときは、雪はやや少なくなってきたが、道路が降雪でガタガタで、思わずハンドルを取られそうになる。ヒヤヒヤの連続だったが、伯耆街道から三平山(1009m)を左手に、県境を越える時がいちばん怖かった。


写真のように、雪雲が霧状に立ちこめており、視界がホワイトアウトしそうである。
実際、内海峠でダンプカーが横転する事故も起こり、現場に警察が出動していた。
冬の峠道の恐ろしさを今更のように感じる。


その後、江美(えび)の町に着き、482号線からようやく181号線に入った時は、心底ほっとした。
ここからは、日野川沿いにまっすぐ25㎞ほど米子を目指すだけ。
江府ICは近かったが、高速にはもどらず、そのまま日野川とその周囲の山々が雪に装われた景色を飽きることもなく眺めながら、車を運転した。

米子に行くのにこのルートを通ったのは初めてだが、危険と背中合わせの自然の美しさに魅せられもした。
暴風雪によるアクシデントで、思いがけず忘れ難い体験をすることができた。