呉駅から西へ徒歩10分ほど行ったところに三条通り商店街がある。
映画『海猿』(2004)で有名になった両城の200階段(潜水士たちの訓練シーンに使われた)は、この近くにある。
写真のような急坂を5分ほどで登りきった。
息が切れるようなことはないが、階段が急なので、とにかく怖い。
坂の上から見る呉湾と、呉の街並みの眺望はすばらしい。
この両城地区は、山裾で急傾斜地区が多くある。
振り返って、灰ヶ峰(標高737m)方面を眺めると、急勾配な地形に、住宅が軒を連ねているのがわかる。
呉は明治22年(1890)に旧海軍の鎮守府が開庁してから人口が急増し、一時は県内最大の都市だった。
しかし当時、市の中心部の平坦地は軍が優先的に使用したため、山を切り開いて住宅が建てられたのだそうだ。
両城地区を遠くから見ると、集中する家々が階段状に見えるため、「階段住宅」と呼ばれるようになったという。
200階段は、登るときより降りるときのほうがずっと怖かった。
下を覗き込むと、足がすくんで、めまいを起こしそうだ。
両城の200階段は、先日の朝日新聞(11/17「旅ぶら 軍都の史跡残る丘(広島県呉市)」で知ったのだが、意外な穴場なので、呉に観光で行った際は、ぜひ訪れることをお勧めする。