花衣やまとなでしこ日記~心理学者・華(はな)のこころのレポート~

心理学者であり、歌人である華のページです。ようこそ★

成果主義をいれた振り込みサギのグループ組織の心理

2007-04-24 13:04:03 | 心理学

振り込め詐欺ももう珍しくはなくなってきた。
孤独な人の気持ちに入り込み、行う犯罪。
最初は、「おれ、おれ」といい、孫や子を装い、
高齢者の孤独につけこむような犯罪であった。
家族の形から、その後、会社の名前を使うなど、
犯罪の方法はどんどん変化していった。

日本の人間関係や家族関係のあり方の急所をついた犯罪であった。

本日のヤフーニュースには、26歳の男性が、
振り込み詐欺に「成果主義」をあげ、まるで会社の営業のように
行っているということが報じられていた。
26歳の男性は、無職。
26歳といえば、フレッシュマンを終え、仕事に慣れ始めたり、
自分の適性について考えたりする時期でもある。

会社・組織に所属する、というのも1つの安心感であり、
「職業的アイデンティティ」である。

無職者には、最近、「ニート」という名詞ができ、
そこで安定ができるようになったとも言われていた。カテゴリができると
自分の存在のおき場所ができるというわけである。
「フリーター」も、もはや市民権を得た。

ニートやフリーターが悪いというわけではない。
それで、自分の責任で人生を切り開いていければいいとは思う。

しかし、「振り込め詐欺」の「会社」のような組織を作った「彼」は
自分のおき場所がなかったのかも知れない。
組織の中に入り、
組織の一員として、
しかも、リーダーシップをとるというところに意味があったような気がする。

彼はどこにも所属できなかった人かも知れない。
誰にも、自分の「力」を認めてもらていると感じられなかったのかも
知れない。

彼が作った組織の中で、彼は担当を振り分け、営業成績を
グラフにした。
そこは、社会的に受け入れられる形ではなかったが、
彼にとっては、重要な自分の居場所であったし、
存在の確認であったのではないだろうか。

また、その組織の中にいる人にとっても、営業成績で
自分の位置を確認していたのかも知れない。

役割には意味がある。
組織の「部下的」な役割であっても、
自分が役に立っている、力になれていると感じられれば、
自分の確認ができる。

「透明な存在」といった少年A。
もはや少年ではないが、彼の放ったこの「透明な存在」ということば。
今、
「透明な存在」であることを認めるのが怖くて、
そうなりそうな自分が感じられるのが怖くて、
たまらない人たちは、どのくらいいるのだろうか・・・。


**************
以下、YAHOOニュース
振り込め犯「成果主義」、ノルマ月1千万円・グラフ競争
4月24日0時43分配信 読売新聞


 釧路地裁帯広支部(野原俊郎裁判長)で23日開かれた振り込め詐欺集団の主犯格の公判で、「ノルマは月1000万円、成績はグラフで競争」など営業マンさながらの「成果主義」による管理ぶりが明らかになった。

 詐欺と組織犯罪処罰法違反の罪に問われた、住所不定、無職水沢崇被告(26)の初公判で検察側が明らかにしたもので、「卑劣さが目に余る」などとして、水沢被告に懲役10年を求刑した。

 グループは電話役や通帳の入手役、口座に振り込ませた現金の引き出し役などを細かく役割分担。担当間では直接接触させず、互いの氏名も隠すなど二重三重の発覚防止策を講じた。さらに電話役には、だます内容の「ネタ作り」報告書の提出を求めたほか、月1000万円のノルマを課し、個々の“成績”を示すグラフを作り、競争心をあおっていた。


無責任な集団~強姦事件を黙認した傍観者~

2007-04-22 20:45:59 | 心理学

とても悲しく、痛ましい事件が起こってしまった。

特急電車の中での、強姦事件。
トイレや洗面所に連れて行かれるまでの一部始終。
被害者女性が、どんなに誰かに助けてもらいたかっただろう。

もちろん、危ない恐ろしい雰囲気に、
周囲が何もいえなかった可能性はある。しかし・・・・・。
勤務する駅員も知らなかったのであろうか。

被害者の女性が声をあげれば済むか?
こういう状況下で、声をあげられる被害者は少ない。
恐怖におそれおののき、したがってしまうという心理がある。

助けてといってもだれも動かなかったかも知れない。

古い話だが、アメリカにそういう事例がある。

容疑者は強姦罪で公判中だとか。
思うのだが、なぜ勾留させなかったのだろう司法関係者に
問いたい。

勾留状を出すにあたらない人物だったのか?

性犯罪は繰り返されるとは、もう社会通念のように
多くの人が知っている情報である。

被害者の女性は、自己像が傷つき、事件を黙認していた多くの人間に
絶望したことだろう。
たくさんの人が利用している中で、起こった犯罪。
彼女の立ち直りをだれが支援してくれるのだろう。

彼女の心の回復を祈る。心から祈る。

同じ電車に乗っていた黙認したたくさんの客に伝えたい。

あなたたちは、犯罪者です。
通報すらせずにいた、あなたたちは犯罪者です。
乗務員に知らせることができただろうに。




~YAHOOニュース~
特急電車内で女性に暴行したとして、大阪府警淀川署は21日、強姦(ごうかん)容疑で、滋賀県湖南市石部南、解体作業員、植園貴光容疑者(36)=別の強姦事件で公判中=を再逮捕した。容疑を認めている。犯行の一部は乗客の目の前で行われていたが、誰も制止したり通報したりしなかった。
 調べでは、植園容疑者は昨年8月3日午後9時20分ごろから1時間以上にわたり、JR北陸線の富山発大阪行き特急電車「サンダーバード」車内で21歳の女性会社員の隣に座り、「大声出すな、殺すぞ。警察に言ったら、どこまでもストーカーするぞ」と脅迫。胸などをさわった後、車内の洗面所とトイレで乱暴した疑い。 

川崎市通り魔事件(1)~このひとが数ヶ月前にも通り魔だったら

2007-04-22 01:21:02 | 心理学

川崎市宮前区で通り魔事件が起こった。
その数ヶ月前、同じ川崎市の梶ヶ谷のあたりでも、通り魔事件が
起こっている。

まだ、鈴木「容疑者」であり、認めてはいないので、
何もいえないが、
通り魔はくりかえされやすい犯罪である。しかも、
期間がそう大きくは離れない。

もしも、この鈴木容疑者が、この川崎の通り魔事件のすべての
犯人であったら、
なぜ、期間が離れているのか、推察ができそうだ。

この鈴木容疑者には、家庭がある。妻と子がいる。

ひとりではなかったということである。

精神障害の有無も今後検討されなくてはならないであろう。

この件についての見解はまたのちほど。
今日は遅くなってしまった。



鈴木容疑者、血痕隠しか直後にズボン洗濯…川崎通り魔事件(読売新聞) - goo ニュース

ロクシタン ローズベアトリクス

2007-04-21 10:33:38 | 香水の部屋

あ~~~~、買ってしまいましたあ!

悩みに悩んで、結局!!
ロクシタンの限定品、ローズ・ベアトリクスです。

ローズにフルーティな香りが入っています。
やわらかい香り。

ただ、様々なところで口コミにあったように、
香りが消えるのは早いのですが。
すっかり消えてしまう。もったいなあ、すごくやわらかい香りなのに。
これは、
何度も香水をつけかえなければならないということなのでしょうか。

ボディクリームで体をマッサージすると、すごく気持ちいいです。
クリームを塗ってマッサージって癒されるんですね。

香りが、癒しです。

ハンドクリームとマッサージクリームがおすすめ。
・・・あ、これは、限定品ではないのですが。
ハンドクリームは、しっかり保湿成分が入っているみたいで、
きちんと潤います。
香りがほんのり残って、鼻に寄せると、いらいらした気持ちも
安らぐような気がします。

仕事の間、新年度で疲れている今の私の癒しです。

みなさんの癒しはなんですか?

赤西くんは、予想通り復帰。

2007-04-21 00:22:03 | Weblog

KAT-TUNの赤西くんが、ロスから帰国。復帰だそうです。

思い出しますね。曖昧さが漂っていた昨年の秋の記者会見。

どこに行くのかも。なんの外国語をするのかも。
期間も「いや、半年とは決めていません」。

事務所を辞めるのではないということに、華は注目していた。
休業中なら、お給料おもらえるってこと?とか、
休業なら復帰が前提だ・・・・って。

夕方6人のKAT-TUNのポスター(パネル)を見た。
まだ赤西くんの復帰のニュースを知る前だった。
「あれ、あかにしくん、いるじゃない。久しぶりね、6人のパネル」
なんて思っていたら、このニュース。

どの程度英語が上達したかは分からないけれど、
何ヶ月か、生活すればそれなりに、上達はするはず。

・・・・・
あまりにもできすぎなようなサプライズに
ジャニーさんの計算を感じちゃうのですよね・・・・・。

まあ、これで、KAT-TUNの人気や注目度は、
どわーんとあがるわけで。

「ポスト・キムタク」とか、「歌唱力ばつぐん」とか
またまた期待されているけれど・・・・
これまでがんばってきた亀ちゃんたちはどうなの~~~~!!

でも、楽しませてもらいたういけどね。一般市民としては。

ジャニーさんのお気に入りの男の子って唇がピンクで
触れたくなるような感じなのよね。

タッキーもそうでしょ。くちびるがピンク。
亀ちゃんの渋谷駅ホームで見られるパネルも、そう。
ピンクできれいなの。
メイクなんだろうけれど、これってなんだか、かわいい。

でも、華が一番好きなのは、福山雅治よ。
竹野内豊も結構好き。

あれ?話がそれた。
まあ、触れたい唇ってなんだか、いいな。

暗い世の中にHAPPYな娯楽をお願いします

赤西さん、復帰会見 KAT-TUNメンバー(共同通信) - goo ニュース

おめでとう★陣内くん、紀香さん

2007-04-11 12:59:55 | すてきなひとたち

週刊誌で、陣内さんが相当がんばっていることが報道されていました。
朝始発の新幹線での出勤。
加圧トレーニング。美顔エステ。視力回復手術。
紀香さんが、水道橋博士のファンで、
「博士の異常な健康」を愛読しているというのを何かで読んだことがありますが、
陣内さんがしているのは、まさに、その水道橋博士とほぼ同じ
ことなんです~~~~。

これも「愛」なんでしょうか。

紀香さんの株は、陣内さんでほんとにあがっていますし。

婚姻届の提出も地元だったそうで。

紀香さんのヘアスタイルは雑誌で見るセットではなく、
あっさり落ち着いたものでした。
うん、奥さんですからね。
彼女も芸能人としてではなく、普通の女性として、
婚姻届を出しにきたのでしょうね。
なんとなく、このニュースの写真にうつっている陣内さんは、
たくましくなったような、すごく頼もしい感じが
ふんわり漂っています。
これも、「愛」なのでしょうか。

とりあえず、おめでとうございました~~~~
世の中、ふっとすると暗いニュースが多くなりがちですからね。

楽しいニュースもほしいです。

想定外に一般市民に知れ渡って騒動になったそうですが、
事故など起こらなくてよかったと思います。




紀香&陣内入籍で兵庫・加古川大騒ぎ(日刊スポーツ) - goo ニュース

くまぇりの孤独~放火にいった女性の心理~

2007-04-11 12:45:03 | 心理学

「くまえり」と称して(似ていたといっていたらしいが・・・)
HPを開設。
放火の様子をアップしていた被告。
懲役10年に決まった。

「ほんとうにばかだった」と、多くの犯罪者が言うように、
法廷で彼女は述べたという。

精神鑑定や心理分析の状況では犯罪の前後の様子、犯罪時の気持ちなど、
ことこまかに聞く。
また、彼女の過去・現在についても。
そして、どこにいこうかということも(未来)。

単独で行われる放火は、弱者の犯罪(少年の場合には「非行」)と言われる。

「弱者」とは、社会の中での弱者、という意味である。
「社会」も広い。大きな日本社会とか、そういうまとまりから
家族のまとまりまで含まれる。

ただ「弱者」なのである。
社会から、他者からサポートや関心を持ってもらいたいのであるが、
どうしたらいいのかが分からない。
しかし、もう一人では生きていけない。
なぜ一人なのか。さびしい。なぜこんなに苦しいのか。
そういう寂しさと怒りが混じった気持ちの発散と自己主張が
「放火」の背景に結びついている場合が多い。
火が放たれる箇所には、なんらか、火を放つものに対して意味があるもの
と解される。

詳しい事情や状況をメディアでは報告がなされていないので、
ここまでがおおむねの放火に関する一般論であるが、
さて、くまえりこと彼女の場合には、どうだったのであろう。

①なぜ「くまえり」と名乗ったか
人気タレントの熊田曜子からもじったものではあろうが。
こういうアイドル系の名前を自分に重ねたのはなぜだろう。

②彼女は21歳。
21歳の一般の平均的と見られる女性はどういう生活をしているのだろうか。
彼女は
大学生やOLの華やかさとは、少々離れているような想像がされる。
ブログで放火についてつづるのは、「事件は私がやっています」と
言っているようなもの。狂言の場合ももちろんあろうが、
彼女の場合は、真実をブログに記していた。
大学生が「遊ぶ」ような「カフェ」など。
OLが(本当はがんばって地道に仕事をしているのだけれど)
お給料で買うおしゃれな洋服やアクセサリー。おいしいものめぐり。
くまえりには、友だちと一緒に、他者と一緒に楽しい時間を共有する
喜びをどのくらい持っていたのだろうか。

インターネットは、確かに依存できるように、ひとりだけで
不特定多数と関われているような不思議な世界である。
しかし、インターネットのバーチャルの世界では、十分に満たされない
孤独がある。
人とのぬくもり。
交流によって得られる相手の反応。表情。そして、それに対して、
自分が反応すること。

ネットで「放火した」と告白し、注目されるのも、
彼女の心のすきまにはプラスなものがもたされていくのである。

いや、それ以前に火を放った後の彼女の気持ちは
いかなるものであったのだろうか。

懲役10年。刑務所の中で、彼女は、ようやくの集団生活、
「他者との出逢い」を経験する。
孤独な人や傷ついている人が求めているような単なる綿のような
関係ではなく、
早くもおとなとしての関係である。
規律のある生活である。

でも、もしかしたら、この人は、この規律ある生活になじんでしまうかも
知れないとも思う。
人見知りもなんとなくありそうな予感もして、
もちろん、こうして一人で犯罪に及んでしまうのであるから
人間関係を円滑に保つ力はこれから養っていくのだけれども・・・・。

10年後、彼女は、31歳。
あらたな人生を彼女は、どういうふうに始めるのだろうか。

女性犯罪者は悲しい。
彼女のサポートをしてくれる家族、友だち、いてほしいと思う。
彼女にも他者を信じる力や、
他人の中に入って、生きていく力を身につけていってほしい。

放火は連続して行われやすい犯罪の1つでもある。

彼女が、放火というものに、自分の気持ちの行きどころを
求めないようにしてもらいたいと思う。

女性犯罪者は男性犯罪者に比べると少ないというが、
予後は難しい課題がたくさんある。

「短絡的」なんて・・・犯罪や非行は、みなほとんどが短絡的。
短絡的な性格でも、放火にいかない人はいる。

ほかの「依存症」も併発していたか?

司法臨床よ。がんばれ。
刑務所での教育が義務付けられた昨今であるが、
はて、彼女にはどのような「教育(ここでは、「心理的な働きかけ」も
教育に含まれている」が行われていくか。

矯正も腕のみせどころだ。


「くまぇり」懲役10年 連続放火「短絡的」 長野地裁(朝日新聞) - goo ニュース

レポートが書けずに自殺した彼女の心

2007-04-10 12:28:06 | 心理学

高崎経済大学で、ゼミのレポートが提出できず、女子大生が自殺をした。

レポート課題を出せない、という事実が、彼女をなぜ「死」にまで
追い詰めたのだろう。

本来よりも早くにゼミに参加するということであるから
やる気はあり、まじめな学生なのであろう。

レポート未提出の中の「彼女」だけになぜ最終的な督促を
準教授はしたのだろうか。

レポート課題が難しく、彼女以外にも提出できていないものがいたらしい。
しかし、提出できた学生もいたようだ。
どのくらいの学生が提出できていたのだろうか。

そもそもセクハラや暴言、つまり、「暴力的」なかかわりが
あったようなのである。
でも、なぜそういう準教授のところに、学生は集まるか。
やりたいテーマをしているゼミだから?

大学の教員の中には、人間関係の持ち方に問題がある人が多くいる。
様々な理由もあろうが、
社会という組織の中でもまれていない、ようするに就職したことがない、
大学しか知らない、ということもあるようだ。

大学全入時代にあって、大学のサービスの質についても問われている。
「督促」メールはサービスかも知れない。
しかし、追い詰めるほどのサービスは、度を超えている。
大学人にも、「人間力」が問われているということだ。

「人間力」
今のワカモノは、電車の社内で化粧するとか、なんだとか、かんだとか
いうおとなは多いけれど・・・・・。
「人間力」の問題に、ワカモノも熟年もないのであろう。

誰にも言えなかった彼女、
レポートが出せないという状況に、彼女がおいこまれていたものはなんなのか。
「留年」ということばで追い込まれる自己像は何か。

きちんとできない自分?
留年して落ちこぼれている自分?
完璧ではなくなる自分?
目標が果たせない自分?

彼女にもう聞くことはできない。

誰かに相談できたらいいのに。自殺をしてしまうひとに限って
弱音をはかないで自分で決着をつけてしまうものなのです。

そして、暴力を起こした者はいうのです。
「不適切な指導はしていない」

「適切な関わり」
・・・・これについては今後検討されていくべきものであろう。

たぶんに、この準教授は、優しさというものを
経験したことがなかったのかも知れない。
優しく援助されたことがないひとは、ひとに優しくできないから。


「留年通告」ゼミ生自殺、高崎経済大准教授を懲戒免職(読売新聞) - goo ニュース

親切な世の中~競争がやわらぐのか~

2007-04-10 11:51:30 | Weblog

助手から「助教」・・・・。

大学の専門学校化が指摘されて久しい。
かつては、大学院に進学する学生はごく少数。
研究職にこだわっていた学生がなり、
研究を積極的に行って、自分で自分の道を開拓し、
自分たちの道を探していった。

大学に就職希望し、大学教育に携わりつつも、研究を平行して行う者は
増加したようであるが、
受け入れ先は少ない。
早稲田大学に3000人以上の「助手」。
「助手」から「講師」になれるという保障はない。

力量と様々な運(それも力量のうちかも知れない)を持ったものが
どういう場所の大学にでも呼ばれれば行った。
そういう時代もあった。

しかし、「助手」であっても研究ができる場所、そういう関連の場所に
いられる幸福もあるのではないか。
多忙とは言えども、「助手」を経て、のしあがってきた人たちは
みな優秀であった。
やみくもに「助手」を増やすやり方には賛成できないが、
そこでどう生きていくか、というのも研究者として生き残るスキルだった。

「白い巨塔」の財前五郎を見よ!!
彼は必死だった。もちろん外科医としての技術もあった。
彼が必死で勉強したものであろう。
泥沼劇が小説・ドラマの中では展開したが、
無能な男(バランスが悪い人かも知れないが)のストーリーではない。

教壇に立つ者は「助教」と呼ばれるようになった。

「準教授」は納得する。「助教授」で、「教授」を補助するより、
ご活躍なさっている方々が非常に多いからである。
医学部などは分かりませんが・・・・。

「助教」として法律上は保護される存在になったのか。

「出るくいは打たれる」といい、大学の世界でも、
企業でもそういう風潮はあると思われる。

結局は、生き残れる努力をし、チャンスをつかんだものが残る。

「助教」たちよ。
名前だけになるなよ。論文も研究も全くしないで
「助教」という名前だけもらわないでね。
じゃないと、お金に苦労して、研究の場を自由にもてない人たちが
悲しいではないか。
大学には、金銭的に切羽詰った体験をしてこなかった人たちが
「研究者」ですという。
恵まれているということには、感謝しなくちゃ。

「名前だけが変わっても意味がない」とおっしゃった方もいただろうが
そのとおり。
でも、学問の第一線でやっていく人は、ある程度までは育ててもらえる人たち
だが、
やる気がある人たちでないと・・・・。

大学全入時代に突入した今。

学歴よりも、立場よりも、
その人が何をどれだけやってきて、プライドと実力を持っているか・・・
そういうところを重視した社会になっていくべきなのではないだろうか。

「助教」って何? 大学の新ポストなのですが…(朝日新聞) - goo ニュース

谷亮子の根性

2007-04-08 21:07:31 | すてきなひとたち

ヤワラちゃんもママである。

全日本を制することはできなかったとは言え、日本で2位ですよ。

試合から2年も遠ざかっていて、しかもその間、妊娠、出産もして、
この試合中、授乳もしている。前夜だって、どのくらい寝ていたか
どうか分からない。

これってすごくないですかあ??

夫の巨人軍のヨシくんのコメント「復帰おめでとう」ってのもいいですね。
谷佳和選手は、すごく器の大きい人と推察します。

ヤワラちゃんは、ヨシくんと交際し、婚約し、それから
オリンピックで金メダルをとるようになったのです。
いかに、
ヨシくんが、彼女を支えているのかが分かります。
オリンピックで指にテーピングをぐるぐる巻いていた彼女が
優勝を決めたとき、
ヨシくんの方を見て泣いていたことを思い出します。
ヨシくんは、「大丈夫?」と言っていた。
ヨシくん、相当いい男なのではないでしょうか。

表彰台の2番目に高いところにいる谷選手の表情に見覚えがある。
オリンピックで金メダルを獲れなかったときの顔です。

国内で黒星をつけられた相手は、どうやら同じ人だったようですが、
これがまた彼女を燃え上がらせてくれるんじゃないかなあ。

ヤワラちゃんバッシングはたぶんにあるとは思いますが、
落ち着いて考えれば彼女が、ここまで続けてきて、
今回もここまで勝っているというのは、すごいことです。

私は、ママでも金をとってほしいです。
子育てを放棄せず、母乳による育児を平行させたままで、
柔道をしている姿は、家族への愛、家族からもらう力に
つながるのではないでしょうか。

もちろん、勝負の世界は甘くないことは分かります。

ただ、彼女を応援したいという気持ちはとても強くなりました。


谷亮子、復帰戦は優勝ならず…井上康生も準決勝敗退(読売新聞) - goo ニュース