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昼過ぎより県西部東葛飾地区で猛烈な大雨

2013-06-25 16:16:40 | インポート

①6月25日14時の関東周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用

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②6月25日14時の関東周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用

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③6月25日14時30分の関東周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用

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④6月25日15時の関東周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用

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関東地方では大気が不安定なため、千葉県内西部の東葛飾地区では、局地的に雨雲が非常に発達して、推定で1時間で80㎜を超すような猛烈な雨が雷を伴って降り、船橋市内なぢ、道路の冠水被害も発生している様子です。

この原因ですが、25日朝、関東平野では、東海上からの気流(おおむね北東風)が、内陸部の気流とがぶつかり合って収束したため、神奈川県や埼玉県南部で雷雲が発達していて、さらに、25日10時頃より東京湾西岸では、南東風の海風も加わり、昼前には、東京23区や多摩東部などで雷雲が局地的に非常に発達して、激しい雨を降らせました。

さらに、引用図①より、25日14時には、千葉県北西部の東京湾沿岸で南西風が入り、北東部方面からの北東~東より風とが、千葉県北西部東葛飾地区周辺で衝突している様子が解ります。これら、風向の異なる気流同士が衝突して収束し、東京23区方面から進んできた雨雲を更に発達せしめたため と私は考えます。(引用図②③④)

千葉県は、大気が不安定時、関東平野の地域としては、関東北部ほど、雷雲は発生・発達しにくい地域ではあるものの、北東部からの気流と東京湾岸からの気流とがぶつかり合っている気象条件時では、今回のように県北西部や房総半島内陸部で雲が局地的に発達する特性がありますから、この点、どうかご留意ください!


台風3号は今後東海道沖で停滞気味になりそう 県内は濃霧に注意!北東部南部の海上ではうねりを伴い波が高

2013-06-11 23:57:01 | インポート

①6月11日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②6月11日21時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③6月12日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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④6月13日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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台風3号が紀伊半島沖を北上中です。

引用図①②より、雲画像図上では、台風を取り巻く雲の集団は、渦巻きがしっかりしていなく、台風の目は不鮮明となっています。これは、台風自体、勢力は比較的弱い状態であることを示すものですが、それに、台風の進行方向である北側の 北日本~日本海にかけて、雲画像上、雲があまりない部分(暗域)がひろがっており、こういう状況は、台風の進行方向に高気圧がありだし、台風の行く手を妨げつつある状態と言えるでしょう。

、さらに、引用図にはありませんが、気象庁HPより、台風の進路にあたる紀伊半島沖~東海道沖では、海水温は23℃~24℃程度という状況です。

台風が、その勢力を維持し、発達する場合には、台風周辺の海水温が27℃以上であることが必要条件となります(筆者調べ)から、この台風3号、現状以上に勢力を強めることなく、次第に、台風自体の勢力が弱まってくる見込みですね。

今後、台風3号は、引用図①③④より、東海道沖で停滞気味になるそうで、こうなると、台風の周辺を廻るようにして、暖湿流が同じ方向に長時間流れ込む(今回の場合、南東風~東より風となってですが)見込みです。

こうなりますと、千葉県内では、海上海岸ではでは、台風からのうねりが次第に届いて波が高くなりますし、県内全般的に、夜間~朝方、濃霧となりやすくなりますから 注意が必要です!