映画 マッドマックス 怒りのデスロード
梅雨が明けて暑いですね。35度、外にいるだけで汗が流れ目に浸みる!
陽ざしを浴びると倒れそう!こんな酷暑に耐えられそうもありません。
そういう時はマッドマックスだ!
マッド(狂気)がマックス(最大限)
これは、私に言わせればマッド オーバー ザ マックス (狂気の限界超え)だ!
その世紀末的退廃度、その美意識、妄想未来の絶望度、改造車のとっぴ度、登場人物の狂気の度合いと異常性、どれをとっても私の驚きがちっぽけなゴミのように思える。
未来もので退廃的な美しさと言えば、ブレードランナーがあったなあ。あれば文明が発達した姿だった。
これは核戦争で文明壊滅45年後 、砂漠と化した地球。緑、水、燃料などはほとんど枯れ果てた。土壌も汚染され作物は育たない。生き延びた人間のほとんどが核汚染物質の影響で奇形で病気だ。生命維持装置を付けた悪の親玉、ドクロをそのまま人間にしたような様相、長男はレスラーのようなガタイなのに、肺気腫なのか酸素を背負い鼻から酸素を供給している。
白血病なのだろうか、長く生きれない若者たちはウオーボーイ(戦闘員)と呼ばれ、狂気の戦いに真っ白なその肉体を惜しげもなく投じる。跳躍するその白い姿は暗黒舞踏か駱駝館のように妖しく退廃的だ。車やバイクに取り付けた竹のように、べらぼうに長い棒に肉体をくくりつけ、テコの応用で裏切りものの車に飛び移る。どうせすぐ死ぬのだ、かっこよく死にたい、それが彼らの一番望むものだ。
文明は滅んで、デジタル的なもなのはなく、鉄くずを集めて作ったのだろう、5、60年代くらいのレベルのエンジンで最高50Kくらいしか出ない、でかい排気口を何本もつけ、人が口からオイルを含んでその排気口に吹きかけると、炎があがりエンジンが唸る。 キャデラックみたいな車体を2個重ねて(親亀の上に子亀状態)にタイヤはオフロード用のでかいやつ、ごっつくて情けないのだけれど、走る姿はなぜかかっこいい。前作でメルギブソンが乗ったインターセプターという車も出てきたらしい。よく分からないけれど、私には。
ドクロ親分の車の前には、ねぶた祭りのでかい太鼓そっくりな太鼓を叩きまくり、ギターをかき鳴らし、景気を盛り上げる巨大トラックが先導し、裏切りものを追いかけ戦いを挑みに行くのだ。
バイクはマシン的なふつうのバイクに、日本の戦国武将が馬に長い旗竿を括り付けような旗を立て、隊列を組んで砂漠を疾駆する、その俯瞰図は、絵巻物のようでかっこいいのだ。
裏切りものは、汚れても美しいシャーリーズ セロン(ドクロ親分の片腕だった)とドクロ親分の5人の美しい妻たち。砂漠と絶望の中だからこそ、美しさが際立つ。
美女たちたちはドクロから逃れて、かつての緑の地へ向かう。しかし、汚染が進み緑は消え果て砂漠と化していた。
おっと、主役のマックスを忘れていた。 ドクロ軍団に捕まった一匹オオカミのマックスは白血病のウオーボーイの輸血要員にされていたが、何かの拍子に逃げ出して美女軍団と行動を共にする。マックス役の俳優、続編の契約書にサイン済みとか。
3DでなくてもOK.