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村上宏之のブログです

12/28 初台ドアーズ・セッションに向けて~第4回~

2005-11-29 14:44:47 | DEFT・練馬マッチョマン
 そんなある日、電車に乗ったら目の前に、茶髪のロンゲ、黒ずくめの服装で大きなマスクをした、妖しいオーラを発する人物が座ってました。「男?女?イヤ、男か…あれ?…これは英三さんだ」、というわけで英三さんにばったり会ったんだけど、「そろそろ年末の内容を公表したいんだけど、まとまった?」って言われたりして、ちょっと焦り出して、う〜ん…?と考え、そこで思い付いた、というか思い出した、というか、それが竹内佳雄君でした。

 彼とはかなり以前から知り合いで、対バンしたこともあったし、打ち上げの場で顔を合わせたりもしてました。一度ちょっと、佳雄君からバンドに誘われた事もあって「やるやる」って言ってたんだけど、結局それは実現せずに終わってしまったこともあり、でも機会があったら何かやってみたいな、と思っていたし、平田君も知り合いだったし、望も一度、何かの打ち上げで会ったことがある、というので、じゃあ連絡してみるね、ということになりました。

 電話したらすぐに返りが来て「じゃあ仕切ってるのはギターの若井望だから3人で会おうか。月曜日の8時半頃渋谷ねー」位の軽いノリでした。問題はやろうとしてるような楽曲が合うかどうか、年末の忙しい時に大丈夫だろうか、望と話が合うだろうか、とかその辺でした。

 でも会ってみると、彼もまた予想以上にノリ気で…どうやら連絡した時点でもう殆どやる気になってくれてたみたいなんだけど…年末のセッションの話なんか全然しないで、プロレスの話とか、最近のエピソードとか、世間話ばっかりしてました。久しぶりに会ったら、なんか顔つきも落ち着いた良い顔になってるし、音楽をやって行く上での自分なりの動機付けとか姿勢もしっかりしてて地に足が着いてる感じでした。

 こういう感じだったら、俺は是非やって欲しいなー、後は楽曲がどうか…でも問題あるならセッションなんだし曲を変えればいいか、覚えるのはまた大変だけど、とか思ってたんだけど、望が持って行った楽曲のリストをざっと見て「了解です。このバンドとか好きですよ」と、かなりあっさりOKされて、返って肩透かしな感じでした。

 「メンバー的にはみんなそこそこしっかりしてるし、コーラスも行けるし…でも、今更“俺のこのフレーズを聴け!”とか“どうだ、本物だろう!!”とか、そういう風にはやらないよ。基本的に肩肘貼らずに楽しくやるし、バンドでまとまらない物とか、歌ってみて合わない物は外すから」、「そうっすね。みんなで派手に楽しくやりましょう!」位の確認で充分でした。いやー、ドンドン楽になるなー、俺は。こんなに楽ばっかりしてていいのか?って内心思ってました。

続く…


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12/28 初台ドアーズ・セッションに向けて~第3回~

2005-11-25 15:41:49 | DEFT・練馬マッチョマン
 ところが問題がヴォーカルの彼に起きてしまって、一身上の都合で年内は動けない、という話になってしまいました。しかし、実はその頃、他にも望と音的に合いそうでセッションしてみたいヴォーカルがいたので、そんなに焦らずその人と連絡を取ってみたところ、「とにかく一度会って話しましょう」という事になり、そうなると「彼はこういう声で、こういう奴だから」と望に説明したら「だったら曲は変えなきゃだめですね。だったら良さそうな曲が幾つかあるから送ります」と言って、またドカドカっと候補曲が来ました。

 その上で望と会いに行って、結構その場は盛り上がったし、持って行った楽曲もド・ストライクで、やってくれそうな気配だったんだけど、話を持って帰って彼のバンドと相談したら、どうもNGが出たようで「残念ですけど今回は見送らせてもらいます」と言われてしまった。…そのヴォーカル君とのリハのために、曲も覚えたし、だだっ広いスタジオを3時間も押さえていたのに、孝之も用事で来られず、望、平田君、俺の3人だけで音を出したりもしました。

 でも以外とみんな平気で、3人だけでやってても、なんか妙に盛り上がって楽しかったし「歌、断られちゃったよ、どうしよう」って言いながらも、「元○○○の○○さんとか、どう?」「いっやー、あの人は××が×××で××××だから、どうかなー?」「じゃあ△△△は?」「ワハハッ!、それはあり得ないでしょう!だって×××××じゃないですか!!」とか馬鹿騒ぎをしてるばっかりで、全然、真剣さが無かったんだけど、「いやいやいや、きっとまだ思い付く人はいるから、何とかなるでしょう」と言ったら「ま、いざとなったら自分で歌えそうなものにしますよ」と望も言ってました。…前向きなのか、呑気なのか分からないですね。

 でもそうなると、また曲を変えなきゃいけないので、望からまたまた曲がドカドカドカっと来て…基本的にやりそうな物は早めにコピーをするので、短期間に一体何曲覚えたんだろうか?って感じです。

続く…


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12/28 初台ドアーズ・セッション【詳細】

2005-11-23 02:16:30 | DEFT・練馬マッチョマン
タイトル:「さかもとえいぞう 魅惑のヘヴィメタルショー ありがとう2005年」
日時:2005年12月28日(水)  開場 15:30 / 開演 14:00
会場:初台DOORS チケット:前売 4,000 / 当日 4,500


『Dead Bonez』~セッションバンド~
 Vo.竹内佳雄 (Tabas.co)
 G.村上孝之 (roudew,ex INNOCENT ARK,BLIZARD)
 G.若井望 (ex SLIMψSLAM,THE POWERNUDE)
 B.平田周資 (ex THE POWERNUDE)
 Dr.村上宏之(ex SLIMΨSLAM,INNOCENT ARK,BLIZARD)


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12/28 初台ドアーズ・セッションに向けて~第2回~

2005-11-22 17:52:43 | DEFT・練馬マッチョマン
 そういうわけで、取りあえず4人でスタジオに入りました。ベースの平田君とは、その時が殆ど「初めまして」って感じだったので敬語っぽく話してたら「あのー、敬語は止めてください」と言われてしまった。一見、無愛想で大人しいのかな?と思ったけど…実は結構喋る。

 何を喋るのかと言うと…まあ、以前加入していた、あるバンドの思い出、とだけ言っておきます。平田君は全体的に控えめでベーシストっぽいですね。望とは付き合いも長くて気心も知れているし、やろうとしてるジャンルにも前向きで真面目に取り組んでくれたし、特別に気を遣わなくてもベースやコーラスもしっかりやってくれるので、これまた楽でした。

 それと平行して、送ってもらった音源を聞いてギターを探さなきゃいけなかったんだけど…どうも合いそうな奴が思い付きませんでした。どうしようかと思ってた頃、実家の用事で孝之に会ったので「誰かギター居ない?セッションで、結構ハードな曲をツインギターでやるつもりなんだけど、良い奴を思い付かなくて」と言ったら「ああ、俺がやってもいいけど」って言うから、冗談だろうと思ったら「イヤ、別にハードなのでも良いよ。だったらギターもレスポールとかでやるし。」って、マジなのでちょっと引いてしまった。

 実は望も「孝之さんはダメですかね?」と言ってはいたんだけど、やろうとしてるようなハード系なのはあまり好きでは無いだろうと思ったし、ま、音源聞いたら多分「こういうのだったらやらない」って言うだろう、そうしたら誰か紹介してもらうかな?と思ったら、音源聞いてもまだノリ気で、2回目のスタジオにはちゃんと曲をコピーして来てくれて、楽しそうに弾きまくって帰って行きました。

 …うーん、奥が深い、良く分からんなぁー、付き合いだけはやたらと長いんだけど…と思ったけど、やってくれるならそれはそれで楽だし、コーラスも行けるから大歓迎だったので何も問題はありませんでした。

続く…


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12/28 初台ドアーズ・セッションに向けて~第1回~

2005-11-18 12:11:33 | DEFT・練馬マッチョマン
 そもそもの発端は、英三さんから「年末に初台ドアーズを押さえてるんだけど、練馬マッチョマン以外で何かやりたいんだよね。ヒロ君もさ、何かやらない?」と言われたのが始まりでした。セッションっぽく自分なりに何かやるのも良いかな?と思ったんだけど、じゃあ誰と何をやろうか、とか具体的には何も思いつかない感じでした。

 丁度その頃、望から連絡があって「ちょっと音を出して試したい若手のヴォーカリストがいるんですけど、一緒に音出してくれませんか?」という話もあったので、じゃあ取りあえず望に相談してみようかな?と思って、その話も聞きつつ、年末の初台についても相談もしてみることにしました。

 実は望とは、スリスラ脱退後もしょっちゅう連絡を取ってました。と、言うのも、変な話なんだけどスリスラ当時は、ちょっと他人行儀だったんですね。彼がもの凄く忙しい時期と重なってしまったせいもあるんだけど、どうも「頼んでやってもらってる」という気分が抜けなかったし、感情的にもつれるのもイヤだったので「一旦、お互いに別行動しようか」「そうですね、俺も迷惑だけは絶対かけたくないので」という話をしてから、返って気分的に楽になって「最後のライブ、ギター壊してもいいですか?」「全然良いよ!楽しみだねー、じゃあその時はバックの演奏はこんな感じで…」とか、初めて本当に打ち解けて話せるようになっていたので「自分は多分、望とはまた何かやるな」と思ってました。でもそれは自分から誘うんだろうな、そういう機会があれば良いんだけど、と思っていたら望の方から声を掛けてくれたので嬉しかったですね。

 年末の話してみると、予想以上にノリ気で「いいっすねー、あれ以来ちゃんとしたライブはやってないから、年内にはちゃんとしたライブをやりたかったんですよ」と言って、「じゃあ、歌は彼に任せるっていう前提で」という事になり「スタジオ入って様子見つつ、年末はやる方向で」って事になりました。でも、3人だと音も出せないので「ベースはどうする?」って聞いたら「当ては何人かありますよ。それよりギターをツインでやりたい感じなんですが、誰かいないですか?」と言われたので「じゃあギターはちょっと考えてみるよ」と言うことになりました。

 その後、スタジオで合わせるための音源がドカドカっと10曲以上来て「取りあえず聞いてください、やりたいのはこれとあれとそれとそれです」「スタジオはこの日にこのスタジオを押さえました」「ベースは元パワー・ヌードの平田さんとかどうっすか?」と、やたら仕切って動きも早いので、いいや、任せてしまえ、楽だし、と思って細かいことはこの際なので全部任せました。

続く…


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イラストレータ

2005-11-09 11:24:55 | イラスト
 「絵を描く」ということには、ずっと以前から興味がありました。それはきっとまだ小学生だった頃から。じゃあ絵が上手かったのか、というと、描いてみたい、という気持ちとは裏腹に全くダメでしたね。かと言って熱中して練習するとか、絵ばっかり描いてるとかそういうこともなく、漠然と「絵が上手く描けたらいいのにな」と思う程度でした。

 俺の姉は、俺がまだ小学生の時にはもう高校生でした。それで、姉の文化祭を見に行ったんだけど、なんとなく覗いた美術部に油絵がたくさん展示してあったんだけど、その中に港を描いたもの…もしかしたら模写だったかもしれないですね…があって、その絵を見てると引き込まれて、波は動き、海がキラキラと陽光を反射している光景が見えて来ました。「絵って凄いな、面白いな」と思ったのはその頃からですね。

 その後も絵を見るのはそんなに嫌いじゃなくて、中学〜高校の頃は時間があれば学校の図書館へ行って画集を見たりしてました。その頃好きだったのはシュール・リアリズムで、ダリとかマグリットとかでしたね。ダリの絵は題名も「ナルシスの変貌」とか変わっているし、絵自体も騙し絵になっていたり、何だか人を喰ったような物が多くて楽しめました。

 マックでイラストとか描いてると、行程としては曲にドラムを付けるのによく似ていて、というか俺の取り組み方っていうのは、物は違っても実は似ているのかも、と思ったりしました。俺の場合、いきなりは描けないので写真をトレースするところから始まるんだけど、ドラムで言うと「コピーしてみる」というところですね。とにかくやたら写真をなぞって色んな線を描いて全体を捕らえて、その後簡単そうなとこからやって行くんですけど、それもコピーして分かるところをまずやってしまうのと近いですね。

 その後、写真は絶対に歪んでいたりするので、写真のレイヤーは消して、目で見て歪みをなおして全体の形と配置を決めます。一番楽しいのはその後の仕上げで、おおまかに色を付けたら一度全部描いた線は消してしまって、その上でどうやったら思った通りになるか、方法とかを考えて色々やってみたり、そういう時が一番時間も掛かるし、面倒くさいと言えばそうなんですけど。ドラムもそうで、曲を理解したら自分らしくなるように手順とかフレーズの置き換えを考えるんですけど、その時が一番楽しいですね。

 こうやったらオリジナルとは違うけど同じように聞こえて自分らしさも出る、というか叩きやすくなる、というような方法が見つかった時が一番嬉しいですね。それで、イラストは時間を置いて見直して、最初の写真とも見比べたてまたちょっとずつ修正するんですけど、それはドラムの場合だとリハで何度かやって修正して行くのに近いですね。

 ドラムの場合はキャリアもそこそこあるので、実際に一回やってみれば変えなきゃいけないとこや、もう一回練り直さなきゃならない所はすぐに分かるし、自分がどれだけ出来るのかも大体分かるので、比較的まとめるのも早いんだけど、イラストの場合はどこで終わればいいのか分からない時があります。

 マックのイラストレータにしろ、ワープロにしろ、俺にとっては魔法の道具そのものですね。実は字がとても汚くて、文章を書くのは好きなんだけど、字面を見るとイヤになったり…でもワープロはそんなこと考えなくていいし、イラストレータも直線や曲線を綺麗に描ける、というだけで感動しました。

 かつてはプラモデルなんかも大好きでパテ埋めして色を塗ったりしてましたけど、イラストを描くというのも、出来上がった模型を愛でるのと同じで、描いただけでも所有感を満足させられるし、車だったら色を変えて何台も並べられるし、結構自分に合った趣味だなー、と思いますね。最初に描いてみたのはギターで、それは身近にあって本物の細かいところを見られるし、種類も多くて元写真も入手しやすいとか、そういう理由でした。

 でも、そうしたらそれが役に立って、仕事でちょっと使えたりしたので、それはそれで良かったな、と思ってます。車のイラストは本当に自己満足だし、好きな車も偏っているし、何かになるとは到底思えませんが…。