コレクティブ日記

コレクティブハウスづくりにいそしむ、NPOコレクティブハウジング社のスタッフ達の日記

絵本「百年の家」

2010年05月25日 | takada
すてきな絵本を紹介します。

「百年の家」
作:j.パトリック・ルイス 絵:ロベルト・インノチェンティ
訳:長田 弘

国際アンデルセン賞画家賞を受賞した絵本です。



本の帯には、次のように紹介しています。


 人が家に命を吹き込み、家が家族を見守り、

 家と人が織りなす百年の歳月



子どもたちが、古い廃屋を見つけます。

ここに住むことにした人たちは、手を加え、工夫を重ねて、
家に命を吹き込みます。


結婚式も行われました。


子どもたちもどんどん増えて、母と子が復活祭の祝福を。


息子が母親のもとを離れて、街へ移り住むことも。

収穫も、戦争も、葬式も、家は長い間、見守っています。


百年の時間を思いながら、ゆっくりゆっくりページを
めくりたくなる絵本です。

taka

「未来の長屋」?

2010年05月23日 | takada
コレクティブハウスのことを、良く「未来の長屋」「現代の長屋」と
表現されることがある。



(株)博報堂発行「広告」Vol.380
http://www.chc.or.jp/img/collective/091015_koukoku.pdf


「長屋」

確かになんとなくわかるような気もするが、
何かが違うような気もする。

それに、この場合の「長屋」とは、いつの時代のことを言っているんだろう。
落語に出てくるような、はっさん、熊さんが住んでいた江戸時代の長屋だろうか。
それとも、少し前まではまだ残っていた長屋?


ビッグ・イシュー143号で、雨宮処凛さんが、
孤独死と「つながり」というタイトルで書いている。

要約すると、

  最近、「孤独死」「無縁社会」という言葉を良く聞くようになったが、
  他人事とはいえないと思っている人が多いのではないか。
  自分は、会社にいっていないし、仕事上で付き合っている人は
  ほぼ自宅には来たことがない。近所づきあいは皆無。
  自宅で倒れたら、数ヶ月くらいは余裕で発見されない自信がある。

  そんな孤独死の問題で必ず語られるのが「つながり」という言葉。
  もちろん人とのつながりは重要だと思うが、
  しかし、どこかで深い「つながり」には尻込みしてしまう。

  そんな「つながり」系の話になると必ず出てくるのが、
  昔の日本の長屋では醤油や味噌の貸し借りをしていて、というような
  一見「美談」っぽい話しだ。


最後の「美談」っぽい話し、というところで、私も思わずそうそうと
思ってしまった。
「長屋」はそんなに良かったのだろうか。
「長屋」は良かったと言う人、書く人が、本当に長屋に住んだことがある
のだろうか?
どうもイメージだけが一人歩きしている。

雨宮さんも、続けて書く。

  現代に置き換えてみると、醤油や味噌がなくなるたびに何の前置きもなく
  ドカドカと家に押しかけてくる隣人がいたり、特に用もないのにお茶を
  飲みに来て延々と世話話をするような近所の人がいたりしたら・・・と
  考えるだけで、反射的に「嫌だ」と思ってします。


はい、私も嫌ですね。
そんな人との関係が、「コレクティブハウス」だと思われるととても困る。
実際、そんな関係ではないし。

けれど、「長屋」という言葉に、日本人が何か懐かしく、温かな人との関係を
イメージしていることも確かである。
「現在」の長屋、「未来」の長屋、といわれるのだから、昔のような、近所の人が
どかどかと他人の家にあがりこんで、世話話ばかりしている「長屋」ではないはずだ。

きちっと昔の「長屋」を捉えなおし、新しい「長屋」を考えてみたくなった。



かなりの「長屋」に関する本を読んでみたが、いまひとつそこでの暮らしは
わからない。
長屋の構造や種類を書いている本はあるが、そこで人が日々どのように
暮らしていたのかを書いている本は少ない。

今、江戸の文化に詳しい人に、お勧めの本を探してもらっている。
楽しみに待っていよう。

taka

ドイツ・ラジオ局の取材

2010年05月17日 | takada
先日、ドイツの公共ラジオARD、つまり日本ならNHKラジオのような
ところから取材を受けました。

朝の番組で、日本のコレクティブハウスのことを紹介したいとのことでした。

まずは、NPOコレクティブハウジング社の取材。
日本の事業のやり方やハウスの現状などを質問されました。

「コレクティブハウジングのやり方は、どこか外国のやり方を参考にしたのか、
それとも日本独自のやり方か」「居住希望者を集めるのは難しくないのか」など、
多岐にわたる質問でした。



NPOの取材の2日後、今度は、コレクティブハウス聖蹟の取材。
ハウスは、すっかり初夏の装い。



居住者4名が取材に応じてくださいました。
子育て世帯、シニア男性、30代男性の話と、それぞれの立場での
発言に、きっと番組はおもしろい内容にまとまるのではないかと思ったの
ですが、放送は、ドイツ、スイス、オーストリアで流れる朝の番組。
仮に聞くことが出来たとしても、ドイツ語放送では理解不能(苦笑)。


あまりにも外の陽射しが強く、内部が暗い写真になってしまいました・・・。


ドイツのコレクティブハウスは、共同の夕食作りはないらしく、
「1食いくら?」「買い物は?」とコモンミール当番表に、
興味津々。


掲示板には、どんな情報が貼ってあるのか熱心に見ていました。


そんなドイツの取材が終わった今日、
今度はタイから、団体見学の依頼。
このところ、CHCは、世界から注目の的?(笑)

taka

かんかん森の見学会、大盛況!

2010年05月15日 | takada
久しぶりにコレクティブハウス「かんかん森」に行ってきました。
NPOと共催の見学会は2ヶ月に1回なので、なかなかお邪魔することが
ありません。

最寄り駅日暮里は、行く度に変わっていますね。
どんどん高い建物が建ち、町の表情が変わっていきます。



日暮里駅からかんかん森までの端切れ通りは、相変わらずすごい人出。
なかなか歩道を歩くのも大変です。



かんかん森の外階段前です。


コモンルームに入ると、大きな空間の中央を斜めに横切るようにデーンと
テーブルが並べられていました。
最近、この並べ方が気に入っているのだそうです。


それで、見学会もテーブルを斜めにしたまま開催。

今回の見学会は、定員20名に30名申し込み。
当日さらに増えて、かなりの人数になってしまいました。
9名、10名という団体での申し込みが多く、「定員になったので
数名だけ受け付けます」という訳にもいかず、申込者全員を受け付け。
学生さん、学校関係者、企業の方という参加構成でした。



内部見学も、3グループに分けてご案内。
菜園も、こんなに緑豊かになっていました。


かんかん森は、7月にオープン7年目のイベントを開催予定です。
ちょっとだけ内容を聞いてきましたが、なかなか豪華なゲストが参加。
力が入っていました。
楽しみです♪

taka

バーベキューと百人一首

2010年05月04日 | takada
「バーべキューと百人一首」
なんというタイトルでしょう。

書いている本人がそう思っているのですから、
読んでいる人はもっと???ですよね。

私が伺った「コレクティブハウス聖蹟」の一日のことなんです。

連休のある一日、屋上菜園でバーベキューを開催。
早速私も参加。


あまりの天気のよさに陽射しが強く、日陰を求めて移動しながらの
バーベキューでしたが、大人も子どもも裸足になって、芝生の上を
歩くと、ひんやりとした感覚が足の下から伝わり、本当に気持ちの良い
時間でした。



終わってからは、みんなで夕食の準備。
バーベキューの残った材料で、こんなに豪華な夕食が。


食べ終わって、子どもたちとカードゲームをしているうちに、
誰かがなぜか、「百人一首がしたいなあ」とつぶやくと、
「ありますよ」とすぐにお返事が。
思わず、「じゃあ、やりましょうか」と。

ところが、トランクルームにしまってあるはずの「百人一首」が、
探せども探せども見つからず、
結局、一番奥の一番下の箱から出てきました。
簡単に、「貸してください」なんて言ってすみませんでした。

さて、「百人一首」をはじめると、ダントツにうまい人が一名あり。
上の句を読み始めると、すぐに手が!
他に参加していた人も、それなりに自信があったのですが、
上の句を読んでいる間に下の句を思い出しているようでは、
まるで勝負にならず。

後で、ダントツにうまい人に、
「私、小学校のときクイーンだったんだわ」
と言われては、はじめから勝ち目なし。

大変な労力を使って「百人一首」をお貸しいただいたことに
報いるためにも、完敗したメンバーは、次のお正月の
リベンジを誓ったのですが、かなり難しそう・・・。

taka