セラミックフォーラムの加藤です。
7月27日~8月12日のロンドンオリンピックは矛盾に満ちたスポーツエベント。 メダルの取得を国別に争いながら、国の基本である政治色を出すとレッドカードだ。 竹島問題でのサッカーの韓国選手の行為は日本人にとっても複雑な問題。
<韓国のサッカー選手>
この夏の日本を巡る領土問題、尖閣(中国)、竹島(韓国)、北方四島(ロシア)は同時多発テロのように、日本人の愛国心を呼び起こしているし、中国、韓国、ロシアでも同じ。
吹けば飛ぶような零細企業の経営者である私にとって、こうした領土問題はバカバカしい。 そんなに欲しいならさっさとやったらどうか?が私の個人的な意見。 仕事では白黒をはっきり決めながら進めているが、どう見ても灰色の事象は、どうぞ!どうぞ!と相手に譲っている。 灰色にした自分も悪いとつい引き下がる。 長い目で見たら、結果は決して悪くない。
愛国者は必死に、この領土問題を取り上げるが、漁業資源や天然資源の問題を重視している。 そんなもの、譲る時にきちんと約束を取り交わせば良い。 例えば、海底のガス資源が問題になれば、譲るかわりに、その資源開発を共同で進めるとか、やり方はいかようにでもなる。
今回も香港からの尖閣への侵入者の顔をTVで見たが、とても崇高な愛国者とは思えない。 品格に劣る、ならず者風。 昨日試みた日本側も似たようなもの。
ともかく、愛国心を前面に出す人間は信用できない。 確かに、愛国心の問題は難しい。欧州の都市を旅すると第二次世界大戦中に独ナチ占領軍に抵抗したレジスタンスを称えた碑や博物館を良く訪問する。
<オスロ レジスタント博物館>
常々、過酷なナチの弾圧や拷問に抵抗した庶民の英雄的な行動は一体何がドライビングフォースか?に関心があった。 どうも愛国心と言うより家族愛であり郷土愛であるように思えた。 声高に愛国心を叫ぶ近頃の領土ドロボウとは違うようだ。