かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

イーハトーヴ

2014年11月23日 | 好きなもの
盛岡といえば宮沢賢治、ではなくて、「南部古代型染」と「紫根や茜の南部絞り染め」なのだ。


今回の日帰り盛岡散歩のテーマは「民芸」。

着物雑誌の盛岡特集記事の切り抜きだけを頼りに、まずは、駅のインフォメーションへ。
そこで、散策のテーマが「民芸」であることを伝えると、窓口のお姉ちゃんが街の地図に行くべき場所と、便利な周遊バスの乗りかたを的確に教えてくれた。


まずは、光原社という民芸品店へ。
ここは、宮沢賢治の「注文の多い料理店」を出版した会社で、会社名は賢治が名付けたという。
賢治の直筆原稿を見ることができた。

型染めの和紙や風呂敷などは、先日、東京でゲットしたばかりだったので、眺めて楽しんだ。
南部鉄の可愛い栓抜きがちょっと気になったけど、ほぼ使わないので、壁飾りにするために買うのはやめた。


さて、続いてはメインの南部古代型染の小野染彩所へ。



藍色や赤色のくっきりはっきりした型染めの布製品がたくさん陳列されていて、それはそれは楽しい。

ひととおり見て、コースターとテーブルセンターを選んだところで、店の奥に反物が積まれている上がり間がやはり気になり、せっかく来たのだからと、帯反も見せていただいた。


あれやこれや眺めて、「柏七宝」という柄行きの綿紬が気に入った。


草木染めの地色は明るい黄土色で、柄には赤や緑が使われている。
頭の中では手持ちのキモノのどれにも合いそうだったので、思いきって買って帰ることにした。

店の奥さんに試しに言ってみたら、一割ほど値引いてくれた。
東京や京都の呉服屋なら5割増、あるいは倍の値段で売られているんじゃないだろうか。


「消費税があがって、私たちも嫌なんですよね。それに解散でしょう?何百億もかかるんですって!安倍さん、何考えてるんでしょうねえ」


まったくだ。
飾りっけのないセーター姿の奥さん。
ご主人は一七代目だという。
値引きしてもらってありがとうございます。


『仕立ては自分でやりますから』と言えたのが、ちと誇らしい。

夏になる前に締められるかな?

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