チェリビダッケの小箱

音の出るパンケーキ

Schumann:Sym No.4&Pictures at an Exhibition

2008-01-13 00:52:28 | Altus
Schumann:Symphony No.4 in D minor, op.120
Mussorgsky(Ravel):Pictures at an Exhibition
Dvorak:Slavonic Dance No.8 in G minor, op.46/8
Munich Phil/1986.10.14

レーベル:ALTUS(ALT 140)

演奏評価:
・Schumann
☆☆☆☆☆☆☆
・Mussorgsky
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Dvorak
☆☆☆☆☆☆☆

録音評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


1986年来日公演はAltusからサントリーのブル5東京文化のブラ4とこのシューマ
ン・展覧会の3セットが出ているが、どれも録音のクオリティが非常に高いですね


一楽章の序奏や二楽章はまるで賛美歌のように神聖で慈愛に満ちた響きを聴かせ
てくれます。
そして聴きどころは三楽章の末尾から四楽章の主題に到達するまでのコラール。
まるでブルックナーを聴いているかのようで、雄叫びをあげながら天へと昇って
行きます。
この辺はさすがチェリといったところです。


続いて「展覧会の絵」。
チェリの「展覧会」といえば同時期のベルリンライブが名高いですが、こち
らも名演です。

演奏の緊張感・緊迫感みたいなものはベルリンライブの方が上かもしれませんが
、録音が極めて優秀なため、とてつもなく巨大かつ透通った響きを味わえる点は
代物を持って代えがたいものがあります。

ちなみに「キエフの大門」の最後の鐘と銅鑼はベルリンライブ同様あまり聴こえ
ません。
ロンドン響との演奏でもそんなに聴こえませんから、これはEMI盤の打楽器の音が
異常なんだと思います。

バランスをいじくってるのかもしれません。


そしてアンコールのスラブがまた物凄い。

適当に勢いで演奏されがちなこの曲を、実に丁寧に色付けしています。

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