・Nielsen:Maskarade; Overture
DR Radiosymfoniorkestret (Danish National SO)/1970.12.12
・Berwald:Symphony No.3 in C major, "Singuliere"
Swedish RO/1967.06.09
・Mendelssohn:Symphony No.4 in A major, op.90, "Italian"
Berlin Phil/1953.11.09
・Tchaikovsky:The Nutcracker, Ballet Suite, op.71a
London Phil/1948.12.28-29
レーベル:EMI(7243 5 62872 2)
演奏評価
・Nielsen
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Berwald
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Mendelssohn
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Tchaikovsky
☆☆☆☆☆☆
録音評価
・Nielsen
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Berwald
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Mendelssohn
☆☆☆☆☆
・Tchaikovsky
☆☆☆
二枚組みの「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」より一枚目
年代もオケも作曲家もてんでバラバラな組み合わせです。
まずニールセンの仮面舞踏会。
オケはデンマーク国立管で、チェリビダッケ云々というよりはお国の大作曲家の作品ですから、オケが弾き慣れているのを感じます。
華やかで爽快かつエネルギッシュな演奏。
この頃のチェリはこういう曲やらせたら実に上手いですね。
オーケストラの技術も高いです。
同じ「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」の二枚目にもデンマーク国立管とのシュトラウスが数曲入ってますが、そちらも中々のもの。
録音は極めて優秀で、響き豊かでクリアな音質です。
続いベルワルドの交響曲第三番。
オケはスウェーデン放響です。
曲というか作曲家もあまり知らないのですが、19世紀前半の作曲家でこの曲も聴きやすいロマンティックな作品ですね。
北欧の作曲家だけあって、響きはやはりシベリウスやニールセンに通じるものがあります。
演奏も録音も上々です。
作曲家がスウェーデンの人なので、スウェーデン放響にとっては弾き慣れた曲なのでしょう。
特に晩年のチェリビダッケは慣習的な演奏スタイルに囚われない独自の哲学を貫いたわけですが、この頃はこうくオケにとって血肉と化している曲はどういうスタイルだったんでしょうね。
オケの弾きたいように弾かせるということは恐らく有得ないとは思います。
「まったく、民族の各々の慢心ときたら!フランス人くらい、ドビュッシー、ラヴェルといったフランス物を演奏するのが下手なのはいません。ドイツ人くらい、モーツァルトの下手な国民はいない・・・・・・・・・(チャイコフスキーに関しては、ロシアでは)同国人たちが彼を毎晩、これでもかとばかりに殺しているのです」
メンデルスゾーンのイタリアはベルリンフィルとの演奏。
50年代前半のものとは思えないくらい音質はクリアです。
演奏も極めて優秀。
特にエネルギッシュな4楽章は聴きものです。
ベルリンとのイタリアは50年のものもありますが、この53年の演奏の方が出来は若干上といった感じでしょうか。
貴重な歴史的記録であると共に、ベルリンフィルの破格の実力が感じられます。
この時代にしてこれだけ上手いとは恐れ入りますね。
くるみ割り人形はロンドンフィルとの演奏。
元々は交響曲の5番とともにデッカから出版されたもので、録音を否定したチェリビダッケの若き日のスタジオ録音盤です。
「エンジニアがテンポをいじった」、というほど当人は気に喰わなかったらしく、ある意味録音嫌いの発端のようなディスクだったようです。
今回のディスクでは組曲からの抜粋になっています。
チェリビダッケ好きとしては興味深い演奏なのですが、演奏、録音の質ともそれ程感銘を受けるものではないと思います。
DR Radiosymfoniorkestret (Danish National SO)/1970.12.12
・Berwald:Symphony No.3 in C major, "Singuliere"
Swedish RO/1967.06.09
・Mendelssohn:Symphony No.4 in A major, op.90, "Italian"
Berlin Phil/1953.11.09
・Tchaikovsky:The Nutcracker, Ballet Suite, op.71a
London Phil/1948.12.28-29
レーベル:EMI(7243 5 62872 2)
演奏評価
・Nielsen
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Berwald
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Mendelssohn
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Tchaikovsky
☆☆☆☆☆☆
録音評価
・Nielsen
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Berwald
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Mendelssohn
☆☆☆☆☆
・Tchaikovsky
☆☆☆
二枚組みの「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」より一枚目
年代もオケも作曲家もてんでバラバラな組み合わせです。
まずニールセンの仮面舞踏会。
オケはデンマーク国立管で、チェリビダッケ云々というよりはお国の大作曲家の作品ですから、オケが弾き慣れているのを感じます。
華やかで爽快かつエネルギッシュな演奏。
この頃のチェリはこういう曲やらせたら実に上手いですね。
オーケストラの技術も高いです。
同じ「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」の二枚目にもデンマーク国立管とのシュトラウスが数曲入ってますが、そちらも中々のもの。
録音は極めて優秀で、響き豊かでクリアな音質です。
続いベルワルドの交響曲第三番。
オケはスウェーデン放響です。
曲というか作曲家もあまり知らないのですが、19世紀前半の作曲家でこの曲も聴きやすいロマンティックな作品ですね。
北欧の作曲家だけあって、響きはやはりシベリウスやニールセンに通じるものがあります。
演奏も録音も上々です。
作曲家がスウェーデンの人なので、スウェーデン放響にとっては弾き慣れた曲なのでしょう。
特に晩年のチェリビダッケは慣習的な演奏スタイルに囚われない独自の哲学を貫いたわけですが、この頃はこうくオケにとって血肉と化している曲はどういうスタイルだったんでしょうね。
オケの弾きたいように弾かせるということは恐らく有得ないとは思います。
「まったく、民族の各々の慢心ときたら!フランス人くらい、ドビュッシー、ラヴェルといったフランス物を演奏するのが下手なのはいません。ドイツ人くらい、モーツァルトの下手な国民はいない・・・・・・・・・(チャイコフスキーに関しては、ロシアでは)同国人たちが彼を毎晩、これでもかとばかりに殺しているのです」
メンデルスゾーンのイタリアはベルリンフィルとの演奏。
50年代前半のものとは思えないくらい音質はクリアです。
演奏も極めて優秀。
特にエネルギッシュな4楽章は聴きものです。
ベルリンとのイタリアは50年のものもありますが、この53年の演奏の方が出来は若干上といった感じでしょうか。
貴重な歴史的記録であると共に、ベルリンフィルの破格の実力が感じられます。
この時代にしてこれだけ上手いとは恐れ入りますね。
くるみ割り人形はロンドンフィルとの演奏。
元々は交響曲の5番とともにデッカから出版されたもので、録音を否定したチェリビダッケの若き日のスタジオ録音盤です。
「エンジニアがテンポをいじった」、というほど当人は気に喰わなかったらしく、ある意味録音嫌いの発端のようなディスクだったようです。
今回のディスクでは組曲からの抜粋になっています。
チェリビダッケ好きとしては興味深い演奏なのですが、演奏、録音の質ともそれ程感銘を受けるものではないと思います。