セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

水問題再び...

2013-05-09 | Weblog

さて、我が家(兼プルメリア現地事務所)は再び、水問題に直面しております。


…が、4月中から再三再四、お伝えして来ました問題は、下水とか、排水・廃水に関してでしたが、今回は、上水道の問題であり、ウチだけではなく、地域全体の問題であります。


…端的に言いますと、過去3日程に渡り、ウチの周辺の水道が通水しているのは、明け方の3~4時間程度で、後(1日の内20~21時間程度)は、完全に断水した状態になっております。


これは、例えば、3年程前の乾季に‘かなりの規模の旱魃’があって、水源が危なくなった事が原因で断水が続いたのとは、事情が異なり、今回については、ウチの嫁が日本で言うところの水道局のようなところに問い合わせた所、水道管の大元(本管)か何かに問題が出て、工事が必要な為、こうした状態になっているのだとか...


...まあ、言える事には、彼ら(フィリピンの業者)にとっては、この事が、正しく‘メンテナンス’(保守)なのであり、日本の‘それ’のように、‘こうした事態を未然に防ぐ為に、計画的に、定期的に、行う点検及び、部品、部材の交換を行う事’…などと言う風には捉えられていませんから、当然の結果として、今、僕が直面している問題は、結構な頻度で起こることになる訳です。(そして、勿論の事、こうした問題は、突然、起きるので、断水の事前通知などあり得ないのです)


恐らく、日本で技術の世界に関わっている、本当の職人さん方には、僕が、ここで述べている事が、(余りにもスタンダードが違い過ぎて)殆ど、理解不能なのではないかと思いますが、要は、どうも、これまでに関わってきた現業の人々の感覚からすると、こうして機械他に問題が起きて、修理をする事を指して、‘メンテナンス’(保守)と言っているような感じが大半で、“そもそも、コトバの定義が違うだろ!!”…と突っ込みたくなるのは、山々なのですが、そもそも、先を見通す力と言うか、計画性が、ここの文化の中には、ほぼ存在しない中、Maintenance (保守)と言うコトバだけを英語から引っ張ってきたところで、所詮は理解不能なのだろうというところです(苦笑)


誤解があってはいけないので、補足しますと、僕は、彼らとか、彼らの文化を見下している訳ではないのです。…が、厳然たる事実として、フィリピンの熱帯性気候の下での生活では、我々のような北方民族とは違った文化が広がったのであり、そこに、北方民族が築いた技術を持ち込んで近代都市を作ったものだから、そもそも話がややこしくなっているだけという見方も大いに出来るんじゃないかとも思っています。


また、逆に、日系企業(製造業)でお世話になっていて知っているのですが、日本人が、ちゃんとくっ付いて、教育したとか、日本での研修をしたとかで、才能が開花し、今では、日本人にすら中々、出来ないレベルの保守とか修理とかをやってのけるフィリピン人の職人さんも実際に存在しておりますから、決して、見下してはイケナイのです。(言える事には、偶々、生れ落ちた環境が違っただけの事ですから...)


まあ、しかし、そうした背景は、この際、どうでも良くて、ライフラインと言われるモノの中で、僕は、やっぱり、‘水’が一番大事なんじゃないか…と、こうした時にこそ、痛感するのです。


極論をすれば、空気と水と食料があれば、人は生きられます。空気が無くなれば、数秒から数分、水が無くなれば、数日、食料が無くなれば数週間で、普通、人間は死に至りますが、逆に言えば、空気と水さえあれば、数週間は生きられるので、普段、何気なく、‘あって当然’と思っている水の重要性に、こうした機会があってこそ、気がつけるのかも知れませんね。


...ウチの場合、冒頭の画像の通り、500ℓの貯水タンクがありますので、まだ、マシなのですが、これも油断していると、直ぐに空になるので、少なくとも昨日今日は、

1.洗濯は可能な限り控え、必要であれば最小限を手洗いする。

2.トイレは‘大’のみを流し、小は、そのまま放置する。

3.食事は使用水量が少なくて済む内容のシンプルなモノのみを用意し、油の使用は出来るだけ控える。(食器及び調理器具の使用数を減らし、洗浄作業を容易にして、結果として使用水量を減らしたい為)


…取り敢えず、上記3点は、家族皆に徹底し、実行しております。


...まあ、言える事には、プルメリアが支援している学生たちには、前出のタンクに残っている水と同じ量で家族5~6人が10日余り過ごしていたりするので、文句は言えません。(当然、生活のスタンダードは非常に下がりますが... 因みに、以前、調査した所によると、日本に住む日本人は、平均で一人当たり、1日400ℓ強の水を消費しているそうです)


...しかし、そんな中で、今、事態をもっと悪くしてしまったのが、



…この通り、今、事務所のエアコンが取り外されたまま、使用不能になっている事で、実は、これ、今回の断水と大きく関わっています。


実は、一昨日、年に1度のエアコンの掃除を業者に頼んであり、彼らは予定通りにやって来た訳ですが、彼らが作業中に、‘ジェット水洗機’(?)で機械内部を洗浄し始めたところで、タンク内の水が空になり、どうしようも無くなって、次回、水の供給が回復するまで、そのまま放置されているので、今日、僕は、サウナの中にいるかのような環境で仕事をする事を余儀なくされております(苦笑)


要は、現状、水はタンク内にリザーブされているのですが、水をエアコン洗浄に使ってしまったら、最早、ここには住めなくなるので、‘続き’については水道が復活してからやり直して貰える様、業者に頼んだのは、他ならぬ僕自身なのであります...


...つい、さっき、タンク内の水の残量をチェックしたのですが、(飲料水他は、別にシッカリ確保されているので、問題は無いですが)どうも、後は、夕食を取るか、シャワー(と言っても、汗を流すだけのレベル)を取るかの究極の選択になりそうな残量です。


これだけ汗を掻いてシャワーなしでは寝られそうにないので、今日は、取り敢えず、外食するしかないか…そんな感じでおります(苦笑)


しかし、業者に拠ると、復旧の目処は立っていないとの事で、戦々恐々としながら、今週末を迎えることになりそうです。



 

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