Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

Google 翻訳の、3字アクロニムのヘンな和訳

2009-09-21 18:21:15 | ネット全般
機械翻訳の出力結果なんてものは一般に、文章はもちろん単語単位であっても甚だ怪しいものですが、
ごく大雑把に大意をつかむ上ではそこそこ使えるものではあります。


最近Google 翻訳を使っていた時のことです。
「目黒区下目黒1-8-1で先週の…」「目黒区下目黒1-8-1関与している。…」「目黒区下目黒1-8-1代表取締役…」などと、明らかに異質なフレーズが頻出する英和訳文が出力されました。
原文を確認すると、ある社名の略称として「FSL」というアクロニムが頻出していました。
そこで英和翻訳に「FSL」だけ入力してみると……

翻訳: 英語 » 日本語
FSL 目黒区下目黒1-8-1

ちょw何これww。

そこで少し調べてみました。
「目黒区下目黒1-8-1」というのは目黒雅叙園の住所であり、「アルコタワー」という17階建オフィスビルの住所ともなっています。アルコタワーはもとは目黒雅叙園が造ったものですが、現在は別資本なのだそうです。
そしてその15階には「フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社」という米国資本の半導体会社の日本法人が入居しています。
フリースケール・セミコンダクタ Freescale Semiconductor, Inc. は2004年にモトローラからスピンオフした会社で、同年に株式公開、2006年に買収によって株式非公開化されるまでニューヨーク証券取引所に上場しており、そこでの銘柄コードが「FSL」だったのです。

……にしても、銘柄コードは非現行ですし、だいたい日本法人とは無関係な話ですし、JAL → 日本航空のようにアクロニムを和訳してくれるにしても「フリースケール・セミコンダクタ」と訳してくれればいいわけですし、 Google お得意のユーモアのつもりだとしてもネタがわかりにくすぎます。
てか翻訳結果が住所て。
意図的に設定されたものであろうとは思うのですが、わけがわかりません。


事のついでに、他にも3字アクロニムのヘンな変換結果がないかと、少しだけ探してみました。
例えば、

「APL」 → 「2006年4」

「KTR」 → 「あいさつの言葉」

APL と言えばアメリカン プレジデント ラインズだろ社名的に考えて。



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Google 翻訳
http://translate.google.com/?hl=ja

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関連(?)リンク
Googleで「AA」で検索かけるとGoogleのロゴがAAっぽくなる
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51509871.html
 (アルファルファモザイク 2009年9月18日)

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Summary of image:
Description = アメリカン プレジデント ラインズ社船 「APL Korea」 (WCX8883 / IMO 9074535)
Date = 2009-09-15
Source/Author = Vantey
License = CC-BY-NC-SA-2.1-JP
Creative Commons License

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン、ウェブ・アンケートの集計レポートを公開

2009-09-18 20:18:34 | 著作権問題一般
CCJP が7月から8月に行っていた「日本版フェアユース導入に関するアンケート」の結果が発表されました。
クリエイターや一般ユーザーは日本版フェアユース導入に積極的

~クリエイティブ・コモンズ・ジャパン、ウェブ・アンケートの集計レポートを公開~
http://creativecommons.jp/news/2009/09/15/post_58.php
 (クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 2009年9月15日)

調査結果の概要


本調査から得られた主な結論は以下の通りです。

1)現行の著作権法上は違法とされる著作物の利用行為であっても、創作活動やコンテンツの利用にかかわっているクリエイターやユーザーの多くがフェアだと考えるものが複数存在する。

2)クリエイターは著作権の強力な保護を支持する傾向にあるのではないか、との観点から、上記(1)の回答について、創作活動の頻度と、各利用行為がフェアであると考える度合いの間に相関関係は認められず、創作活動を通じて収入を得ている人と得ていない人の間で、各利用行為をフェアであると考える度合いにもほとんど差が認められなかった。興味深いことに、創作活動から収入を得ているクリエイターの方が、収入を得ていないクリエイターに比べ、幾つかのシナリオにおいて、著作物利用をフェアだと考える傾向がやや強かった。

3)著作権の制限規定について、個別の事例ごとに立法する場合と、より一般的・包括的な制限規定を導入する場合のどちらが望ましいかについて尋ねたところ、一般制限規定を支持する意見が61%を占め、個別制限規定を支持する意見の約3倍に上る。



4)一般制限規定を導入した場合、クリエイターが事前に予想していなかったような形で自分の作品の利用がなされる機会が増える可能性があることを説明した上で、権利保護(権利者による許諾)を重視する著作権制度と、許諾を受けずに一定の自由な利用が可能になる著作権制度とではどちらが良いか尋ねたところ、後者を支持する意見が71%を占め、前者を支持する意見の約5倍に上る。



5)クリエイターは著作権の強力な保護を支持する傾向にあるのではないか、創作活動の頻度や、創作活動から得ている収入により、上記(3)および(4)で得られた結果に違いがあるかを分析したところ有意な差は認められなかった。

Creative Commons License

集計レポートの全文は発表ページにPDFが置いてあります。


ネット時代になってから、 "実態としてフェアユースなもの" に触れる機会が日常においても激増したことが、市民の意識にも反映されているのかもしれませんね。
15年前に同様のアンケートを実施していたら、フェアユースという概念に対する一般の理解はこんなに進んではいなかっただろうと思います{{独自研究}}。

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フェアユース - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/フェアユース

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関連リンク
日本の著作権法と権利制限の一般規定(いわゆる「日本版フェアユース」)について
http://creativecommons.jp/learn/aboutFU.php

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Summary of images:
Source = http://creativecommons.jp/news/2009/09/15/post_58.php
Date = 2009-09-15
Author = 特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
License = CC-BY-2.1-JP
Creative Commons License

テクモさんが必死でwikiを改ざん中ですwww

2009-09-17 23:53:23 | ウィキペディア記事
今週のリアル社員乙。
【トレビアン】ゲーム会社、テクモがWikipediaを改ざん! 指摘をうけるまでに
http://news.livedoor.com/article/detail/4346651/
 (livedoor ニュース - トレビアンニュース 2009年9月14日 11時15分)

テレビゲームメーカー「テクモ」が『Wikipedia』にて自社に対する記述を再三にわたって改ざん繰り返していたようだ(一応書き換える権限はあるので正しくは「改ざん」では無い)。
自社に対する都合の悪いデーターを削除したのは良いがIPアドレスからテクモ社員だとバレてしまい以下の様な警告まで受ける羽目になっている。


テクモ社内からの編集について
本記事においてIPユーザーであるIP:122.212.194.82(会話 / 履歴 / ログ / whois)さんによる元スタッフに関する記述の削除が繰り返されていますが、このIPはwhoisによれば株式会社テクモからの編集です。正当な理由があって記述を修正するのならもちろん歓迎なのですが、特定の元社員に関する記述のみを理由も示さずに消そうとする姿勢は、Wikipedia:自分自身の記事をつくらないの観点から見て問題だと思います。

以上の通り社員が何らかの理由により、テクモに関する記述を削除していたことがわかる。
それではどのような内容を削除していたのだろうか。

テクモの開発チーム『Team NINJA』の差分をみてもらえばわかるが、岡本好古氏の退社の記述が消されている。この事実を表に出したくないのか、必死で削除を繰り返していたようだ。
ほかにもまだ削除した履歴が!

自宅からやれば良かったのに何故社内ネットワークから改ざんを行ったのだろうか?

テクモは板垣氏を筆頭に優秀な人材が抜けてしまったのは事実。しかしこの事実を隠したかったのだろうか、テクモ社員が『Wikipedia』のデータを改ざん。板垣氏に関する項目がごっそり削除されているのだ。
解雇された板垣氏がテクモのページに元社員として名を連ねることすら許されないという意味にも取れるが、今回の行き過ぎた改ざんは仕事の一環なのだろうか。
どちらにしろ今回の改ざんが原因で逆に露呈されてしまうことなったわけだ。

だからWPにおける「削除」と「編集除去」は違うと何度言えば(ry

 > Wikipediaを改ざん!
 > (正しくは「改ざん」では無い)
釣りタイトルじゃねーか。


ノートに当該警告が記されたのは日本時間2009年8月18日でした。
それがなぜ今更ニュースサイトに採り上げられたかというと、
やはりというか、火元はゲハでした。

テクモさんが必死でwikiを改ざん中ですwww
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1252865238/

1 :名無しさん必死だな:2009/09/14(月) 03:07:18 ID:eEWDkugU0

>>1の時刻がトレビアンニュースより前です。あとwikiって略すな
ちなみにニュースによってスレが加速したようで、9月15日未明には1000レス完走して、現在は次スレに移行しています。

   *  *  *  *

この種のいわゆる「WikiScanner ネタ」は、一時期、官庁や有名企業の社内ネットワークからのWP編集が大量に発見されていましたね。
でもそれらはまあいいんです。
職場的にはサボりかもしれませんが、荒らし的編集でなければWP的には特に問題ではありません。
バラエティ番組やアニメ作品の記事とか、業務に明らかに無関係な分野の編集であれば、「個人が勝手にやったこと」だと誰の目にもわかりますしね。

問題なのは、自社についての記事、もしくは自社に利害関係のある人物・団体・事物・事件に関する記事に手を出すこと、とりわけ
 ◇自社の宣伝・賛美、
 ◇対立する他者の批判・侮辱、そして
 ◇自社に不都合な記述の除去
を試みることです。
これは、常に中立的たらんとしているWPの基本原則に対する挑戦であり、破壊行為であるともいえます。

コミュニティによる相互監視が正常に機能していれば、このような不自然な編集は別の誰かによって差し戻されます。
過去の事例でもまた今回もそうであったように、 jawp のコミュニティは機能していますから、邪な試みが上手くいくはずがないのです。
(そこがわからないのがDQNのDQNたる所以なのかもしれませんが)

ウィキペディアは、すべての編集履歴が "永久に" (プロジェクトが存続する限り)残ります。
消すことも改竄することもできません。
削除の方針ケースB(他者の権利侵害)にでもひっかからない限り。
このことはとても重みのあることなのですが、それをよく理解していない人が多いのではないか、と時々思います。

もし社員の一人が、自社に不都合なWPの記述を社内から編集除去して、それがバレたら、
その会社は、 "永久に残る" 記録を基に、(少なくともウィキペディアンには、そして後世のウィキペディアンにも)「そういう隠蔽・情報操作体質、WP破壊の会社なんだ」と永久に記憶されることになるのです。
そうなるともはや「社員の一人が勝手にやったこと」では済まされません。もしそうだったとしても、世間はそうは見てくれません。
外からは「業務命令による組織ぐるみのネット工作」と区別できないからです。

   *  *  *  *

これでテクモは、晴れて楽天証券東京メトロポリタンテレビジョンなどの仲間入りですね。
おめでとうございました。

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Wikipedia:自分自身の記事をつくらない - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:自分自身の記事をつくらない
Wikipedia:中立的な観点 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:中立的な観点
WikiScanner - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/WikiScanner
Team NINJA - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Team_NINJA

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Summary of image:
Description = テクモ社内からの編集について
Source of image = http://news.livedoor.com/article/image_detail/4346651/?img_id=787959
Source of Wikipedia document = http://ja.wikipedia.org/wiki/ノート:Team_NINJA
License = CC-BY-SA-3.0, GFDL
Creative Commons LicenseGNU Free Documentation License

「WikiTrust」 を試用してみました

2009-09-09 03:38:32 | 機能・ソフト等
前エントリでは、執筆者間の「意見の一致度」を検出して文書内の単語単位で色分け表示する MediaWiki 拡張機能 「WikiTrust」 が enwp に実装されて実験が行われている、ということを紹介しました。

コンセプトの能書きはいい、それよりも利用者の立場で使ってみたい(デモを見たい)! と思い、 早速試してみました。


WikiTrust のサイトの Demos によると、どうやらまず、お使いの Firefox に WikiTrust 対応化のための拡張機能(アドオン)をインストールする必要があるようです。
Firefox ブラウザ無料ダウンロード
ということでアドオンをインストールして Firefox を再起動し、 enwp を訪れてログインすると、
文書上部のタブ列に「trust info」というタブが出現しました。




任意の記事でこの trust info タブをクリックすると、画面にダークフィルターがかかって「Downloading trust information...」という表示が出て、





やがて文字に色分けがされた記事が表示される……はずなのですが、、

きちんと結果が表示される記事はまだほとんどありません。
WikiTrust のサイトには Colored pages のリストが載っていますが、それに従って "対応済み" とされるページを訪れて trust info タブをクリックしても、
大抵は「There is no trust information available for this text yet.」とのみ書かれた白紙のページが表示されるか、



もしくは運良く「色付け済み」ページが表示されても、記事の全部の文字背景色が真っ白(色なし、普段見ているのと変わらない状態)だったりします。
尤も、文字背景に色が付くのは "信頼できないとされる" 部分であり、 "信頼できるとされる" 場合は白くなるので、真っ白というのは最高の状態なのですが、
それではネタになりません。ビジュアル的にも。

そうして漸く、多く色の付いたページを見つけてキャプチャしたのがこれ。
わし星雲の中央付近にある暗黒星雲「創造の柱」 (Pillars of Creation) についての記事です。



ヘッダの緑の枠内とその右下のボタンのテキストは次の通り。

The article text is colored according to how much it has been revised. An orange background indicates new, unrevised, text; white is for text that has been revised by many reputed authors. If you click on a word, you will be redirected to the diff corresponding to the edit where the word was introduced. If you hover over a word, a pop-up displays the word author.

The text color and origin are computed by WikiTrust; if you notice problems, you can submit a bug report here.

 [ I believe this information is correct ]




そして、記事内のテキストの任意の箇所にマウスオーバーすると、その部分の執筆者名がポップアップされます。
このキャプチャでは色付きの箇所ですが、文字背景色が白色の箇所でも同様にポップアップが出ます。



ちなみにそこでクリックすると、その部分が加筆された時の編集差分が表示されます(差分画面は MediaWiki の元々の機能)。

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Main Page - WikiTrust
http://wikitrust.soe.ucsc.edu/index.php/Main_Page

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Summary of images:
Description = Screenshots of WikiTrust on English language Wikipedia
Source = English language Wikipedia
Date = 2009-09-09
License = CC-BY-SA-3.0, GFDL
Creative Commons LicenseGNU Free Documentation License

内容の信頼度(?)を単語単位で色分け表示する MediaWiki 拡張 「WikiTrust」

2009-09-09 03:04:45 | 機能・ソフト等
真実と多数決:Wikipedia、「信頼度表示システム」を導入へ
http://wiredvision.jp/news/200909/2009090123.html
 (WIRED VISION 2009年9月1日)

誰でも無料で利用できる百科事典『Wikipedia』では、260ヵ国語で1200万ページにわたって提供される情報を、毎月6000万人を超える人々が使っている。しかしその人気とは裏腹に、Wikipediaは信頼できないとする批判を長い間受け続けてきた。インターネットに接続できる人なら誰でも寄稿できるため、このサイトは破壊行為や偏見、誤った情報などの被害を受けやすい。しかも編集は匿名で行なわれるため、信用できる情報と、破壊目的で作成された偽の内容とを見分けるのは容易ではない。

しかしこの秋からは、Wikipediaで見つけた情報を信じてもよいとする新しい理由ができる可能性がある。『WikiTrust』と呼ばれるオプション機能により、執筆者の信頼度とページでの掲載期間の長さに基づいて、Wikipediaのテキストが色分けされるようになるからだ。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校のWiki Labの研究者たちが開発したプログラム『WikiTrust』は、これまでの寄稿がどのくらい長く継続しているかに基づいて執筆者の評判を計算するアルゴリズムを使って、新たに編集された文章を色分けする。基になる概念はシンプルだ。情報がページに長く残されているほど、その情報が正確である可能性が高いというわけだ。

疑わしい筋からの文章には、最初は明るいオレンジ色の背景が付き、信頼できる執筆者の文章には薄い色が付く。この文章を読む人や編集する人が多くなるほど、その文章は徐々に「信頼」を得るようになり、オレンジ色から白に変わっていく仕組みだ。この機能は、Wikipediaに登録したユーザーが、オプションで利用することができる予定だ。



原文:
Wikipedia to Color Code Untrustworthy Text
http://www.wired.com/wiredscience/2009/08/wikitrust/
 (Wired News 2009年8月30日)

紹介のされ方ゆえに誤解している人が多いようですが、この WikiTrust というのは、特にウィキペディアの(新)機能ではなくて、 MediaWiki の拡張機能の一つとして公開されているものです。
なので、自鯖に MediaWiki をインストールして管理してる人なら誰でも組み込んで使えるようにすることができます。
で、現在 enwp に実装されてデータベース構築と処理改善の実験が行われている、ってところでしょうか。


長期間活動している利用者ほど「より信頼性が高い」と仮定(あくまで仮定)して高いスコアを付け、高スコアの利用者が執筆した部分がどれだけ長期間残っているかを検出して文字の背景色を変える(ちなみに低スコアほど濃色で、段々薄くなる)ことで、「意見の一致度を検出する」仕組み……と私は大雑把に理解しました(やや違ってるかもしれません)。
編集履歴がすべて残っているコラボレーティブ・プロジェクトだからこそ実現し得たアイデアではあります。

ベテランでもひねた人とか、逆に一見の執筆者でも完成度の高いテキストを書き捨てて行く人もいますから、執筆歴の長さがそのまま内容の信頼性につながるとは一概には言えないでしょうし、まあそのような "前提の部分" の危なっかしさは、作ったほうも初めからわかってるでしょう、きっと。
技術者のお遊びとしてはなかなか面白いと思います。
(それを言っちゃあ、ウィキメディア・プロジェクト全体からして技術者の遊び場とも言えるのですがw)

あと、記事内での記述順序の入れ替えのような(大幅編集ながら実際の原執筆者は違う)編集に対応できないのは、仕様です。
MediaWiki 現行の差分表示機能でも追いきれていませんから。


次エントリでは、この WikiTrust を実際に試用してみます。

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Main Page - WikiTrust
http://wikitrust.soe.ucsc.edu/index.php/Main_Page

----
Summary of image:
Description = Screenshot of WikiTrust on English language Wikipedia
Source of image = http://www.wired.com/wiredscience/2009/08/wikitrust/
Source of Wikipedia article = http://en.wikipedia.org/wiki/Reaganomics
Permission of Wikipedia logo = Copyright by Wikimedia / 日本国著作権法32条1項に基づく引用
Permission of Wikipedia article = CC-BY-SA-3.0, GFDL
Creative Commons LicenseGNU Free Documentation License

英語版の分野別ページビューランキング(人物/映画・TV/地理/電子機器)

2009-09-06 22:47:36 | 統計・ランキング
前エントリの続き。

同じく英テレグラフ紙のサイトには別のこんな記事も。
Wikipedia: Top 20 people, places, film and technology articles - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/technology/wikipedia/6099890/Wikipedia-Top-20-people-places-film-and-technology-articles.html
 (Telegraph.co.uk 2009年8月27日 15:17 (BST))

People

1. The Beatles
2. Michael Jackson
3. Barack Obama
4. Eminem
5. Lil Wayne
6. Adolf Hitler
7. Rhianna
8. Abraham Lincoln
9. Lady Gaga
10. Megan Fox
11. Miley cyrus
12. Robert Patterson
13. Kristen Stewart
14. William Shakespeare
15. Farrah Fawcett
16. George W. Bush
17. Tupac Shakur
18. Taylor Swift
19. Jade Goody
20. The Notorious B.I.G.

Films and TV

1. Lost (TV series)
2. Watchmen (film)
3. Transformers: Revenge of the Fallen
4. Slumdog Millionaire
5. Transformers 2
6. Scrubs (TV series)
7. Heroes (TV series)
8. Star Trek (film)
9. List of House episodes
10. Twilight (2008 film)
11. House (TV series)
12. Terminator Salvation
13. X-Men Origins: Wolverine
14. American Idol
15. List of Family Guy episodes
16. Lost (season 5)
17. Family Guy
18. The Dark Knight (film)
19. America's Next Top Model
20. List of Heroes episodes

Places

1. United States
2. India
3. United Kingdom
4. Australia
5. Canada
6. Japan
7. Germany
8. Israel
9. New York City
10. France
11. Russia
12. Mexico
13. Brazil
14. Italy
15. England
16. London
17. Iran
18. Philippines
19. Spain
20. Europe

Technology

1. YouTube
2. Wikipedia
3. Facebook
4. Twitter
5. Windows 7
6. Google
7. MySpace
8. Hotmail
9. Fallout 3
10. Internet
11. Microsoft
12. Xbox 360
13. PlayStation 3
14. Hypertext Transfer Protocol
15. Google Earth
16. iPhone
17. Computer
18. Wii
19. Grand Theft Auto IV
20. Web 2.0

歴史上の人物ではヒトラーがシェイクスピアより上ですか。ワシントンが圏外でリンカーンが上位なのはオバマ効果でしょうね。
地理では Japan が非英語圏のトップですなあ。
ゲームソフトでランクインしている Fallout 3 と GTA IV の記事を試しに見てみたら、脚注の数が170個と157個……!!

英語版の2009年最近のページビューランキング: 英紙より

2009-09-06 22:23:23 | 統計・ランキング
2009年に英語版Wikipediaでページビューが多かった項目トップ20 - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090827_top_20_wiki_in_english/
 (GIGAZINE 2009年8月27日 11時09分48秒)

2009年の現時点で英語版Wikipediaで1日のページビューが多い項目トップ20です。2009年を表している項目から年代にかかわらず不動の項目まであり、英語版Wikipediaを参照する人々が何に興味を示しているのかランキングから見て取ることができます。
昨年はトップ50にも入っていなかった「マイケル・ジャクソン」が訃報をきっかけに3位にランクインしています。一方、昨年大統領選で話題になった「サラ・ペイリン」や「ジョン・マケイン」に関してはトップ50にすら入っていません。また、「トランスフォーマー・リベンジ」や「スラムドッグ・ミリオネア」といった映画のタイトルがランクインしていることも2009年を象徴していると言えます。

その内容(トップ50)はネタ元の英テレグラフ紙サイトから引用すると、
The 50 most-viewed Wikipedia articles in 2009 and 2008 - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/technology/wikipedia/6043534/The-50-most-viewed-Wikipedia-articles-in-2009-and-2008.html
 (Telegraph.co.uk 2009年8月17日 16:10 (BST))

1) Wiki (131,383 page hits per day 2009 / (1) 140,550 page hits per day 2008)
2) The Beatles (111,896 / (18) 27,386)
3) Michael Jackson (79,734)
4) Favicon.ico (78,077)
5) YouTube (72,318 / (2) 91,971)
6) Wikipedia (52,542 / (6) 49,945)
7) Barack Obama (49,401 / (3) 76,624)
8) Deaths in 2009 (48,758)
9) United States (46,545 / (10) 40,672)
10) Facebook (42,679 / (5) 51,760)
11) Portal:Current events (40,962 / (8) 42,401)
12) World War II (29,736 / (31) 21,020)
13) Twitter (28,511)
14) Transformers: Revenge of the Fallen (28,395)
15) Slumdog Millionaire (26,755)
16) Lil Wayne (26,210 / (22) 24,366)
17) Adolf Hitler (25,481)
18) India (25,380 / (26) 22,328)
19) Transformers 2 (24,842)
20) Scrubs (TV series) (24,758)
21) Sex (24,754 / (11) 40,141)
22) Rhianna (24,670)
23) United Kingdom (24,300 / (40) 19,472)
24) Abraham Lincoln (23,743)
25) Heroes (TV series) (23,569 / (17) 28,237)
26) Watchmen (film) (23,544)
27) Lady Gaga (23,376)
28) Star Trek (film) (22,990)
29) 2009 Swine Flu outbreak (22,968)
30) Portal:Featured content (22,829 / (23) 23,815)
31) Megan Fox (22,573)
32) Naruto (22,573 / (16) 28,491)
33) Australia (22,544 / (43) 18,849)
34) Canada (22,437 / (35) 20,014)
35) World War I (22,307)
36) Vagina (22,295 / (32) 20,634)
37) List of House episodes (21,950)
38) Japan (21,797 / (44) 18,304)
39) Martin Luther King, Jr. (21,786)
40) Miley cyrus (21,724)
41) Robert Pattinson (21,515)
42) Deadpool (comics) (21,264)
43) Twilight (2008 film) (21,158 / (46) 18,066)
44) Windows 7 (21,018)
45) House (TV series) (20,882)
46) Terminator Salvation (20,743)
47) Kristen Stewart (20,538)
48) Internet Movie Database (20,422 / (39) 19,673)
49) 2012 (20,347)
50) X-Men Origins: Wolverine ( ? )

順位付けは特別ページなどを取り除いたテレグラフ紙独自のようです。
記事には2008年のトップ50も載っていましたので、そちらにも載っていたものは今年のPV数の後ろに昨年の順位とPV数を付記してみました。


こうして予断なく英語版の生々しいデータを見ると、あっちもTV・映画・音楽家・俳優などの流行り物ばっかりじゃん。
あとえちいモノとか。

このようなデータの一部を用いて「上位にサブカル系が多い日本語版に比べて他言語版はまじめな対象が人気だ」みたいなことを云うネット記事・雑誌記事を日本ではよく見かけますが、
その手の日本語記事は自説に都合のよいような見せ方をしてるだけってのがわかりますな。
例えば上位20位内だけの比較を見せることにすれば、他言語版のテレビ番組記事とか性的記事とか当該言語圏ローカルのタレント記事とかは隠れてしまう訳で。
日本がサブカル大国なのは対外比較など見せられずともみんな先刻承知なことで、故に日本語版の上位にサブカル分野なり日本語圏ローカルのタレントや政治家などの "日本らしい" 記事が来ても不自然ではないですが、高々20位程度の比較で「日本人は不真面目、享楽的だ」みたいな結論を導出されてもねえ。

他言語版だって、ページビューの多い記事は一般に、ひとたび履歴を開けば荒れてますよぉ。

「できるだけ生に近い資料で判断せよ」ってのは、記事執筆にも言えるかもしれません(締めが無理やりだ)。


次エントリでは分野別のランキングをご紹介。

ガレッジセールが、Wikipediaの誤記述をテレビ番組で訂正

2009-09-04 00:44:22 | ウィキペディア記事
ガレッジセールが、Wikipediaの誤記述をテレビ番組で訂正
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20090831_312021.html
 (やじうまWatch 2009年8月31日)

 フジテレビで放送中の「ライオンのごきげんよう」に28日、ガレッジセールのふたりがゲストとして出演していた。番組冒頭のコーナーで、ガレッジセールのゴリさんが、相方の川田さんを指して「なんで、沖縄人なのに毛深くないんだろう?」と疑問を投げた。「俺は名字が『照屋』で沖縄らしいのに、『川田』なんてどこにでもいるし」と続けたあと、「こいつ、Wikipediaでは長野県出身って書かれてるんですよ」という。川田さんは、まだそれほど一般的ではないはずの「Wikipedia」のフリにちょっと戸惑った様子を見せながらも「そうなんですよ。沖縄出身なんですけどね」とうなずく。番組はそのまま進行したが、直後にネットで始まったのが、Wikipedia名物の編集合戦。2007年1月に「元々は長野県岡谷市出身。生後9ヶ月からは沖縄県那覇市で育つ。」と誤記されてから誰も訂正しなかった記述を、我先に編集が繰り返された。編集合戦でよく見られる、おなじみのバナーが表示されてしまったものの、内容は正しく、ご本人の主張の通りに書き換えられたようだ。

まあ、よくあるこったね。
要出典厨的に言えば、嘘情報と思しきものが今まで出典がないままに載り続けていたことこそおかしい訳でして、 [要出典] 注釈付き期間を経て出典が出てこなければ編集除去されていて然るべき記述だったってことです。

そうした怪しげな記述は、ウィキペディアには昔も今も結構多いです。だから「WPは信頼できない」と巷で言われる訳で。
記事数などの規模的拡大の鈍化などのデータを以ってWPはつまらなくなったとか衰退局面だなどと言う輩も多いですが、今までの品質そっちのけの急拡大こそ異常だったとも言えますし。
ともあれ訂正されたんならええじゃないか。(←前エントリの山梨ネタを引きずってる

ただ、編集履歴を見ると実際に編集合戦になっているのはいただけません。芸能系の執筆者は一般的傾向としてあまりお行儀がよろしくないです[要出典]。

   *  *  *  *

自分が出演する放送番組を利用して「自分について書かれたウィキペディア情報の、ここの記述は間違ってる」と指摘した例は、かなり昔から幾つかの前例があります。
中でも声優の田村ゆかりさんと同じく声優の浅野真澄さんの2例は多少有名かもしれません。ここでは私自身が遭遇した田村さんの事例を振り返ってみます。

2005年3月26日土曜日の24時(日本時間、日付的には27日日曜日の0時)のことです。
私はちょうど、耳からは中波ラジオ番組『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』第104回放送を聴きながら、目からは2ch派生系のラジオ実況掲示板でリアルタイムで同番組の実況ログを閲覧していました。

番組開始数分後のトークの中で、田村さんから「ネット上で私『久留米市出身』ってことになってるけど、本当は福岡市出身だよ」という趣旨の発言がありました。
実況民たちはすぐにWPの田村ゆかりの記事のことだと感付き、そこから編集合戦(というより早い者勝ちの訂正編集の競合)に突入。
掲示板にWP記事のURIが貼られて、私がそれを踏んだ時には、もう訂正完了していました。
この間1、2分未満だったかと。
実況民にはウィキペディアンが多いんだなあ、と当時の私はいささか的外れな感想を持ったものでした。


私がたまたまリアルタイムで目撃したそんなドラマティックな訂正劇の編集履歴は、残念ながら残っていません。
田村ゆかりの記事は2008年3月、過去版においてプライバシー侵害とされる記述が発見され、削除審議への上程からたった31時間で(削除範囲が「2004年9月以降の全版」と確定してからはわずか40分で)緊急特定版削除が実施され、3年半分の編集履歴および加筆内容が吹っ飛んでしまったからです。
記事内容は当然スカスカになってしまい、執筆者たちはその後、加筆依頼のページに協力を求める告知を出したりして、記事内容の復旧(再加筆)に時間的・労力的にえらい手戻りを強いられたのでした。
何せ対処があっという間だったため、執筆者たちにとっては再加筆の参考にと記事内容をローカルにコピーしておくいとまがなかったのです。
このスピード対処を「ライセンス違反となる削除版からのコピペ書き戻しを防ぐためにはよかった」と評した人がいましたが、そうしたことは既に当然のこととして注意深くなっている多くのまじめな執筆者は、その言を見て、はっきり言って「むっとした」のでした。このことは特に書き記しておきます。


出身地をめぐる訂正事案はガレッジ以前にもまったく同じようなのがあったなあ、ということでこんな昔話を思い出した次第です。

放送以外の媒体では、昨秋には自らについて書かれたWP記事を自分の担当するウェブ・コラム上で査読した人もいました。

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ガレッジセール - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガレッジセール

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関連リンク
田村ゆかりのいたずら黒うさぎ2005年3月26日[#104] (Studio Chocolat
http://sakura-net.net/radio/kuro/usa_104.htm
同日の放送内容をテキストに起こしたファンサイト。

山梨県で携帯電話の微弱電波が(画像あり)

2009-09-03 03:19:24 | 陸上交通
先日、山梨県へ行ってきました。
残念ながら身延山ではなく、富士山麓の鳴沢村です。(それもそれでどうかと



何故わざわざ甲州の山間などまで行ったかって、勿論、ふとこういうネタ画像を撮りたくなったからです(半分嘘)。

実際に「圏外」ではなく「アンテナ0本」だったのですが、明るい屋外で遠近双方を写し込もうとしてもいざ撮ると上手くいきませんね。
画面パネルの反射もきつかったですし。

   *  *  *  *

急な出張でしたので、前日にネットで高速バスを予約したら私が最後の1席でした。
ほとんどの乗客は若いグループで、富士急ハイランドでほとんど降りてしまい、河口湖駅まで乗り通したのは私の他に1人だけでした。
あと、総火演の予行?の招待状らしき手紙を繰り返し読み返していたおっさんが途中で降りて行きました。

富士山が近付くにつれて緑が濃くなり、それだけで心が癒されてきます。
たまに本当の林間に身を置くことは、精神衛生にとても好影響だと実感します。

復路も行楽帰りの方が多かったですが、富士学校前では迷彩のズボンを穿いた細身ながら頑健そうな短髪の若年男性が1人乗ってこられ、着席するなり眠りに落ちていました。
彼はあるいは、私や他の多くの乗客とはまったく違う、きつい1日を送っていたのかもしれません。
そんな様々なきょう1日に想いを馳せ、彼の前途に幸あれ、と思いました。

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Summary of image:
Description = 山梨県鳴沢村、標高約 1,100 m の地点にて
Date = 2009-08
Source/Author = Vantey
Permission = Copyright (c) Vantey, 2009. All rights reserved.