~南知多キャリア・ビレッジ通信~

愛知県知多半島の南端、南知多町。若者の就労支援と南知多の活性化をコラボしていきます。合宿型若者自立プログラムやってます!

キャリア・ビレッジ公開説明会のお知らせ

2009-06-13 13:27:25 | 若者自立塾
宣伝させていただきます!

NPO法人ICDSは、下記の要領で「若者自立塾 16期生 公開説明会」を実施します。

ICDS「キャリア・ビレッジ」では平成21年3月までに76名の修了生を輩出し、終了後6ヶ月以内の就労および進学率は約8割という成果を上げています。

この説明会では、キャリア・ビレッジがなぜNEET状態の脱却に本人・家族の努力だけでは上手くいかない場合でも就労に対する成果を上げているのか、事例に基づき説明いたします。
また、3ヶ月プログラムと並行して6ヶ月プログラムもこの4月から実施しています。
両プログラムの内容・目標の違いも説明会にて詳細を説明いたします。

塾の所在地は「内海海水浴場」の目の前!素敵な環境でじっくり自分と向き合ってみませんか。



==========記==========

若者自立塾「キャリア・ビレッジ」16期生公開説明会実施要領

●日程:1)平成21年6月14日(日) 2)6月21日(日) 3)6月28日(日)
    時間はいずれも午前11時から12時30分まで
●場所:キャリア・ビレッジ(住所は問合せ先参照)
●対象:NEET状態に悩む16歳~39歳までの若者および保護者
●定員:20名
●参加費:無料
●事前予約が必要です。以下の問合せ先までご連絡ください。
●問合せ先
 〒470-3321 愛知県知多郡南知多町内海新田54 
 南セントレア「キャリア・ビレッジ」内 特定非営利法人ICDS事務局
 TEL 0569-62-0005 FAX 050-7530-1999
メール info@icds.jp

担当:長谷川、鵜飼

自己肯定できない若者たち

2009-06-06 00:39:57 | 若者自立塾
今年度、キャリア・ビレッジを運営している当法人ICDSで、
愛知労働局主催の「ジョブクラブ」のセミナーを担当させていただいております。
http://www2.aichi-rodo.go.jp/youngworkplaza/page02/page02.html
今まで非正規雇用の立場であった若者が、3ヶ月タームで
セミナーや個別相談を通じて正社員になることを目指すという事業です。
年間12期実施される予定です。

先日の、1期生のセミナー第2回の日。
タイトルは「就職活動振り返り作戦」

セミナー参加者は10名ほどでしたが、
彼らに今までの就職活動を振り返ってもらうチェックシートを準備し、
その結果を集計し、傾向を把握するという形式をとりました。

正社員という働き方に結びつくには、仕事を通して自分の人生というものを
どういうものにしていこうと考えているのかが重要なポイントです。
そのためにキャリアコンサルティングの第一歩として
「自己理解」という作業を行います。
今回のチェックシートにも、自己理解の度合いを計る項目を入れました。
その質問にこのような質問2つがありました。
①自分が上手くできることが何か明確である
②自分の才能や技能の中で、周囲から最も評価されていることが明確である
この2題に関して、「YES」と答えることができた人は、
①ではゼロ名、②では1名と、自分のプラス面の認識がある人が
非常に少ないという結果が出ました。

これは、自己評価が低いから非正規という立場であったのか、
非正規雇用という立場を続けていたから自己評価が低いのか、
なんとも言えませんが、自分の能力やスキルに自信がない彼らが、
果たして本当に正社員となっていけるのか、見ていて不安を感じざるを得ませんでした。

しかし、本当に何も上手にできることがないのでしょうか。
もしかしたらそう思い込んでいるだけという可能性もあります。

自分が困難に出会ってもそれを越えていくには、
「自分は大丈夫」という気持ちがなければそれは難しいことだと思います。

「自分は大丈夫」という気持ちは、どうやって養われるのでしょうか。
これは私の考えなので、異論もあると思いますが、
一つには、実際に上手くやれている人と同等にできた経験の量。
もう一つは、他者からの肯定の量。
この2つが大きいものだと思います。
「子育て」の段階でよく言われることは、子どもの良いところの発見に努め、
きちんと褒めてあげることが大事だということ。

ニート状態の若者に照合してみると、今の状態を否定され続ければ、
ますますその状態から抜け出すことが困難な心境に陥るという「負の連鎖」が
考えられます。
ここがなかなか親という立場の難しいところです。
感情的に「怠けもの!」という言葉を彼らにぶつければ、その通りになっていき、
その固定された見方は、他者以上に若者自身がそう認識するという図式により、
今の状態からの変化に意欲的に行動することがますますできなくなる、
いわば、行動だけでなく、心も閉じこもってしまう。
かといって、行動を促さねば、このままズルズルと年齢だけが上がっていく。

人間には、必ず成長の欲求があると思います。
その欲求の存在を信じ、その欲求を満たすための課題にアプローチする方法を
周りの人間が教え、励まし、支え、少しでもそこに近づけるような支援が必要
なんだと思います。

言うは易し、行うは難し。
日々そんなことを感じつつも、塾生の成長につながる欲求がどこにあるのか模索しながら
彼らと過ごしています。