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HATCH's HEAD ROOM

ヒヨコハイスクールのBASSIST、Captain HATCHの独り言、無駄話、覚書、日々の感動、ロックなあれこれ…。

これははずせない、ニューエストモデル

2005年06月05日 03時23分24秒 | 日々覚書


その昔、作曲に困るとフリッパーズギターを聞いて刺激を受けていた…と書いたけど、他にも作曲に困った時に聞いていたアーティストはたくさん。そういうアーティストの共通点はおいらの場合「うわ、コピーできねー!」とか「バンドで再現するの大変そう」とか、そういうサウンドが多い気がする。要するに、自分でなんとか出来ちゃうものは、すでに脳味噌の中で処理できちゃうので『刺激』という意味では物足りないのだ。

で、フリッパーズとならんで、おいらをビッシビシ刺激してくれたのが、ニューエストモデルというバンド。彼らはいまもソウルフラワーユニオンとして活動中だけど、一番好きだったのがニューエスト時代の「ソウルフラワークリーク」っていうアルバム。ボーカル中川の独特の野太い声や、コードワーク、詞の世界などもすごいんだけど、キーボーディスト奥野の軽快なピアノやオルガンが、他のバンドにはないオンリーワンなムードを作り出していていい。他にも、ブラスセクションを前面に押し出した分厚いアレンジや、盟友バンド・メスカリンドライブの面々による女性コーラスなどの存在も作品に深みを与えている。で、その後、ニューエストとメスカリンが合体してソウルフラワーになるわけなんだけどね。コーラスの有用性や、パートごとの絶妙な絡み合いなどは、ヒヨコ以前のバンドでもすごく影響を受けたなぁ。

ライブにも結構通った。新宿パワステ、最高だった。気がつくと最前列とかで見てたね~。アルバムで発表する前の曲をライブで発表して、毎回アレンジを変えながら、リスナーがもっともテンションを上げられるアレンジへと昇華させていくという方法論は、バンドとファンの一体感を高めていたと思う。ステージから放たれるサウンドはまさに「音の爆弾」みたいな感じで、ドカンドカンと、アルバムとは違った迫力で襲い掛かってくる。もうもう、とにかくスゴイ。

詞も、雑誌などでの発言も、リスナーを啓蒙しようというスタンスにあふれていて心を打たれる。80年代後半にいち早く「反原発」の姿勢をラジカルかつキッチュに作品にもりこんだ姿勢もしかり、天皇制への疑問や、メディア報道の危険性などなど、左側から物を見るスタンスも自分の価値観を定める上で参考になった。メッセージは頭ごなしじゃなくって比喩を多用しながら「こんな事実があるんだけど、お前らはどないやねん?」と常に語りかけるスタイル。それでいて、時折最高にやさしいラブソングが挟み込まれたりして…バランス感覚に優れた人たち。本当に頭が上がりません。

好きな曲は…「ソウルフラワークリーク」の中では、タイトル曲の「ソウルフラワークリーク」、「知識を得て心を開き、自転車に乗れ」「もっともっそうな2人の沸点」かなぁ。詞がいいんだよなぁ。他のアルバムでは「こたつ内紛争」「青春の翳り」「乳母車と棺桶」「SOUL DYNAMITE」「PRETTY PICTURE BOOK」などなど、きりがない。またソウルフラワーユニオンの曲「リベラリストに踏絵を」や「凧あげてまんねん」などもニューエスト時代からライブでやってた名曲。「凧あげて~」は以前は「風邪ひいてまんねん」っていうタイトルだったんだよね。個人的にはそっちのタイトルのほうが好きだったなぁ。

ニューエストのすごさは、インディーズデビューから活動後期までににわたる音楽性の広さだ。当初はこてこてのパンクバンドだったのに、中期にはファンクやアメリカンカントリーっぽい要素も取り入れ、最終的には日本民族としてのフォークソングを探求すべく「俺らのルーツに迫る」「自分たちの血の中に潜むリズム・音階で世界に挑む」と、アイヌ、琉球、朝鮮半島の音楽要素までを取り入れていく。さらに、阪神大震災のときは、彼らの地元関西を活気付けようとチンドンユニットを結成して神戸を行脚。次第に使う楽器の数も増え、サウンドは多様化していくのだが…すべてがニューエストモデルであり、ソウルフラワーユニオンなのだ。とにかく徹頭徹尾、自分たちであることを見失わず、筋が通っている。本当に心のそこからリスペクトできるアーティストなのだ。

なんで、彼らはここまでマイナーなのか?やっていることは相当偉大。個人的には東アジアナンバーワン。でもマイナーだからこそ貫ける信念もあるのかも?アーティストにとっての幸せってなんなんだろうね。と、そんなことまで考えさせられるのが、ニューエストモデルである。たぶんあと30年たっても、おいらは彼らの音楽を聞くだろう。

夏が来たらフリッパーズギターを聞こう!

2005年06月02日 00時22分01秒 | 日々覚書


ヒヨコハイスクールで活動するかなり前においらがやっていたサマーソルトフリークって言うバンドは「打倒フリッパーズギター」を密かに掲げたポップバンドだった。打倒、っていうか…単に影響を受けたっていうだけなんだけど。でも、サウンドは全然似てないあたりが、子どもの仕業っぽくて、我ながらかわいいのだが。サマーソルトをやリ始めたころが夏だったからか、その季節に聞き込んでいたせいもあり、夏が来るとフリッパーズを聞きたくなる。いや、フリッパーズを聞かないと夏がこない感じがする。

一番聞いていたアルバムは1st「海へ行くつもりじゃなかった」だなぁ。これを聞くと、本当に海に行きたくなってしまうのはおいらだけだろうか。2nd、3rdも素晴らしい!アルバムごとに全く作風が違うアルバムなんだけど、それでもフリッパーズ調が崩れない辺りにオリジナリティや「らしさ」というものがいかに大切かを思い知らされたね。本人たちは雑誌などに「ブリットポップやネオアコを焼きなおしただけ」なんて突っ張ったコメントを残してたみたいだけど、好きなものを消化して形にするということは偉大だし、そういう手法からオンリーワンな存在感を生み出せるということを思い知らされた。

フリッパーズギターのメンバーの2人は、いまじゃコーネリアス(小山田圭吾)、小沢健二として有名だけど、そんな稀有な才能をもった2人がバランスをとって活動していたという奇跡も、日本ロック史上では価値が高い。解散の原因は、渡辺満里奈との3角関係が原因なんて説もあったりしたけど…名倉潤を彼らはどういう思いで見ているのだろうか。三角関係説は本人たちが「女の取り合いで解散ってロックっぽいじゃん」と、でっちあげたガセネタだったらしいが、ファンの間では「逆にマジなのでは?」ってムードになってたっけな。他にも「前身バンドを脱退したメンバーのことについてはコメントを避ける…なぜなら彼らにはいま発言の場がないのだから、自分たちの声だけが世に出るのはアンフェアだ」なんてクールなことを言ってのけたり、SPA!誌上での宅八郎とのコラボなども新鮮だった。そうした音楽以外の発言や振る舞いなどからも影響を受けた。

でも何よりも影響を受けたのは巧みなコード進行かな。サマーソルトはキーボーディストとおいらとで作曲してたんだけど、曲作りに行き詰まるとかならずフリッパーズギターのコードを参考にしていた。で、ふたりして「おー!このコード進行、こんな風になってるぞ」「こんなつなぎ方があったのか~」と次々コピーを繰り返し、自分たちの引き出しにテクニックをジャンジャン詰め込んでいったのだった。で、後追いで理論書にかじりつくと「フリッパーズのあの進行と同じだ」みたいなのが結構でていて、感動再び。コードワークの面白さはフリッパーズに教えてもらったといっても過言ではないね。

他にもそのころコード進行を研究してたのはユニコーンとか、BOФWYとか、ジュディマリも結構研究したし、あとは筒見京平のポップスとかも「すげー、すげー」って研究してたんだっけなぁ。歌謡曲なんてほとんど聞かないんだけど「月刊歌謡曲」「ソングコング」とかそういう歌本を買ってきて、コード進行を勉強しまくってた。歌本、数百円でコード進行が数千曲でてるからね、作曲を研究するなら優秀な研究材料だよね。

…と、話がそれたけど。おいらのコード進行のルーツは多分フリッパーズギター研究にあるって思ってる。
だからメンバーが「なぜここで?」って思うようなディミニッシュや、m7tn♭5や、add9thが使いたくなったりしちゃうんだよね~。ハモリとか、音数が多いアレンジが好きなのもフリッパーズの影響かもな。


もうすぐ夏が来る!フリッパーズを聞かなくちゃ。

真面目にやってたバンドの名前

2005年05月31日 23時23分12秒 | 日々覚書
前回に引き続き、おいらがこれまでに活動したバンドのことをダイジェストに紹介。前回は遊びのバンドやら、話だけでスタジオにすら入らないバンドなんかがほとんどだったけど、今回は結構真面目に、真剣に、上を目指して活動していたバンドの名前とか、由来とかを紹介。

●STRINGS JAM:
これは元々宅録で、ひとりで全パート録音していたアヴァンギャルドユニットで、アサイラムとかガスタンクとかあぶらだことかYBO2…とか、パンクでハードコアでプログレッシブなサウンドだったんだけど、自分ひとりで弦楽器を全部担当してたから「ストリングスジャム」って名乗ってみた。その後、手伝ってくれる人見つけて数回ライブやった。おいらはBASS&VO。でも、自分の理想が高すぎたし、まだ若すぎてメンバーとコミュニケーションをとる方法がわからなくて自滅。でも、この頃のデモテープは今聞いても新鮮だし、刺激的。自分だってことを忘れて「この若者センスあるなぁ」って、思う。

●サマーソルトフリーク:
このバンドではおいらはギター&ボーカルだった。STRINGS JAMでアヴァンギャルドをやってた跳ね返りで、どポップなバンドが組みたくって結成。フリッパーズギターとかにも影響されたりしてね。歌詞も青春路線だったし。ポップスって何気に理論が大事だったりするから、このころ一番音楽について勉強したかなぁ、独学で。結構人気あったんだけど、自分の歌があまりにも上達せず、リハのたび、ライブのたびに凹んでしまうので、おいらのわがままが原因で活動休止。あの頃もっと練習する気力があれば…。

●WIZ:
アヴァンギャルド路線に別れを告げ、自分で唄うことも諦めて「えいやッこれまでと全く違うことをやるぞ」と組んだガールポップバンド。バンド名の由来は魔法使いを意味する「WIZARD」から。メンバー同士、相当切磋琢磨したんだけど…技術的な面で全員の足並みが揃うことがなかったのが悲しかったなぁ。このときのボーカル・あつみまさこはソロとして、過去に中島みゆきやチャゲアス、長渕らを輩出した某Y社主催のコンテストで決勝まで進出。彼女はディレクターからは「BASS君とユニットで行くか、それともソロで行くか」と打診されていたらしい。で、彼女はソロを選んだ訳で…。ま、いいけど。しかも、その時の曲、実は俺のなんだよなぁ。ちなみに決勝には椎名林檎嬢もおりましたとさ。あつみまさこは音信不通。どこで何してる?

●HYBRID POWDER:
これは短命だったねぇ。真剣だったのに。このバンドもガールポップバンドで、女の子VOだったんだけど、詞が書けないとか、上達しないとかでVOがプレッシャーに負けて活動不能になった。途中でジュディマリのコピーバンドになったりしつつ、活動を維持しようと頑張ったんだけど。結局オリジナルを2曲しか形に出来ず、そうこうする内に、おいらとドラマーが音楽性や活動のスタンスでもめるようになり空中分解したね。ついさっきまで、存在を記憶の中から消していたバンド。でもVOのフミは結構可愛かった。バンド名はね…「粉」って儲かるっしょ、クスリももうだし、お好み焼きもたこ焼きも、元をただせば粉だし。だからパウダー。


HYBRID POWDERのあとに、Travistarと一緒に活動していたバンドについては、思い出や思い入れが強すぎるので、またいつか。あと、ヒヨコで活動する前に「MAGICAL WATER MELON」っていう活動もやってたんだけど、それは思い出に変わってないので、またいつか。遊びのバンドは結構ポコポコやれるけど、真剣にやるとなるとやっぱりかけもちってしんどいんだよなぁ。でも、真剣にやりすぎると空回りしちゃうから、ガス抜きのために別バンドで活動したりも大事だし…。

なんでこんなに自分の過去の話を書いたかって言うと…別に、誰が読んでるとか、そんなのはどーでもよくって、ちょっと自分の足元を見直してみたくなったから。要するに備忘録みたいなもんさね。

で、足場を固めて、自信を身にまとって次に進むのさ!

バンド名に歴史あり!?

2005年05月29日 14時14分57秒 | 日々覚書
映画『逆噴射家族』の音楽を担当した「1984」っていうユニットの名前がネット検索で上手く引っ掛けられないっていう話を書いたけど、バンド名のつけ方って結構大事。特にいまはネットで情報を集める時代だし、ヒヨコハイスクールって言う名前も相当悩んで付けた(でも、グーグルではまだHPがヒットされない。なぜ?)。これまでも、いろんなバンドを組んできたおいらだけど、その度にバンド名を考えるのは大変だけど楽しい作業だ。この段階で、いかに新しいメンバーと盛り上がれるかがバンドの成否を分けるといっても過言ではない。

おいらがこれまでに組んだバンドの名前は…

●『秘密結社 武装らすかる』:
楽器買ってすぐに組んだへなちょこバンド。なのに曲はオリジナル、ライブもやった。恐ろしい。

●『プラナリア』:
生物の授業でプラナリアについて習った日の昼休みの教室で、仲間とイキオイ込んで結成。でも、スタジオには一度も入らず。

●『×』(バツ):
エックスのコピバンやろー、と盛り上がって結成。このバンドもスタジオに入ることなく消滅。

●『酢昆布レモン味』:
学園祭の後夜祭出演を目指して組んだ有頂天のコピバン。結構シッカリ活動して、バンドブームの影響もありライブハウスに100人近く動員をあつめた。そのライブで勘違いした経験からおいらはバンドが辞められなくなりいまにいたる。その後このバンドは「爆発レモンテイスト」「おしぼり6グラム」「ゆかいな仲間たち」「ふゆちゃんとそのファンクラブ」などと、ライブの度に名前を変えるという節操のなさを発揮。…でも「おしぼり6グラム」なんて『シロップ16グラム』よりも数年前の話で、何気に先端いってたとおもうのだが、どうだろう?

●『神田川』:
詩を書くのが面倒だけどオリジナル曲をやりたかったので、全部「かぐや姫」の「神田川」の歌詞で作曲をしたっていう、ふざけたバンド。

●『メゾン・ニジマス』:
アニソンをロックアレンジにしてライブをやった。ある意味アニメタルよりも、おいらたちのほうが早い!

●『メゾン・神田川』:
神田川とメゾン・ニジマスのメンバーが合体して組んだバンド。曲は…なにやったか思い出せない。

●『悲しいなんて思わなかった』:
おいらがVOをやったボウイのコピバン。氷室大好きの当時のベースちゃんがミーティング中の何かの拍子に行った一言がそのままバンド名に。

●『泣き虫ピクニック』:
ちょっと歳をくってから組んだ有頂天のコピバン。

●『民田奥生』:
奥田民生&ユニコーンのコピー。

●『白鳥』:
飲みの席で意気投合したメンバーが悪ふざけで組んだバンド。みんなビジュアル系メイクしてたし。でもやる曲はTMN、デイブリーロス、超マイナーなアニメソング…飲み会の時にふざけて立てた企画をそのままステージに持ち込んだんだけど、人生史上最悪のライブを経験。ステージを舐めてはいけないと、このバンドの失敗で思い知らされた。

●『愛して癌SEKI』:
なんでこんなバンド名になったのかは、本当に今となっては不明。ピストルズ、レインボー、ディープパープル、レッドツェッペリン、ツイステッドシスターズ、ブラー、聖飢魔Ⅱなどを節操なくコピー。なんだったんだろう、このバンド。


こうしてよくよく思い出してみると、我ながらふざけたバンド名の遍歴だ。でもバンド名を決めるときのイキオイや面白さが初期衝動になって活動できたりするもんなんで、OK!本当にOKかどうか…実はちょっと不安になりながら、次のエントリーでは結構真面目にやったバンドたちのことを振り返る予定。

石井聰亙作品をもう一本「逆噴射家族」!

2005年05月26日 04時40分49秒 | 日々覚書


「爆裂都市」でカオスパワーを爆発させた石井聰亙が次に作った映画が「逆噴射家族」。折しも、日航ジャンボ機が羽田沖で「逆噴射」によって墜落するという大事故の直後に公開された異色の家族もの。

物語は…一見するとごく普通の中流家庭が、些細なきっかけで理性を失ってぶち壊れていくというスラップスティック。この作品をおいらがはじめて見たのは小学6年生のとき。「なんかまずいものを見ちゃったぞ」「常識っていったいなんなんだ?」というモヤモヤした気分に脳味噌を支配され、また画面の中で展開されるドタバタ&破壊劇に「うひょ!」っと気持ち良さを感じたのだった。「家族の絆」「安全な日常」と隣り合わせの狂気!!まさに「家族」が「逆噴射」しちゃってるのである。

友達のすすめで偶然見たこの映画のおかげで、それまでの自分の価値観があきらかにひっくり返った。お陰でメインストリームを毛嫌いし、、ロックを聴いては飛び跳ね、権力にはこっそりツバを吐くような少年になってしまった、そんなきっかけをおいらに与えてくれたのが、この「逆噴射家族」なのだ。

作中に登場する家僕のキャラの濃さは秀逸。サラリーマンで神経質な父・小林克也、天真爛漫な母・倍賞美津子、東大目指して浪人中の根暗な兄・有薗芳記、アイドル&女子プロ目指して修行中の妹・工藤夕貴、戦長男家族とウマが合わず突然状況してきた祖父・植木等。この5人が購入したばかりのマイホームの中でバトル!なんでそうなるのかはよくわからないんだけど、狂気に向ってまっしぐらなのだ。この「なんでそうなるのかわからないけど」っていう部分は、初期石井作品の特徴だね。力技なんだけど、映像に詰め込まれた空気に妙な説得力がある。カメラアングルの奇妙さや、異常なまでの長回しなどもこの作品の印象を奇異なものにしていると言えるだろう。

作品を盛り上げる音楽もいい!音楽を担当しているのは「1984」というユニット(バンド?)。“大江慎也抜きのルースターズ”だっていう話を聞いたことがあるんだけど、実際のところどうなのかがわかんない。1984っていうシンプルすぎるバンド名のせいで、グーグル検索などで都合のいいページをヒットさせられないんだよね。映画のサントラをもう10年以上捜し求めているんだけどなぁ。音楽性は…ニューウェーブとかテクノとか、そんな感じ。でも、メンバーがメンバーなもんでロックのニオイが抜けきらないために、絶妙に危険なテイストに仕上がっているんだよね。映画にものすごくハマッてる。

この文章を書くために調べてみて気付いたんだけど、この作品の制作に『太陽を盗んだ男』を監督した長谷川和彦が名前を連ねていた。『太陽~』も名作なんだよね。要するに、おいらが好きなのはそういった「狂」のイズムをもった作品って言うことなんだろうね。ちなみに、原作にはいまや「ゴーマニズム」で有名な小林よしのりも参加。まだお坊ちゃま君を書く前だね。人に歴史ありだ。


「逆噴射家族」は、おいらの衝動の原点。でもこの作品は、きっと好き嫌いが分かれる作品だろうね。



ロック映画はこれ、爆裂都市!

2005年05月25日 02時20分00秒 | 日々覚書


きょう語っちゃうのは、昨日の予告どおり、陣内孝則主演映画「爆裂都市(バーストシティ)」。監督は石井聰亙。この作品はね、ストーリー云々より、エネルギーがぎっしり詰まっててやばすぎる。作中の主人公であるバトルロッカーズは陣内のロッカーズと、大江慎也のルースターズのそれぞれのメンバーで結成された精鋭バンド。そのライバルバンドとして登場するのが遠藤ミチロウ率いるスターリンがそのまま演じた「マッドスターリン」。両バンドのバトルのシーンがとにかくものすごい。なんつっても曲がカッコ良い。メインテーマの「セルナンバーエイト」のカッコよさといったら、おいらの20世紀のロック名曲ベスト10に余裕で入る。サントラ、最高…バトルロッカーズみたいなバンドがやってみたいね。ステージアクションなんかも、実はこの映画から盗んだことありっす。だって、かっこいいんだもん。さらにさらに、スターリンの「ワルシャワの幻想」のカオティックなムードは本当にスゴイ。動くミチロウの映像が貴重だ。


と、勢い込んで作品の印象を語ってみたのだが、これじゃ、どんな映画か良くわかんないよね。というのも、本当にストーリーが良くわかんないんだよね。いや、説明しろといわれればね…原発を作るために寄せ集められた労働者とそれを取り仕切るヤクザ、町に荒らくれるロック好きの狂った若者らが、お互いの利権を争い…みたいな、ことも言えるし、キチガイ兄弟がヤクザに復讐を果たし…とか、いろんなことがいえるんだけど、本当にそんなことはどーでもいいんだよ。作品に詰め込まれたパワーと、ロックのカッコよさを感じられればOKな映画なんだから。

セリフが「う、うおー」だけのキチガイ弟を演じているのは、いまや作家の町田康…当時は町田町蔵。ヤクザの中締め役は、かなり若くって変なメイクの泉谷しげる。彼らも相当にエネルギッシュだ。それから、コント赤信号もでてたっけな。

ミュージシャン達の演技の稚拙さが新鮮だったりするのだが、陣内だけが抜群の演技力を発揮しているのも面白い。彼が後に俳優の道をえらんだのも必然だったのかもしれない。ちなみに監督の石井聰亙は、ロッカーズ、ルースターズと同郷、福岡出身。同世代、同郷の者同士が集結してパワーを発揮したらこうなった、っていう感じなのだろうか。パワーの総和ではなく乗算、それがこの映画の力強さの秘密だろう。21世紀の今見直すと「おい!そりゃないぜ」っていうシーンもいくつかあるのだが、それは他の部分のテンションの高さで帳消しにしちゃおう。

これ以上語るのは野暮だな。この映画を観た、気に入ったって言う人だけおいらに話しかけてくれりゃイイ!「土曜の、ヨ・ル・だぜー!」「バトルをなめんなよー!」…最高。


この夏ついにDVD化が決定したみたいなんで、迷わず「買い」だな。

少年少女よ、ロッカーズを聞け!

2005年05月24日 04時05分10秒 | 日々覚書
きょうは、約一ヶ月ぶりにヒヨコのメンバーでスタジオに入ってリハ。新曲、いい感じにまとまるもんだねぇ。みんな演奏上手だなぁ。ライブの予定も、ぼちぼち決まったんで、近々どこかに正式発表されるはず。それまでは、メンバーブログでヒヨコハイスクールを感じてください!



ってなわけで、きのうのゴーバンズに続いて登場するのは、ザ・ロッカーズ。ゴーバンズの、特に森若がゴーバンズのファンだったことは知るひとぞ知るネタ。前にも書いたとおり、ゴーバンズのバックバンドにはロッカーズの谷さんがいたしね。そして何を隠そう、ロッカーズのボーカルといえば陣内孝則!いまや俳優として芸能界で地位を確立してるけど、おいらにとって陣内といえばカリスマミュージシャンのひとりである。もう、もう、とにかくロッカーズは最高にかっちょいい!

オススメは再結成時のライブ版「リップサービス」だな。オリジナルスタジオ盤は、バンドのピュアなムードが詰まっているのがいいけれど、やっぱりめんたいロックならではのイキオイを感じるにはライブ音源がベスト!しかもこのアルバムは捨て曲なしで、ラストまで突っ走っている。一曲目「パッパドゥ」から興奮しっぱなしだ。代表曲「かわいいあの娘」でステージを飛び回る陣内のアクションが目に浮かぶ。こんなかっこいいライブ盤音源はなかなかない。

陣内の歌ってどうなの?とか思っちゃう少年少女もいるかもしれないけど、本当にカッコいいから、聞かないとやばいよ。詞もね、直線的で、はじけてて、気持ち良いんだよね。「テンポが遅い曲をやると下手なのがばれるからとにかくアップテンポな曲ばかり作った」というロッカーズ。もう、その精神だけでかっこいい。

ロッカーズの存在については、一昨年公開された陣内孝則監督映画「ロッカーズ」で、広く知れ渡っているかもしれないが、あの物語の元になったと思われる陣内の自伝本「アメージンググレース」は最強の感動本だ。この本の中で、陣内は「いつか自分たちの青春時代を映画にしたい」と語っていた。陣内は数年をかけてその夢をかなえた。また、本を発表することで亡くなってしまった盟友・ギタリスト谷を弔っている。バカやってた子ども時代から、上京して、ぶつかり合って、バンドが終わって、そしてそれでも絆は消えることがないっていうことを語り尽くした傑作。バンドマンのハートに響くこと間違いなし。いままでで一番号泣したのはこの本だと思う。これ読んで感動できない人とは一緒にバンド組めませんわ、おいら。

また彼らの底抜けにはじけた音楽が物語も一層切なく感じさせてくれるんだよね。映画では描かれていない要素も「アメージンググレース」には数多く登場している。映画「ロッカーズ」、ロッカーズの音楽、そしてこの「アメージンググレース」。すべてを味わえば、ロッカーズの魅力のトリコになることは間違いないだろう。っていうか、どれがかけても、ダメだな、おいらに言わせりゃ。



映画「ロッカーズ」の作中に登場する役者君たちのロッカーズは、本物ロッカーズのレパートリーの他にもルースターズの曲を演奏してたっけね。地元九州でのライバルバンドだった大江慎也率いるルースターズの曲を作中でとりあげたのは、当時の九州ロックシーンの息吹を表現したかっただけでなく、いまや隠居の身となったアーリー80’sジャパニーズロックシーンの仇花・大江慎也へのリスペクトでもあったんだろうね。陣内流の友情の顕し方、憎い演出だったと言えるだろう。ルースターズの大江慎也と、ロッカーズの陣内といえば、本当にものすごい存在感だったのだよ、本当に。今でいうならhyde&TERUとか、櫻井和寿&草野マサムネとか、ベンジー&チバユウスケとか、奥田民生&YOKINGとか、小山田圭吾&小沢健二とか(ん?)、大槻ケンヂ&ケラ(んん?)とか、松浦亜弥&藤本美貴(ハワイヤーン娘。!?)とか…それくらいインパクトがあった、はず。いや、そんなのよりももっと凶悪でインパクトのある組み合わせだな、陣内&大江って。

さてさてそんな2人が共演した映画「爆裂都市」の話は…次回!(お、初めて予告つきでのエントリー終了!)

ギャルバン最強は…ゴーバンズでキマリ!

2005年05月23日 01時48分51秒 | 日々覚書


オールナイトニッポンについてのエントリーで気合入れすぎたので、昨日は投稿をお休みしちゃいました。別にスタジアムでサッカー観戦したあとに居酒屋で深酒して酔いどれていたからじゃないよ。だって、おいら高校生じゃん!

で、オールナイトネタを受けて、今度は何を書こうかと悩んだんだけど、聖飢魔Ⅱについて書くとまたまた長くなりそうだったんで、今回はオールナイトニッポン二部でチャーミングなトークを炸裂させていた森若香織がVOをつとめたGO-BANG’Sについて。

世にギャルバンドは数あれど、おいらにとってはゴーバンズこそが最高峰!森若の声が好き、詞が好き、曲が好き、オモチャ箱をひっくり返したような豊富なアレンジ&曲調もお見事。CDのジャケットが毎回こっていて遊び心にもあふれていた。ロック魂やパンク魂も感じるし、ロッカーズやARBが大好きなバンド少女だったというプロフィールにも共感を覚える。メンバー3人のキャラもキュートだ。オススメは…「サマンサ」っていうアルバム。大ヒットした「スペシャルボーイフレンド」を含む「スペシャルアイラブユー」や初期のベスト盤的な様相の「THE TVショー」も捨てがたいんだけど「サマンサ」が一番いい!多分、セールスもあがってないだろうし、バンド後期のちょっと人気が翳ってきた頃の作品だけど、おいらはこれが一番好き。

超切ない「BYE BYE BYE」でリスナーを泣かせた直後に「浮気しよう」なんて曲が入ってたりして。カントリー調のツービートで「♪浮気しよう!浮気しよう!」なんて唄われちゃった日にゃ『おいらでよかったら』と思わず立候補したくもなるよ、マジで。アルバム全体を通じてオトメの一途な気持ちと、イタズラな気持ちと…。自分をセクシーに見せたい気持ちと、かわいこぶりたい気持ちと…。そんないろんな女心がクルクルと描かれていて、言葉を聞いていると「女の子ってかわいいなぁ」と、思わすのめりこんでしまう。なんつったらいいんだろうね、男子が思い描く「理想の女の子像」が上手いこと詞に描かれている辺りにハマルですよ。「こんな女の子に恋がしたい」って詞の主人公に毎回惚れちゃう…もしかしたらおいらがアホウなだけか?

詞がストーリー仕立ての「ピンクのドレス」もグッとくる。スーパーアッパーな爆発ナンバー「クリームソーダメロンソーダ」の「♪そーだ、そーだ!」の掛け声は思わず声を合わせて唄ってしまう。「Thank You→ PUNKS」ではセックスピストルズの「アナーキーインザUK」をサンプリングで使う遊び心を見せたり。本当にかっけーぜ、ゴーバンズ。

詞だけじゃじゃなく、サウンドもかっけー。エレキギターのサウンドにはいろんな工夫がされてるし、シンセのサウンド選びも独特。リズムアレンジもパンクからレゲエまで幅広い。アレンジのアイデアの豊富さには本当に脱帽させられるね。曲調にあわせて唄い方を使い分ける森若香織のボーカルスタイルもステキだ。

ちなみに、初期~中期のライブ&アルバムには有頂天のコウが参加。彼のギターの音はゴーバンズのポップロックに劇ハマリでした。また、サマンサをはじめ後期のアルバムでは元ロッカーズの谷さんがギターを弾いていたり。自分たちが好きだったアーティストと結果的にコラボを果たしてしまった彼女たちって、結構すごいよね。森若香織はいまでもライブハウスで活動中。今度見にいってみようかなぁ。あこがれのヒトに会いに!


でも、実はゴーバンズの中で一番好きだったのはベースの谷島さん。なんというか素朴なキャラで、可愛かったなぁ。ドラムの光子さんはバンド活動中からファッションモデルとして活躍してたけど、いまはどうしてるんだろう。


オールナイトニッポンが欠かせなかった

2005年05月21日 00時46分27秒 | 日々覚書
ブルーハーツとの衝撃的な出会いは深夜ラジオ「オールナイトニッポン」がきっかけだったわけだが、あのころは本当にこの番組が自分にとって欠かせなかった。学校から帰ると昼寝をして深夜に備える。それが日課だったね。80年代後半のオールナイトニッポン、熱い!熱すぎます。

金曜日、サンプラザ中野のオールナイトは、本当に欠かさすに聞いていて「幻の商売繁盛えらいこっちゃ」や「笑ってロッキー4」「ちゃんちゃらおかぴー音頭」のコーナーなども面白かった。まだ爆風スランプが青春路線に走る前で、番組は結構はちゃめちゃだった。

月曜深夜のデーモン小暮のオールナイトも、同様に欠かさず聞いていた。途中で数回聞き逃したけど、初回から最終回まで、熱心に聞いてたね~。「夜霧の横綱審議会」とか「試験に出るぬらりひょん」とか。真夜中に大爆笑させていただいた。"ぬらりひょんきち”なんて、おバカキャラが登場したりしてね。おバカにはじけたかと思いきや、フリートークではデーモンが説得力ある言説で世の中を鋭く斬ったり…メリハリが利いていて良かったね。サブキャラのルークの存在感もステキだった。

ちなみに、デーモン小暮の前の月曜オールナイトは中島みゆき。みゆきさんは作品のイメージとは180度違う陽気なキャラで深夜に楽しいトークを炸裂させていて、大好きだったなぁ。みゆきさんが終わって、デーモンが始まるときは、両者が大好きだったおいらとしては複雑な心境だった。「ペンネーム、エコー希望」「握手券」とか、なっつかしー。

火曜日はとんねるず。夕焼けニャンニャンの舞台裏や、おニャン子クラブ周辺の「あぶな~い」裏話満載のフリートークが素晴らしかった。いまのとんねるずより、はるかにトークが尖んがってたしね。勢いあったよなぁ。「電話でハメッこ」という、タイトルそのまんまの過激なコーナーはきっと多くの男子が世話になったはず!?

木曜日のビートたけしのオールナイトもすごかったよなぁ。たけしの相方は高田文夫…いや、テンポが速い速い。あれぞマシンガントーク。浅草キッドの博士はこの番組の葉書職人だったんだよな、確か。番組のテープを全部持ってて、やけに詳しいから軍団入りしたときに「博士」の名前を関されたはず。過激なネタも多かったしね~。本当に真夜中に何度も声を出して笑ってた。この番組を聞けたことはいまとなっては貴重な体験だよなぁ。


ラジオで、色んな情報を得ていたよなぁ。最新の音楽も、ここで手に入れていたし、ものの考え方や、世の中の楽しみ方もラジオで、オールナイトニッポンで、手に入れていた。最近は聞いてないけど、どうなってるんだろう。近ごろはTBSばっか聞いちゃってるんだよね…家のリッチのせいかTBSしかラジオが聞こえないんだよね。ま、TBSの深夜は相当面白いんで満足してるけどね。

話し戻ってオールナイトニッポン。2部はものすごい人材をたくさん発掘した点で、現在の芸能界への貢献度が高い。鴻上尚史、伊集院光、森若香織、久本雅美、杏子、中村あゆみ、辻仁成。電気グルーヴも二部出身だ。すげーな、オールナイトニッポン。

いまでもすごく覚えているのは鴻上尚史のオールナイトを聞いているときの出来事。ドラクエが大好きな鴻上さんが「リスナーのみんな、真夜中だなんて気にするな!いますぐ、部屋の窓をあけて『ベギラマ!』って叫ぼうぜ!せーの…」って、そんな放送があったんだけど。おいらが窓を開けて「ベギラマ!」って叫んだら、近所からも「ベギラマ!」って声が聞こえてきたことかな。あれは感動したなぁ。

あとは、水曜一部・大槻ケンヂと二部・伊集院光が合同特番をやって「光ケンヂのオールナイトニッポン」というタイトルで、光GENJIファンを取り込もうとしたり。バカバカしくってステキだった。


Captain HATCHの成分表を書き出すとしたら、80年代後半のオールナイトニッポンは絶対に欠かせないはず。なんかいつも以上に長く書いちまったぜ。番組について軽く調べてたら、こんなサイト発見!すんばらすぃー。

ブルーハーツが好きなんだ

2005年05月20日 01時59分38秒 | 日々覚書


きのうのエントリーを「♪僕パンクロックが好きだ」とザ・ブルーハーツの大好きな曲のフレーズで締めたので、きょうはベタにブルーハーツについて語っちゃおうかな、と。ブルーハーツの存在は、いま自分が音楽をやっていることに大きな影響を与えているといえる。初めて聞いたのはラジオの深夜放送、サンプラザ中野のオールナイトニッポンでのことだった。番組の中には「スクールトゥモロー」っていうコーナーがあったんだけど、ドンちゃん騒ぎが魅力の番組の中でこのコーナーの数分間だけは、しんみりと、リスナーが中野さんに学校での悩みを打ち明け、番組を通じて少年たちを元気づけるっていう、そういうコーナーだった。

で、そのシンミリとした深夜2時30分過ぎに、中野さんが相談者に対して「この歌を聞いて元気を出してください」といって流したのが『リンダリンダ』だった。真夜中に、泣いた。「ドブネズミみたいに美しくなりたい」だなんて。そんな風に、少年たちが言葉にできなかったいろんな思いを形に出来るだなんて。恥ずかしいくらいに優しくって、一発でノックアウトされた。この歌は自分のための歌だって、そう思っちゃったんだよね。

そのころはブルーハーツなんてまだ誰も知らない頃で、情報もほとんどなかったんだけど、その後に別の番組で「人にやさしく」の『頑張れー!』でまたハートをガツンとやられた。続いて「少年の詩」の『そしてナイフを持って立ってた』でトドメを刺され、ブルーハーツがものすごく大事な存在になった。レンタルショップでCDを借りて、テープに録って、友達に「これ、聞いてみ!」と貸したり。放送委員の友人に頼んで学校のお昼放送で流して『未来は僕らの手の中』の「♪学校も塾も要らない~」のところで、一人ほくそえんだり…今思うと、恥ずかしいね。でも、自分では「学校でブルーハーツだなんて、俺ってパンクだな」とか思ってた。

やっぱり最強なのはファーストアルバムだな。全曲好きなんだけど、「一度にすべてを望んで、マッハ50で駆け抜ける(未来は僕らの手の中)」ような生き方をしたいって、今でも思ってるし、「朝の光が待てなくて泣き出したり(世界の真ん中)」もしてしまう。あとは、このアルバムに「人にやさしく」と「1985」をあわせて聞いてほしいかなぁ。

俺も「マイクロフォンの中から頑張れって言っ」たり、「心の中では頑張れって言っ」たり、そんなことができるミュージシャンになりたいんだよね。いまでも音楽を続けている理由は、あの時のHATCH少年が受けたあの衝撃を、キッズたちに与えられるような存在になりたいからっていう、そう言う野望があるね。感動の伝承者になりたいなぁ、まだまだ程遠いけど。でもって、ブルーハーツが俺の心にともした炎はまだ燃え続けているのだよ。だから音楽するのだよ。…他にも、色んな理由が絡み合って、音楽やってるんだけどね。

ちなみにセカンドアルバム「YOUNG AND PRETTY」も相当いい。チェインギャングの詞はかなり泣けます。「世界が歪んでいるのは、そんな僕の罪のせいだ」って、おいらもそう思うぜ、マーシー。彼らはどうして、若者の思いを形に変えることに長けているのだろう。本当に赤裸々で、プリミティブなパワーにあふれている。TRAIN TRAIN が入ってる3rdも悪くないけど、実は3rd以降はほとんど聞いてない。おいらにとっては1stと2ndこそがブルーハーツのすべてだ。

TRAVISTARは「ファッションが汚いから」という理由でブルーハーツよりもジュンスカが好きなんだよね。逆に俺はジュンスカをほとんど知らないんだけど…。


ちなみに、最近80'Sトーク満載なこのブログだけど、おいらはHATCHはいま18歳だからね!80年代に詳しい若者だから!!お間違えなきように。サンプラザ中野のオールナイトニッポンは…えっと、えっと、お兄ちゃんにカセットテープで聞かせてもらったのさ!