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Amanda

2008-10-30 03:11:17 | 人々
この前、意外な場所でばったりAmandaと出くわした。2年ほど前に彼女の姉貴の家によく遊びに行っていたころに知り合った。Amandaはその頃、他の多くと同様、ワーキングホリデービザで2年間イギリスに行って帰って来たばかりだった。

若く、向こうみずな彼女はビザが失効しても違法滞在を続け、結局強制退去となった。違法ではないビジネスをするベネズエラ人の彼氏をロンドンに残したままケープタウンに無理やり返され、お金がたまり次第ロンドンに戻るとさびしげに言う彼女はObsの湿っぽいクラブでバーテンダーをしていた。

また、彼女は強制退去されたので同じパスポートを使うとイギリス入国の際に問題があるかもと考え、当時のパスポートを破りすて、新たにパスポート申請しなおした。彼女は、ロンドンに戻り次第、友人のポーランド人と結婚しポーランドパスポートを申請し、堂々とイギリスに住み彼氏とベネズエラに行くかもとうれしそうに語っていた。

いろんな人に会ってきた今、パスポートの為に結婚することに何の反論もない。お互い同意すれば、問題はないはずである。友人同士の合意でも両者の利益になるなら十分オプションのひとつとなりえる。もちろんそう規制は非常に厳しく簡単にはいかないが。付き合っていた証明やその後2年間一緒に暮らさなければいけないなど、国によってさまざまな要求がある。

そのベネズエラ人彼氏を本当に好きだといっていた。ウェールズに最初入国してそこからフェリーでイギリスに渡ればパスポートのチェックはないなどいろいろ計画を練っていた。たどりついた方法は、イギリス経由アメリカ行きの切符を買い、アメリカに住む親父さんを訪ねる振りをしてイギリスには数時間の滞在と見せかけ入国し、入国してさえしまえば何とかなると。

そしてついに出発。ヒースロー空港(たぶん)に着陸。何食わぬ顔でパスポートを提出、その場で拘束。パスポートの番号が変わったくらいで記録が変わるわけもなかった。惨敗。空港を出ることなく引き返された。たぶんアメリカには行ったんだと思う。親父さんに会って帰国。その後、姉のCarrieが入れ違いでイギリスに2年間同じくワーキングホリデービザでいったのでAmandaとも会う機会がなくなった。

ばったり会った彼女は、見違えるように元気で、メークアップアーティストのコースを終えた彼女は撮影業界でメークアップアーティストのアシスタントとして懸命に働いていた。2年前の出来事は彼女にとって遠い昔のことで、それに関してはただ微笑んだだけだった。妊娠していた。とても幸せそうで、あの頃の無鉄砲さ、いらだち、悲しみはなくしっかり前を見すえていた。うれしかった。


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