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銃口と銃声。そして、ボブマーリー。

2010-08-23 17:03:04 | ケープタウン
昨日、クーリングタワーの爆破を見た後、いつものインターネットカフェへ行った。家でネットはできるが数百メガのダウンロードはとても不可能なのでたまにそのインターネットカフェへいく。自分が知っている中で一番安いし、ラップトップを繋げる。

歩道とメインロードに向いて座るいつもの窓側の席へ。

4時を過ぎた頃、1台のパトカーが隣の店(インタネットカフェから道路を見て左)の真ん前に駐車。警察官2人が飛び出し、すでにひとりは銃をホルスターから出し、手に握っている。その光景だけでちょっと嫌な感じがした。同じく窓側に座っている他の客と店員と「何が起きてんだ!?」と話していた。

警察は車の裏で身を守るように立っている。自分は道路をちょっといったあたりで何か起きているに違いないと思っていた。でも、警戒に満ちた警察官がどこを見ているかと思いきや、どう見ても僕らのほうを睨んでいるようにしか見えなかった。

一体何が起きているやらわからず少々混乱していた。この時点で警察が外で何やらやっているのを見たのは窓側の数人と店員だけで、他の席に座っている客からは警察は隣の店の真ん前に車をつけたところにいるので見えない。もう一度、4,5メートル先にいる警察に目をやると何と銃がまっすぐ僕の顔を向いているではないか!

電光石火で椅子から飛び跳ね店の奥(といっても奥行き5メートルほどしかない)へと走った。次の瞬間

“バーン!!”

と銃声が鳴り響いた。これで店内、皆一斉に目を覚ましざわつき始めた。皆といったが、2,3人全く平然とメールを続けているものもいた。ほとんどの客はまだ警察すら見ていないし、ジョークすら飛ばしていたが、僕はとにかく銃を向けられたので、もっと緊張感あったしとにかく店の一番後ろにある扉のところにいながら、このドアは外に繋がっていますようにと願っていた。



まだ、窓側にいる客と店員からは警察が見えるようで、ジェスチャーで何が起きてんだ警察に聞いているよう。外からは鉄格子、光の反射でネットカフェ内はよく見えないはず。警察が何やら拡声器でいうと、窓際の奴らはいっせいに身をかがめ、それに習って他の客もいっせいに身をかがめ、僕は裏のドアを開けて半分体を出した状態だった。

僕らはただの通行人ではなく、警察の目は僕らに、インターネットカフェに向けられていることに気づき、

「誰でもいいから早く自首しろ。」と誰か冗談を飛ばす。

ラスタファリアンの店員はマフラーを外し、警察に向かって振る。そのマフラーには当然ボブ・マーリーが勇ましい顔が。

店員はカウンターの裏に身を屈めながら警察に電話し

「インターネットカフェにいるんだが、警察が俺らに向かって発砲している。」

他の女の子も携帯から電話し、

「外に警察が言って威嚇している。一体何が起きてるのよ!」

ひとりの客が様子を身にドアまでテクテク歩いていき外を少し見てまたテクテク戻ってきた。

僕らは

「どうだった?何が起きてる?」

男は

「銃向けられた。」と平然と答えた。

すぐにサイレンともにさらにパトカーが押し寄せ、超武装した警察官が出ていた。そこで、みなホットため息をついた。



僕らはドアを開けてやっと外へ出て一体何が起きたんだと安堵とともに警察に聞くと、

警察は曰く

「隣の店(タバコ、飲みもの、サンドイッチを売っている程度で大金があるとは思えない)に強盗が入ったので駆けつけた。その時このインターネットカフェのドアが閉まるのが見えたので容疑者がここに逃げ込んだと思った。」

おーい。。僕らは

「寒いから閉めたんだよ!!」

と半笑いしながら。

まあ、誰も負傷しなかったし、緊張感ありながらもユーモア忘れず、スリルあった。初めて銃を向けられ、ある意味貴重な経験かもと。自分の肩を叩いてやりたいのは銃口がまっすぐ自分のほうを向いているのを見た習慣、恐怖で固まらず、第一鉄則の“銃口から逃れるべし”をやってのけ瞬時に椅子から飛び跳ねたことだ。

でも、あんな簡単に銃向けちゃいかんでしょ。しかも発砲するし。でも、一番の山場は店員がボブマーリーを振ったとこかな。その後、何事もなかったように皆さんそれぞれの定位置へ戻り、ネット上へと。警察はサイレン鳴らしながらものすごいスピードでどっかへ走っていった。とりあえず窓には銃弾の跡は見られなかった。ワザと外したにしろ、一体どこ撃ったんだ!

電話した彼女はその後店を出るとき、店員に

「結構スリルあったわ。」

「俺は銃向けられたのでスリル以上だったよ。」と自分。

「彼女は銃はいくらでもあるわよ。」

と半分冗談ぽくいいながら僕の肩を軽く叩いて出て行った。

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1 コメント

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Unknown (aya)
2010-08-23 21:40:59
ドラマのようだねー
何事もなくてよかった。
10年住んでて銃を向けられるの初めて、ってのは普通なのかラッキーなのか???
ほんと、よくとっさに体が動いたね。「ええ?何これ??」って固まりそうだよ、私だったら。
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