心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

毎日561+α 人が海外出稼ぎへ行く国ネパール

2007-07-30 18:53:56 | ネパールでの生活
今朝の Himalayan Times 紙に、労働省 Department of Employment and Labour Promotion 発表の数字がありました。

昨年は、毎日561人、年間204,833人(うち、390人が女性)のネパール人が、マレーシア(34.7%)・カタ-ル(28.35%)・サウジアラビア(18.45%)・UAE(11.88%)などへ就労に出かけているということです。
驚くべき数字です!
一昨年度は、165,252人というので、1/4増です。
さらに、ほぼ同数が非合法に出国しているだろうとも述べています!

ネパール・ラストラ銀行では、年間1025.6憶ルピー(約2千億円)の送金があり、10.57%の伸びがあったようです。
一人平均約100万円分になりますね・・・

カトマンズへ乗り入れている国際線は、ネパールエアー(もとロイヤル・ネパール)を除いて10社ありますが、
そのうち、インドと結んでいるのが3、
中国と結んでいるのが2、
タイ・バングラ・パキスタンが各1、
そして、バーレーン・ドーハへの便があります。

ぼくはトリブバン空港で出発を待つときに、見るからに飛行機に乗りなれない様子の、この中東行きのネパールの青年たちが待合室一杯にいる多さに、いつも驚くのでした。
決してデタラメではない、根拠のある数字だと思います。

ただ、ネパール社会にこの人々を吸収できる働き場所がないということであって、大問題というか・・・「経済成長」
あるいは、ネパールはこうした人材派遣・出稼ぎで、国の経済を成立させていくしかないのか・・・「単純労働力のままでいいのか、一方、頭脳流出も多数ある」
見通しを持って「対応策」を意識化することが必要だと思います。


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