生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で18年続いている老舗ブログです。

子どもの躾・バッタの足をちぎってたら?

2014-09-26 | 雑記

フジテレビで、子どもの躾についてやっていた。

7歳の子どもがバッタの足をちぎって遊んでいた。
どのようにするのがベストか?

A:自分で悪いことだと気づくまで見守る
B:「子どもはそういうことするもんだ」と理解を示す
C:殴ってでも辞めさせる

回答は……↓















……Cだという。
もちろん「殴ってでも」というのは言葉の綾で、
それくらい必死に止めるという意味だとのことだ。

これは納得OK

では、次は難問。

7歳の子どもから
「バッタの足をちぎるのはいけないのに、
なぜ花を切って飾るのはいいの?」
と聞かれたら、なんと答えるか。

模範解答が……↓










バッタの足をちぎっても誰も喜ばないけれど、
花を切って飾ればみんな喜んでくれるでしょ、だという。

この模範解答には首をかしげざるを得ない考えてる顔

露骨な人間目線で、バッタや花の立場が考慮されてない。
人間の勝手な都合で、植物も動物も好きなようにしていい
と教えることになりかねないだろう。


では自分だったらどのように答えるか。
7歳といっても学力はピンキリだろうから、
それぞれの子どもの学力に合わせられるよう、複数の回答を考えてみた。

「○○も、髪の毛を切られるのはいいけれど、手をちぎられるのはイヤでしょ?」
「バッタの足はもう生えてこないけれど、花はまた生えてくるから」
「バッタは痛みを感じるけれど、花は痛みを感じないって言われてるから」
…………

パッとしない答えしか思いつかなかったが、こんなところだろう。

なにか別の妙案を思いついたら、ぜひ教えてくださいウインク

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はじめての酷評

2014-09-13 | 日記風

この前、本に対して初めて酷評を頂戴したあせあせ

商業出版した以上、不特定多数の人が読むのだし、
かならず酷評は来るものだと思っていたが(汗)あせあせ(飛び散る汗)……。

指摘内容は、最も想定内の内容である。

研究者や学者の方は同じように感じると思うので、
私の考えを書き綴っておくことにしたペン


メソ気象の研究者からのメール。
大雑把にはこんな内容であった。

内容の厳密性や表現方法に賛同できない。
スーパーセル、爆弾低気圧などの刺激的な言葉の定義がさっぱりわからない。
ゲリラ豪雪、ピンポイント豪雨、ミニスーパーセルなど
新設用語・造語も多く、しかも定義づけがされていない
科学書としていかがなものか……
といった内容が厳しめの言葉で書かれていた。


私は、以下のように返信した。

本書では、気象エンターテインメント、
とにもかくにも、楽しく親しみやすいことを目指した。
わかりやすさ重視のため、些か厳密性が犠牲になったことは否めない。

多くの読者は、定義などにはあまり興味がないだろうと思い割愛した。

勉強嫌いの中学生くらいの子でも読めるよう、
なるべく科学書っぽくないテイストを目指し、
「気象は堅苦しいものでも難しいものでもない」というメッセージを込めた。

尚、私の不勉強や表現力不足に起因する部分については改正する。

と……。


著者は往々にして、自分の書籍を「子ども」と表現する。

子どもが不始末をしたら詫びることは必要だが、
「うちの子は腐ったミカンじゃないんです。ダイヤモンドなんですぴかぴか(新しい)
と言ってやることも絶対に必要だ。
(もちろんモンペにならないようTPOを弁えて……)

今回、私は主にそういう立場を取った。


乱暴な言い方をすれば、
正確な知識なんて、どっか見りゃ書いてあるし、
私がそれを伝えることに、あまり価値を感じていない。

何はともあれ、興味を持ってもらうこと。
おもしろいと思ってもらうこと……。
興味を持ったら、クラシックな教科書で勉強するといいと思う。

興味をそそるのが私の仕事で、
そこから先は、おそらく私の担当する仕事ではあるまい(笑)。
と開き直ってみるウッシッシ


尤も「大雑把」というのは私の大きなウイークポイントであることも確か。

プログラマの新人時代に、
「あちこちいじくってたらプログラムがおかしくなりました」
と上司に報告したら、発狂されたことがある爆弾衝撃

どこをどのようにいじったら、どのような症状が出たか、
を報告するのが、本来の科学的な態度なんですよね……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脱・モンスターにとっても優しい社会

2014-09-10 | 雑記

■「土下座」動画を投稿=コンビニ恐喝容疑の男2人逮捕―大阪府警
(時事通信社 - 09月10日 01:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3046208


ニュースに関連して、こんなシチュエーションを考えてみよう。

AさんがBさんに何かを説明したとする。
Bさんは説明を理解できなかった。

Aさんが「こんなのも理解できないなんて馬鹿かっぷっくっくな顔
と怒鳴れば、Bさんは思わず「すみません」と言うかもしれない。
Bさんが悪いことになってしまう。

一方Bさんが「わかりにくいんだよっ!まじめに説明する気あるのかちっ(怒った顔)!?」
と逆ギレすれば、Aさんが謝ってAさんが悪いことになる可能性が高い。

そう、現在の日本では図々しい人や怖い人がとにかく強い。
とってもモンスターに優しい社会なのだバッド(下向き矢印)


先日ツイートしたけれど、こうした背景には
日本人はディベートが苦手なことと関係していると思う。

議論になったとき、日本人は、
論破したり相手を言い負かした方が勝ちだと思う傾向がある。

感情的になって、議論が口論になり、そしてケンカになってしまう。
ものすごく攻撃的と言える衝撃

私が考えるに、ディベート・議論とは本来、
「純粋に会話を楽しむゲーム」という性質のものだと思っている。
相手の話を聞いて、ときには自分の意見が変わって相手に賛同したり……
などというのもディベートの醍醐味だ。

学校教育でもそういう経験を重ねさせることで、
暴言や恫喝が幅を利かす野蛮な社会を払拭し、
モンスターが生きにくい社会へと進歩していくのではなかろうかぴかぴか(新しい)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たった2つの効果?

2014-09-07 | 日記風

■神宮外苑でデング熱感染か=都内の60代男性―厚労省
(時事通信社 - 09月06日 19:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3041825


代々木公園を始め、都内各地のデング熱騒動。
最も恐れていることが実現されつつあるげっそりげっそりげっそり

それは、都内の貴重な自然に殺虫剤が大量にまかれること……。

都会の緑地には、想像以上に豊かな生態系がある。
代々木公園でも、
ノウサギやオオスズメバチ、オオタカがいると聞くし、
明治神宮でも多数の絶滅危惧種の昆虫が確認されている。

そこへ殺虫剤をばらまくなんて、
原爆慰霊碑に立小便をするくらい失礼な、
そう、自然・地球に対して失礼な行為ではないだろうかぷっくっくな顔


不謹慎を覚悟で言ってしまうが、
たかがデング熱ごときで、そんなに騒ぐことないと思う。
致死率はきわめて低いし、通常1、2日で熱は下がるというのだし。

そもそも、デング蚊をすべて駆除するのは無理。
現に、すでに薬剤散布された代々木公園で
デング蚊が採集されているのだから。


殺虫剤散布で得られる効果はたった2つ。

1.行政が「一応何か対策はしました」アピール
2.殺虫剤メーカーの宣伝

そして、たくさんの生物が無駄死にする。
「生物濃縮」という現象があるから、影響は計り知れない。


どうでもよいけれど、
私は殺虫剤を作ってる会社の製品は買わない主義である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする