カフェウィステリアのワイドショー的アメリカ事

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行方不明の2少年発見―ミズーリ州

2007年01月22日 | ワイドショー的アメリカごと
ミズーリ州セントルイスの郊外、ベン(13)がスクールバスから降りたとき車で男に連れ去れてから4日目の金曜日、事件現場からさほど遠くないカークウッドのアパートで無事ベンは保護された。ベンが誘拐されたときに彼の同級生たちが、しっかり目撃した古い白のニッサンのピックアップが止まっていたことからアパートに乗り込んだ警察がベンを発見した。

驚いたことに、そこにいたのはベンだけではなかった。もう1人の少年は「ぼくがショーン・ホーンベックです」と名乗り、警察官を驚かせた。というのも、ショーン・ホーンベックは、4年前にベンと同じようにセントルイス郊外の小さな街で自転車に乗って遊んでいたところを誘拐された少年なのだ。ベンの事件は警察内でも、ショーン・ホーンベック事件との類似が指摘されていたという。

両親はそれぞれ4日間と4年間の地獄の後、息子をふたたびしっかり抱きしめた。ショーンの養父であるクレッグは、記者会見で涙ながらに「この日が来ると信じてがんばってきた。ショーンの部屋も衣類もそのままにしてある。たぶんどの服ももう入らなくなっているようだが。」

犯人のマイケル・デブリン(41)は、ローカルのピザ屋に25年間勤めているという極めて目立たない普通の男だった。高校生の頃からバイトしていたピザ屋ではマネージャーとして店のきりもりをしていたが、オーナーは極めて信用のおける男だったと言っている。なんと、ショーンが店にデブリンを探しに来たことさえあるというのだ。またデブリンはローカルの葬式屋の夜中の電話番のアルバイトをしていたというが、受け答えもよく勤務態度に問題はなかったという。さらに、アパートのオーナーも、デブリンは優良テナントの1人で、ショーンを息子と紹介していたという。しかし、デブリンの若い頃を知る者は、そもそもデブリンはそんな大人しいタイプではなかったという。糖尿病を患い、足の指を失ってからは静かになっていったという。

当時11歳だったショーンは発見されたときは15歳の顔立ちの整った少年で、長い髪に耳と唇にピアスといういでたちだった。ベンはマスコミには姿を現さなかったが、写真でみるかぎりは11歳のときのショーンとよく似ていた。さらに、ショーンはアパートの周辺を自由に出歩き、遊び仲間とスケートボードをしたり近所でも彼の存在は認識されていた。またショーンはインターネットにもアクセスしていたと報道され、ショーンの両親が開いたホームページにも書き込んでいたというのだ。いくらでも逃げ出す機会があったのにどうして逃げなかったのか?メディアは一斉にショーンの自発的にデブリンと住んでいた可能性を書きたてた。

ショーンとショーンの両親は、メディアの注目に応えるためオプラ・ウィンフリーのトークショーに出演した。オプラは、みんなが最も聞きたがっている「なぜ逃げなかったのか」という質問をショーンに投げかけたが、気を使ってカメラは回さなかった。ショーンは、「怖くて逃げ出せなかった」と言ったという。また、オプラはショーンがまだ加わっていないときに、両親に対して「ショーンは性的暴行を受けたと思うか」と聞き、両親は「そう思う」と言い切った。また、ショーンは毎晩救出を祈っていたという。インターネットで両親のウェブサイトに書き込みをしたことについて、「なにかの手がかりにならないか」と思ってやったと言っている。両親が自分の救出をあきらめないことを知って、自分も希望を持ち続けようと思ったという。両親の方は当時はあまりに多くの書き込みがあって見逃してしまったという。ベンがやって来たときショーンはベンに「自分がここで体験したことは、他の誰にも起こってほしくない」と言ったという。

さすがは、オプラだけのことはあって、ショーンやショーンの両親に十分配慮をしながらも、聞くべきことはきちんと聞いている。オプラの番組を選んで正解だろう。

デブリンは、2少年略取の罪で起訴されている。有罪となれば最高30年の懲役が待っている。最初の審問ではあまりにメディアの報道が激しいため、裁判所までの移送の安全が確保できないとして、留置所からのビデオ審問となった。ベン略取を自白しており、ショーンは銃でおどして連れてきたと言っている割には、罪状認否では無罪を主張していた。さらに、11年前のベンとそっくりな少年行方不明の関与から疑われている。今のところ、性的暴行では起訴されていない。アパートからは少年ポルノ雑誌がみつかったという。

ベンは4日間に何があったのかは話していないという。両親は彼が自分から語りだすまでは、聞かないといっている。ショーンもまだ語っていないといっているが、必要であれば証人として出廷すると言っている。両親がどのようなことであれ受け止める覚悟ができているのが幸いだ。

ベンは早く、学校に戻りたいといっているが、ショーンは4年間全く学校に通っていなかったため、いつから学校に戻るかなどは未定だという。学校では、この秋(新学年)から高校生として戻れるようにサポートしたいといっている。両親はショーンだけでなく家族として専門家の助けを頼みたいといっている。幼稚園から高校まである学校が一つだけの小さな街はショーンとショーンの家族の支えになろうと動き出している。

ショーンの両親は4年間、ショーンホーンベック財団を設立、ショーンや他の行方不明の子ども達捜索の先頭に立ってきた。ショーンの父親は、「ショーンの帰宅が他のケースの希望になると思う」と述べている。








1 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-12-20 19:33:59
被害者の家も相当普通じゃないな、
息子が失踪したのに
再婚なんかできるわけがない
それ1つだけでもロクな家じゃない。
しかも被害者と会ったこどもない継父が
涙流して?そんなのある?できる?
多分財団を事件が終わった後も続けたそうだが
それもお金の為だと思う。
息子の失踪を利用して金稼ぎ。
息子が失踪したのに再婚する神経なんだから
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