音のかほり~ロック喫茶「せるてぃぶ」~

マスターと客の知ったかぶりで身勝手な音楽会話

PHOTOGRAPH

2007-12-31 15:09:58 | ビートルズ・ソロ
RINGO STARR
PHOTOGRAPH
2007

マスター「2007年も大晦日になっちゃったね。」
 客  「今年も色々ありましたけど。今日を迎えられて良かったです。」
マスター「そうだねー。今年の最後に聴くアルバムはリンゴ・スターの最新ベスト盤のフォトグラフにしようか?」
 客  「リンゴのドラムって上手いですよね。もっと評価されてもいいと思います。ビートルズサウンドの柱だったわけですし。」
マスター「ビートルズ時代から完成されたドラムプレイだったよね。」
 客  「1曲目はアルバムタイトルのPHOTOGRAPH。邦題は{想い出のフォトグラフ}ですね。リンゴとジョージ・ハリスンの共作です。繰り返しの多いメロディですけど、全米第1位になりましたし。ニッキー・ホプキンスのピアノが忘れられない位美しいフレーズを弾いてます。」
マスター「この曲をリンゴは{ジョージのおかげだ。僕が書いた曲をジョージに渡すと、彼は10以上のコードをつけてくれる。そして人々は僕には凄い才能があると思うんだ。}とインタビューで答えてるね。」
 客  「2曲目はIT DON'T COME EASY。イントロのギターがかっこいいですね。ジョージっぽい曲です。」
マスター「この曲のジョージがボーカルのバージョン聴いた事があるけど。ジョージしてたなぁ。」
 客  「3曲目はカバー曲。YOU'RE SIXTEEN。ポール・マッカートニーがくち笛でサックスみたいな音を出すマウスサックスの音色が楽しいです。」
マスター「ハリー・ニルソンのコーラスが美しいよね。」
 客  「4曲目のBACK OFF BOOGALOO。リンゴのドラムプレイがかっこいいリズムなんです。」
マスター「ジョージの唸りを上げてるスライドギターはなんて攻撃的なんだろう。ブーガルーってポールのあだ名らしいよ。」
 客  「歌詞を読むと{もうよせよ。やめろ。}とか言ってますね。」
マスター「ん~。微妙だな~。兄弟喧嘩。」
 客  「5曲目のI'M THE GREATEST。ジョン・レノンの曲。演奏メンバーはジョン、ジョージ、リンゴとクラウス・ヴォーマン。」
マスター「この4人で新しいビートルズを結成するのでは?と噂が流れていたんだ。」
 客  「9曲目のEARLY 1970は元ビートルズ達への友情物語。ほのぼのして暖かいです。」
マスター「10曲目のSNOOKEROOはエルトン・ジョンの曲。いかにもエルトンらしいポップソング。リンゴのアルバムには沢山のアーティストが参加してるねー。」
 客  「16曲目のKING OF BROKEN HEARTS。この曲にもジョージはスライドギターで演奏しています。ジョージのリンゴに対する惜しむ事のない友情に泣けます。」
マスター「哀しいメロディに切ないスライドギターソロのフレーズが絡み合う儚い曲。」
 客  「17曲目はNEVER WITHOUT YOU。ジョージへの追悼曲。ジョージの曲名が出てきたり、エリック・クラプトンのギターソロが切なく美しい。感情たっぷりのソロですね。」
マスター「歌詞の通りなんだよね。{君が奏でた美しいメロディ。いつも君が傍にいるみたいさ。}ってね。君がいなくても歩いて行くよ。」
 客  「19曲目のWRACK MY BRAINもジョージの曲です。ポップロックの名曲。」
マスター「まるでジョージ参加の作品集みたいなアルバムだなぁ・・・。」

マスター「本日の四字熟語・・・百年大計」

MIND GAMES

2007-12-08 18:48:06 | ビートルズ・ソロ
JOHN LENNON
MIND GAMES
1973


マスターの独り言
    ジョン・レノン。あの日から。もう27年が経ったんだね。27年だぜ。日本時間では12月9日だったけど、ジョンが銃で暗殺されたって世界中が大騒ぎだったよ。当時。銃で殺されるって事がピンとこなくてね。{銃}ってさ。日本に住んでると、ちょっと遠い世界な気がして。12月になると街中クリスマスシーズンでジョンのハッピークリスマスがたくさん流れていたよ。何の前触れもなく突然。ジョンの声を聴くのが辛かったなぁ。何年もの間。
    1曲目のMIND GAMES。この曲大好きなんだよね。イントロのピーって音からジョン自ら弾くスライドギターの素晴らしい雰囲気で曲全体を支配してるし。途中のかっこいいギターカッティングもジョンなんだってね。ビートルズ時代からギターカッティングは上手かったもんね。
    3曲目のAISUMASEN。唯一の日本語オリジナルタイトル曲。ちゃんと{あいすみません}と歌っているのに。題名は{あいすません}なのねー。ジョンらしいよね。そんな小さい事。気にすんなよ。って言ってるんだろうなぁー。優しさあふれるジョンの声に泣ける・・・。
    4曲目のONE DAYは女性コーラスいっぱいの美しいバラード曲。この切ないメロディって。どこかポール・マッカートニーを思い出すんだよね。ポールの作るようなメロディだと思わない?ジョン?哀愁たっぷりのサックスソロはマイケル・ブレッカーか・・・。彼もあっちの世界に行っちゃったんだなぁ。
    7曲目のINTUITION。ベースのゴードン・エドワーズがすごくポップなフレーズを弾いている。やっぱり上手いなー。このアルバムにはフュージョン系のミュージシャンが多いなー。
    8曲目のOUT THE BLUE。これは名曲だよ。ジョン。この美しいメロディは永遠に残るべき曲だよ。歌詞はヨーコとの出逢いについて歌っているんだね。ジョンにとって、どんなにヨーコが大切なのかよく解るよ。アコースティックギターの切ない音色。ジョンの憂いのある声。うっとりする声だよ。ケン・アッシャーのピアノソロも美しい。
    10曲目のI KNOW。ポップなメロディと明るく軽やかなサウンド。ヨーコへの愛の歌だね。歌詞を読むと{今日の僕は昨日より君を愛してる}。んー。名言。
    11曲目のYOU ARE HERE。穏やかなメロディとスティールギターの音色が長閑な雰囲気を作っていて暖かい気持ちになるよね。
    ジャケットの右下は落款が押してあるんだよね。{如雲玲音}。まさにジョン・レノンそのものじゃん。すごい。
    これからも。いつだって。ジョンの音楽を聴き続けるさ。・・・ジョン・・・。

SOMEWERE IN ENGLAND

2007-11-29 18:09:41 | ビートルズ・ソロ
GEORGE HARRISON
SOMEWHERE IN ENGLAND
1981

マスターの独り言
     ジョージ・ハリスン。あまりにも身近な癌という病気で、あっちの世界に旅立ってから6年が過ぎたんだなぁ。過ぎてしまえば早いと感じるけど。あの時は・・・。ジョージの追悼本なんて読みたくもなかった。ジョージの曲も聴きたくなかった。そんな日々が何年も続いていたんだ。ワザと意識的に聴かなかった。でも。ジョージ。君の音楽は、やっぱり1番なんだよ。離れていても。いなくても。君の音楽は必要なんだ。いつだって。
     ジョージ・ハリスンの{想いは果てしなく}ってアルバム。すごいトラブル連続で発売が1年も延期になったんだよね。レコード会社が気に入らないからって4曲も書き直し命令。ジャケットの変更。兄貴ジョン・レノンの暗殺による中断。いろんな事があって、やっと発売したんだけど。変更前のオリジナル・ジャケットは素晴らしいよね。このデザインが気に入らないなんて、どうかしてるぜ。
     1曲目のBLOOD FROM A CLONE。書き直し曲。歌詞を読むとレコード会社批判でジョージらしいなぁ。サウンドはジョージらしくないね。
     3曲目のLIFE ITSELF。全てのギターはジョージが弾いているんだね。イントロのギターの音色が感動的。ジョージはギタリストとして過小評価されすぎだよ。もっともっと評価してもいいよね。
     4曲目はALL THOSE YEARS AGO。邦題は{過ぎ去りし日々}。ジョン・レノン追悼曲。哀しくて切なくて悔しくて。涙なしには聴けない曲。ドラムはリンゴ・スター。コーラスはポール・マッカートニー、リンダ、デニー・レイン。このコーラスがすごくいいんだよね。やっぱりジョージとポールのコーラスは、いつの時代も最高だよ。歌詞の最後の部分{君は僕らを笑わせるも泣かせるも自由自在だった。遠い昔}って所が苦しくなる程、胸を締め付けられる。
     6曲目のTEARDROPS。書き直し曲。ポップなメロディと爽快なサウンドが気持ちいい曲。シンセサイザーを弾きまくっていて、弾きすぎだよ。ジョージ。歌詞はジョン・レノンの事を歌っているのか?それとも、レコード会社の冷たい仕打ちに対するジョージの心の叫びかな?どちらにしても曲と歌詞が合っていないなぁ。
     10曲目のSAVE THE WORLD。ジョージは27年も前から地球温暖化に警告してたんだ。核危機。自然破壊。熱帯雨林。クジラ保護。{世界を救わなくっちゃ。ギリギリの所まで来ているんだ}とジョージのメッセージを受け止めなくっちゃ。この歌詞は単なるロックの歌詞じゃないんだよ。全世界の大統領や首相や大金持ちに読んでほしいし、座右の銘にしてもらいたいもんだな。

ジョージ。瀕死の重傷の地球に光を照らしてくれ。

EXTRA TEXTURE

2007-11-01 18:17:42 | ビートルズ・ソロ
GEORGE HARRISON
EXTRA TEXTURE
1975

マスター「おこしやす。」
 客  「えッ?変な感じですね~。」
マスター「京都弁。{おこしやす}は常連客。{おいでやす}は一見客の事だよ~。」
 客  「へ~。使い分けてるですか。じゃぁ、湯豆腐あります?」
マスター「おおきに。」
 客  「この声はジョージ・ハリスンですね。このアルバムすごくポップで好きなんですよ。」
マスター「アメリカではバック・トゥ・60'Sって賞賛されたんだよ。精神宗教的歌詞がなくなりラブソングが多いんだ。」
 客  「このアルバムには、あのデビッド・フォスターが起用されてますよね。」
マスター「そうなんだよね。のちの彼の成功はジョージ・ハリスンのアルバム参加が大きいと思うんだ。まだ、無名に近い彼を頻繁に起用したんだし。才能を見抜いていたんだね。」
 客  「1曲目のYOUは名曲ですね。ポップで明るいサウンド。IとLOVEとYOUだけで1曲作っちゃうんですから。凄いです。」
マスター「元々はロニー・スペクターに贈った曲のボツ曲らしいけど、こんな素晴らしい曲をボツにするなんて信じられないよ。」
 客  「最後の方でよく聴こえるピアノはレオン・ラッセルなんですねー。」
マスター「2曲目のTHE ANSWER'S AT THE ENDは美しいバラード。途中のツボを押さえた短いギターソロが切ないんだ。」
 客  「歌詞は{友達のあら探しはやめよう。人生は長い謎。答は最後に見つかる}って言ってます。」
マスター「ビートルズのメンバーへのメッセージかな?」
 客  「3曲目のTHIS GUITERはビートルズ時代のホワイル・マイ・ギターを思い出します。ジョージはアコースティックギターと歌に専念して、この渋く美しいギターソロはジェシ・エド・ディビスの名演です。」
マスター「4曲目のOOH BABYはスモーキー・ロビンソンへ捧げた曲。ゲイリー・ライトの弾くエレピの音色が気持ちいいんだ。ステレオ左右でくるくる回る録音方法もくらくらして好きなんだよね。」
 客  「6曲目は1曲目のリプライズ。ビートルズのメンバーって、こういうの好きですね。」
マスター「7曲目のCAN'T STOP THINKING ABOUT YOUは美しいメロディを持ったラブソング。デビット・フォスターが1番がんばった曲かな。」
 客  「ジョージのAOR作品と言えますし、とても感動する曲です。切ないメロディと愛おしい歌詞が心に響きますねー。」
マスター「珠玉の名曲。」

マスター「本日の四字熟語・・・沈思黙考」

WALLS AND BRIDGES

2007-10-09 18:19:41 | ビートルズ・ソロ
JOHN LENNON
WALLS AND BRIDGES
1974

マスター「今日はジョン レノンの誕生日だね。」
 客  「そうですね。ジョン誕生日おめでとう!世界中の人がジョンの曲を聴いてお祝いしてますよね。」
マスター「そうさ。今日だけは、あのいまいましい悲劇を乗り越えて、ジョンの音楽だけを楽しみたいんだ。」
 客  「そうしましょう。」
マスター「このアルバム好きなんだよね。ジョンなんだよ。どの曲もさ。」
 客  「ヨーコに対する愛の歌が多くて。ジョンって本当にヨーコが好きだったんですね。」
マスター「ジョンにはヨーコしかいなかったから。作る曲はすべてヨーコを歌ったんだよね。」
 客  「2曲目のWHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHTはジョンが初めて全米ナンバーワンになったんですよね。」
マスター「そうだね。エルトン ジョンがピアノで参加してるんだよね。気持ちのいいロックサウンド。当時、テープを早回ししているんじゃないかって疑われた程、飛ばしているね。」
 客  「7曲目の#9DREAMは不思議な感覚のポップソングですね。ふわふわしてる感じです。」
マスター「うん。浮遊感があるよね。AH BOWAKAWA POUSSE POUSSEって一体なんだろう?」
 客  「この正体不明な歌詞がいいんでしょうね。きっと。」
マスター「11曲目のNOBODY LOVES YOUが1番好きだな。ジョンの歌い方と声が、あまりにも切ない。すぐ傍で歌っている様なリアルな音なんだよね。」
 客  「そうですね。ジョンの作品の中でも最も美しい曲だろうし人気も高いですよね。」
マスター「ジャケットのLP時代は3枚の短冊になっていて、いろいろめくってるとジョンがあっかんべ~。してるんだ。面白かったなぁ。CDでは再現出来てないけど。紙ジャケで発売するらしいから。再現するんじゃないかな?」
 客  「ジョンの声は素晴らしい。」
マスター「俺はビートルズ初期のジョンの声の方が好きなんだけどさ。邦題{愛の不毛}を聴いていると。やっぱジョンの声は素晴らしいと思うよ。」
 客  「ジョンがUFO見たって書いてありますね。」
マスター「うん。このアルバムの日本盤で1番好きなのは曲名の日本語タイトル。誰が考えたのか知らないけど。ジョンの魂を解っている人なんだろうなぁ。#9DREAMに{夢の夢}と付けるセンスは凄いな。」
 客  「ジョンの事が大好きな人なんでしょうね。」
マスター「ジョン。お誕生日おめでとう。君の声を聴いているんだ。今も昔も。そしてこれからも。そっちは楽しいかい? 愛してるよ!」

マスター「本日の四字熟語・・・永久不変」

DARK HORSE

2007-10-02 18:25:41 | ビートルズ・ソロ
GEORGE HARRISON
DARK HORSE
1974

マスター「なんか変だよなぁ?教科書検定って反対意見があったら変更する訳?」
 客  「沖縄の11万人のデモは凄かったですね。僕も参加したかったな。」
マスター「日本軍が集団自害を命令したのは事実だったはず。それをどこかの研究書のたった1行の{なかった}で。事実を削除するなんて・・・」
 客  「命令した事実を闇の中に葬らないでほしいです。教科書なんですから。」
マスター「あんな悲惨で。間違った戦争なんだからさ。」
 客  「だから、いつまでも日本は世界に追いつかないんですよ。」
マスター「ところで、このアルバム。ジョージ ハリスンのダーク ホース。」
 客  「随分、荒れた声ですね。ジョージの美しい声は、どこに行ったのでしょうか?」
マスター「このアルバムで、一応、宗教的歌詞は終わるんだけど。ジョージって、どこの宗教にも入信していなかったんだ。」
 客  「9曲目のIT IS "HE"みたいにクリシュナを連呼しているのに?」
マスター「ロック界に宗教やインドを持ち込んだ張本人で。それが、世界中の人々に影響したのにね。」
 客  「不思議な人ですよね。ジョージって。」
マスター「このアルバムって評価低いんだけど。好きなメロディがいっぱいあるのよ。2曲目のSIMPLY SHADYは荒れた声が、なおさら切なくなる美しいメロディだし。」
 客  「演奏はLAエクスプレスなんですね。」
マスター「1曲目と2曲目ね。1曲目は全米ツアーのオープニングナンバーだよね。もし。時を戻せるなら。このツアーの1日だけでも見たい。」
 客  「3曲目のSO SADはアルヴィン リーに提供した曲を自分で歌っているんですね。」
マスター「全てにおいてジョージ バージョンの方がいかしてるゼ。」
 客  「8曲目のFOR EAST MANはロン ウッドも歌ってますね。」
マスター「全てにおいてジョージ バージョンの方がいかしてるゼ。」
 客  「先に発表したのを聴いて、もっといいアレンジにしようと考えたのかな?」
マスター「ん~。両方ともジョージは参加してるしね。でも。このアルバム製作時は、そんな余裕なかったと思うよ。」
 客  「そうですよね。自分のレコード会社設立。プロデュース。ツアーのリハとアルバムレコーディングが同時進行。離婚問題と病気だなんて。声が荒れるのもわかります。」
マスター「6曲目のDING DONG,DING DONGは、あけましておめでとうソング。メロディも歌詞もいいし。演奏メンバーも超豪華なのに大ヒットしなかったんだ。」
 客  「不思議ですね。素晴らしい内容の歌なんですけどね。」
マスター「ジョージ ハリスンを心の師と決めてから30数年・・・。このアルバムも愛聴盤だ。」
 客  「ダークホースって言うと競馬の穴馬ってイメージだけど、本来は{ちょっと意外}って事ですよ。」
マスター「同じ事じゃん。」

マスター「本日の四字熟語・・・言行一致」

ALL THINGS MUST PASS

2007-09-13 17:18:22 | ビートルズ・ソロ
GEORGE HARRISON
ALL THINGS MUST PASS
1970

マスター「このアルバムはすごい・・・!」
 客  「ジョージ ハリスンのオール シングス マスト パスですね。ビートルズが解散して1番初めに{時の人}になりました。」
マスター「そう。ジョン レノンやポール マッカートニーと同じ位に優れたアーティストとして地位や名誉を手に入れたんだ。ロック界のリーダー的存在になったアルバムだよね。」
 客  「ほとんどの曲がビートルズ時代に作ったらしいですね。ビートルズとしてセッションしている曲もあるらしいですね。」
マスター「でも。公式録音はなかったんだ。それで良かったよね。こんな素晴らしいアルバムが聴けるんだからね。」
 客  「1曲目のI'D HAVE YOU ANYTIMEはボブ ディランとの共作ですね。エリック クラプトンのリードギターの音色と静かなフレーズがいいですねぇ。」
マスター「ゆっくりと静かに流れる大河の様にね。時の流れも止まってしまった様なゆっくりしたリズムなんだね。」
 客  「3曲目のWAH-WAHはポールに当てつけた曲。9曲目のRUN OF THE MILLもポールへの曲なんですね。この当時のジョージは攻撃的ですよね。」
マスター「対訳ではWAH-WAHは{君はボクをビックスターにしてくれたけど。ボクが泣いているのを君は知らない。君のせいで頭が痛いよ。}だってさ。リアルだ・・・」
 客  「11曲目のAPPLE SCRUFFSはビートルズファンの事を愛しく歌ってますね。思いっきりフォークしてますけど。いい曲ですね。」
マスター「ハーモニカは誰なんだろう?」
 客  「このアルバムにはハードロックあり。ポップサウンドあり。バラードあり。フォークソングあり。ゴスペルみたいな曲もあるんですね。」
マスター「そのどれもがジョージ ハリスンなんだ。」
 客  「ほとんどの曲にクラプトンのギターが入っていて気持ちいいフレーズと音色で盛り上げてますよね。モリモリ。」
マスター「美しいギターサウンドだね。クラプトンって。」
 客  「2枚目の後半はジャムセッションなんですね。ロックしてますね~。デイヴ メイソンもギター弾いているんですね。」
マスター「LP時代では3枚目。リンゴのロゴマークがリンゴジャムのビンになっていたんだよ。あまり面白くないけど。」
 客  「IT'S JOHNNY'S BIRTHDAYってジョンの事?」
マスター「そうだよ。ヨーコからジョンの誕生日になにかって頼まれて録音したらしいよ。替え歌だけどね。」
 客  「なんだかんだで仲がいいんですよね~。ビートルズって。」
マスター「ビートルズのプロデューサーのジョージ マーティンがこのアルバムを聴いて信じられない程素晴らしい!って絶賛したんだってさ。」

マスター「本日の四字熟語・・・有為転変」

WINGS AT THE SPEED OF SOUND

2007-09-11 18:06:39 | ビートルズ・ソロ
WINGS
AT THE SPEED OF SOUND
1976

マスター「やっぱりダメか・・・」
 客  「何の事ですか?」
マスター「厚生労働大臣だよ。法律の壁なんて最初から解っていての発言だと思ったから応援したのにね。」
 客  「あぁ。年金のドロボーのやつね。時効があるから告発できません。って言ってましたね。」
マスター「その壁を乗り越えると思っていたんだよね。」
 客  「それは無理です。仕方ないと思いますけど。」
マスター「ん~。なんかガッカリだな。」
 客  「それじゃ。ポール マッカートニーをリクエストします。スピード オブ サウンドがいいな。」
マスター「はいよ。このアルバムからポールの名前が抜けてウィングスだけになったんだよね。」
 客  「その辺がポールの商売上手なところですね。」
マスター「そうだね。しかし!ひどいジャケットだな。センスないよね・・・これもポールって事か・・・」
 客  「音楽的センスは最高なのに。」
マスター「このアルバムはバンドメンバー全員がリードヴォーカルをとっているんだよね。このメンバーがウィングスのベストだと思う。」
 客  「そうですね。ウィングスの歴史としても頂点みたいですね。勢いを感じます。」
マスター「4曲目のBEWARE MY LOVEが1番好きなんだ。6曲目のSILLY LOVE SONGSもいいね!対訳を読むと<馬鹿げたラブソングがなんでいけないの?>と歌っているんだね。そうだよ。ポール。君は間違っていないよ。馬鹿げていないさ。」
 客  「愛こそはすべて。ですね。」
マスター「その通りさ。2曲目のTHE NOTE YOU NEVER WROTEはポールの偉大なるイエスマン。デニー レインが歌っているんだけど。これがいいんだ。ジミー マッカロクのギターソロが泣かせるんだ。」
 客  「このアルバムにも美しいメロディがいっぱい。でも、聴くのはポールのリードヴォーカルの曲。」
マスター「結局。ウィングスはポールって事さ。」

マスター「本日の四字熟語・・・刻苦勉励」

RED ROSE SPEEDWAY

2007-08-31 16:40:58 | ビートルズ・ソロ
PAUL McCARTNEY&WINGS
RED ROSE SPEEDWAY
1973

 客  「夏も終わりですね~。」
マスター「うん。今年の夏は暑かったなぁ~。ひたすら暑かったよね。」
 客  「ウインナーコーヒーでも飲もうかな。」
マスター「甘く苦いと言えばポール マッカートニー&ウィングスのレッド ローズ スピードウェイだね。」
 客  「・・・?2曲目のMY LOVEは名曲ですね!間奏のギターソロが美しくて、歌の中に溶け込んでいますよね。」
マスター「ギターはヘンリー マッカロクだね。この美しいギターソロはレコーディング本番直前になって、ヘンリーがポールにこのフレーズを弾きたいと言って録音したらしいよ。」
 客  「甘いラブソングなんだけど切なくなります。」
マスター「5曲目のLITTLE LAMB DRAGONFLYの対訳を読むとジョン レノンの事を歌ってるよね。ポール自身は飼っていた羊の死の歌とは言ってるけど。どうしてもジョンの事だよね。こういうのをゲスの勘ぐりというんだろうね。」
 客  「僕もジョンの事だと思いますから。9曲目のMEDLEYの4曲はメドレーにしているのがもったいない程いい曲ばかりですね。」
マスター「メドレーにするのがポールなのよ。これ位いつでも書けるぜって事さ。」
 客  「最高のメロディーメーカーですもんね。あれッ?ジャケットはポールしか写ってないんですね。アンド ウィングスなのに。」
マスター「アンド ウィングスだからさ!結局。ポール マッカートニーって事。」

マスター「本日の四字熟語・・・唯我独尊」

IMAGINE

2007-08-15 22:09:38 | ビートルズ・ソロ
JOHN LENNON
IMAGINE
1971

 客  「存在感のあるアルバムですよね。ジョン レノン のイマジン。」
マスター「そうだよね。1曲目のIMAGINEは優しく語りかけるようにジョンの平和の祈りを歌っているよね。対訳を読むと国家も財産も宗教もないと想ってごらん。ってね。LP時代の当時の俺は何の疑問も想像力も持たないで、いい曲だな~。優しい曲だな~。そうさ。平和が1番!とか思っていたんだ。でも、英語圏の人とかどこかの宗教に入信してる人とか巨万の富を持ってる人たちにとっては衝撃的だったんだろうなぁ?」
 客  「35年も前のジョンの平和への祈りは今も届いていないのでしょうか?」
マスター「そんな事はないさ。少しずつでもジョンの平和への祈りは確実に人々の心の中に芽生えているよ。平和運動は世界中で行われているしね。ジョンの時代には世界平和実現は無理だった。俺たちの時代も無理かもしれない。でも、次の時代、その次の時代か?いつの日か、きっとね。その日までこのアルバムはずーと聞き続けられるさ。」
 客  「そうですね。このアルバムを否定する人とは友達になれません。」
マスター「6曲目のGIMMIE SOME TRUTHのジョージ ハリスンのスライドギターはすごい!ジョージの客演の中でもベストの部類に入るよ。こんな攻撃的なジョージのスライドギターは聴いたことがない。」
 客  「そうですよね。感情むき出しのフレーズや音色ですよね。すごいです。」
マスター「感情むき出しといえば8曲目のHOW DO YOU SLEEP?も恐ろしい位だよね。親友のポール マッカートニーをここまでこきおろすかねぇ?プロデューサーのフィル スペクターからも直接すぎって言われたらしいし、演奏に参加した盟友のジョージからもいい加減にしろよって怒られたらしいけど、またジョージが素晴らしいスライドギターを披露してんだよなぁ~。」
 客  「HOW DO YOU SLEEP?はポールは目が大きいから、夜まぶたがつぶれないので、どうやって眠るんだ?って、ずーと昔からからかわれていた言葉らしいですね。」
マスター「LP発売時はポールのラムっていう羊のアルバムジャケットのお返しに豚をつかむジョンのポストカードが封入されていたしさ。ポールに対して悪意むきだしなのよね。ジョンはポールは関係ないって言ってたけど。」
 客  「お互いに失ったショックは大きすぎたんでしょうね。」
マスター「確か。この当時の写真にジョンとポールが同じ靴を履いていたような。」
 客  「へぇ~。微笑ましいですね。」
マスター「7曲目のOH MY LOVEも9曲目のHOW?も美しい名作です。」
 客  「このアルバムには世界平和、愛、友情が入ってます。」
マスター「じゃ、世界平和を祈りながら、もう1回聴こう!」

マスター「本日の四字熟語・・・世界平和」