薬害肝炎が、解決の方向に向き、何よりだと思う。
これは、原告の薬害肝炎患者たちの毅然とした態度と、それを国民がしっかりと応援したからだと思う。
国は、国民の利益のためにあるのであって、自分たちの利益のためにあるわけではないということを、はっきりと証明したと思う。
いくら権力があるからといっても、国民がはっきりとした意志を示せば、そうそう、権力者たちの思い通りにはならないということだ。
僕たちは、国とか、政府とか、官僚たちといった、権力にたずさわるものに、漠然と、とてもかなわないと思ってしまう。しかし、そうではないんだ。みんなが気持ちをひとつにして、訴えれば、相手は、無理を通すことはできないということを、今回証明したと思う。
民主主義ということは、こういうことなんだと、僕は思う。
瀬淵きゃぶ