@りえ記

観劇と気になる記

僕の新しい中古のパソコン再び

2010年10月06日 | デジもの
メインで使っていた、3年前に買った最初の「新しい中古のパソコン」ちゃんが、最近起動時に止まったり、HDDがカタカタ言ったりしはじめたので不安を感じていたんですね。
CPUがデスクトップ用のPentium4のモンスターノート。ウチに来てからは3年だけど、製造されてからは8年目。
ここ1年ぐらい趣味でマンガを描いたりするソフトをガリガリつかっているので、その負荷もかかってる気が。

今度こそ新品と思っていたのに、やっぱり「新しい中古のパソコン」(このネタ、屋根の上のヴァイオリン弾き好きの人しか通じないケド)に、なってしまいました。
私は、ややパソコンマニアなので、性能的に譲れないことがいろいろあって、スペック優先で出せる金額と見合わせると、やっぱり中古しかないのね、に。

<今回の譲れない点>
・CPUは4コア以上・・・4スレッドのi5でもいいけど、できれば8スレッドのi7。
・ビデオボードのメモリは512MB以上。
・ブルーレイドライブ。
・メインで使ってるソフトがWin7の32bitにしか対応していないため、OSは32bitかセレクタブル。

で、希望通りで予算どおりの子が中古で、ディスプレイ陳列棚の隅っこにひっそりといたわけですよ。こんなのを観つけてしまうなんて、運命だよ!って思ってしまったわけです。
うちのウィルスセキュリティ3台分は、Windows7に対応してないので、それも買わないとなと思っていたら、なんだかサービスでウィルスバスター1年分とか、4GBのUSBメモリとかいろいろおまけがついてきたのは、想定外でラッキー。
ソフマップなんで中古でも5年保障つけられるし、実際に届いたものをみたら、ホントに中古美品で、付属品もキーボード、マウス、説明書にいたるまで他の人の使用感のないものが、ほぼ完全にそろっていたし、スペック的なことを考えても未使用品に近い印象。
メーカのサイトで同スペックで試算したら5万くらいは高かったので、よしとします。

今までノートだったので、ディスプレイも買わねばならなかったのですが、電気代を節約しようとLEDバックライトのヤツに。
22型ワイドにしたら、ペンタブレットと領域が合わなくて使いにくくなったのだけが、ちょっとした誤算・・・(笑)。

9月23日に届いて、すぐセットアップしてバリバリ使っているのですが、日記を書くのを面倒くさがっていて、今日になりました。

仲良くしようねえ、僕の新しい中古のパソコン(笑)。

今までの子は壊れるまで、寝床パソコンとして使うことにします。

時計

2009年12月04日 | デジもの
アクセサリーは身につけない主義・・・とかではなくて、単に興味がないのと面倒くさいのでしてないだけなのですが、時計だけは一生懸命選びます。

最近はそんなに必死になってないものの、チケット取りの習性はまだ捨てられなくて、電波時計で秒表示がはっきりわかるもの、というのは譲れない機能。
あとやっぱり今買うならソーラー電池のものがいい。

で、色やデザインが気に入ったもの・・・というと、なかなかなかったんですが、1年半ぐらい前に一目ぼれしたのがこの時計。
最近やっと買いました。

CASIOのBaby-Gのチョコレートショップとのコラボモデルです。
色が気に入ったので、別にコラボでなくてもいいんですが、暗所でライトをつけると文字盤にカカオの粒の絵が浮かび上がるのが楽しい。

なぜ買うのに1年半かかったかというと前の時計も(かなり塗装がはげちょろけになっているけど)すごく気に入って買ったものだったので、まだ新しいのは贅沢かな・・・と自分に歯止めをかけていたから。
でも先日の帰省の際にその時計を実家に忘れてきてしまったので、不便なので買ってしまいました。

携帯ですます人も多い昨今ですが、私はやっぱり時計があった方がいい。
劇場では携帯の電源、切らないとだしね。

今度帰ったときに前の時計を持って帰ってきて、外装交換の修理に出そうと思います。それが戻ったらお気に入りの時計2つでローテですね。

This is It!

2009年11月27日 | 映画
観劇仲間と会社の人のオススメだったのですが、グズグズしていたら明日までになってしまい、延長もしてくれなさそうなので、あわててレディースデーの昨日、観てきました。

私はMJ、どちらかというとあまり興味がない分類にはいるのですが・・。

叶わないことですが、コレ観ちゃったら生を観たくなるなあ。

バックダンサーとミュージシャン、スタッフ、確かな技術をもったプロたちが1人としてたがわずレスペクトする真ん中の人とのステージ。
その空気感、一体感がスクリーンなのに伝わってくるぐらいだもの。

観劇仲間のオススメの言葉「ステージパフォーマンスを愛する人間なら、きっと気に入る」の言葉どおりの満足感。

マイケル自身の人柄にも好感を持ちました。

鉄ウェハース

2009年10月25日 | 食べもの
貧血を反省したワタクシは、医者に行くのはちょっと面倒なので
とりあえず手近で安上がりなところからと薬局で鉄ウェハースを
買ってきました。3枚で1日に必要な鉄が採れるというもの。
40枚入って400円です。

もう最初に買った40枚は食べてしまったのですが
最初の頃、心臓はバクバクするわ、胃はちょっと痛むわで
「健康のために食べてるのに大丈夫か?」という感じでしたが、最近はなれたようでそんなこともなくなりました。
(まだときどき心臓はバクバクするけど)

もうちょっと食べ続けてから医者に行ってみようと思います。
多少、普通の人に近づいていればいいなあ・・・。

国宝 阿修羅展

2009年09月05日 | 日々のできごと
9月になったら行こう、それも最後の方は混みそうだから最初の方に!と思っていたので、9月5日に決行。

ホントは早起きして開館前に着きたかったのですが、のんびり洗濯していたら遅くなった上に、家から一番近い駅から乗ったら各駅停車しか止まらなかったりで、開館20分後の9時50分につきました。

前売りを買おうと思っていたのですが、忘れてて、200円高い当日券の予定でしたが西鉄の駅に行ったら国立博物館きっぷというのがあって、これは往復乗車券+入場券で300円お得というものでこれを購入。
阿修羅と迦楼羅神のポストカードも着いていたので、さらにラッキー。

その時点で50分待ち。そうは言ってもディズニーランドの用に50分よりは短いんじゃないかという期待をしたのですが、実際、50分でした。確かな基準で表示されているようです。

やっと中に入って、阿修羅像の周りへ。人でおしあいへしあいの中、3分おきぐらいに博物館の人の掛け声で左へ10歩移動するという儀式のようなことを繰り返して3周り目でやっと最前列へ。やっぱりこの距離で360度観れるって感動。斜め後ろから見る顔の表情とか、手の入り具合とか。
そしてこの展示、阿修羅だけでなく八部衆も360度。特に迦楼羅神にはテンションあがりました。
上の国際交流館も満喫しての3時間。
出る頃(12時半すぎ)に確認したら待ち時間180分とかになっていて、入場の列も天満宮まではみでるくらいに。

その後天神に出て「熊楠家」でモツにらそばを・・・と思ったら、つぶれてました。残念~。
結局さまよった挙句に、有名店なのに言ったことがなかった「だるま」にいき、炙りトロラーメンを食べました。豚トロは美味しかったけど、ラーメン自体はまあまあかな。油多めなので好み分かれると思います。

8月29日&30日の観劇記

2009年08月30日 | 観劇記
8月29日
14:00ドリアン・グレイの肖像@世田谷パブリックシアター

三軒茶屋なので、いつも行く広島風お好み焼き屋で肉・玉・そばを食べた後、レンタサイクルを借りてカレーパンが美味しいという喜楽亭へ。
カレーパン2種と土曜日限定ピロシキを買って劇場に。
座席に持って行くとにおいの暴力になるので、コイン返却式のコインロッカーに保管。

オスカー・ワイルドの耽美作品という予備知識のみでしたが、一言でいうと「理屈ぬきで面白い」という言葉がありますが、そうではなく「理屈ありありで面白い」というかんじ。脳内にヘンな液が分泌されるようなエキサイティング感があります。
退廃すら「紳士の嗜み」なヘンリー卿の言葉に引かされて、真面目すぎるが故に罪を重ねて行くドリアン。
そんな彼に当のヘンリー卿が「人殺しだけはどんなことがあってもするべきでない」という皮肉。
画家バジルの「神様に許してもらうのに、遅すぎることはない」というようなセリフがよかっったです。

8月29日
18:00 天翔ける風に@東京芸術劇場

初演から上演されたら必ず観るようにしている作品。なんか好きなんですよね。演出的には、前にあった軽快な息抜き的部分がなくなって、スッキリした反面、メリハリが際立たなくなっているような気も。
心配した銀ちゃんの歌も思ったよりうたえてましたが、畠中さん想定の歌だから厳しいですよねえ・・・。
それにしても男前の司之介でした。溜水は今さんのキレ具合もなかなかでしたが、やっぱり初演の福井さんが忘れられない。
英は今回が一番よかったです。

覆った宝石の詩、いつも作者をド忘れするのですが、西脇順三郎さんでしたね。ここでメモ。

8月30日
13:00 RENT@赤坂ACTシアター

ほぼほぼ1000人のブレイクスルーシートの抽選。573番の私は当然ハズれ。
先行予約日には来る予定でなかったのでチケット確保しなかったのですが「天翔ける風に」が後から入ったので、ぴあのプレリザーブで確保。先行予約日に決めてればK列とかだったのですが、1階の一番後ろの列でした。
でもでもでも、オペラグラスなしでもキャストの情熱、感情が伝わってくる素晴らしい舞台。やっぱり最高。
マークは山本くんも森山くんもよかったけど、ロジャーはやっぱりアダムを観てしまったら、これを超えることは難しそう。
ああ、ホントにこれを最後にしたい気もしますが、やはり来年のクリエ版も見ちゃうと思います。

デジカメ

2009年04月03日 | デジもの
温泉宴会で神楽を観るという話になったときから、新しいデジカメを買おうかなと思いはじめました。
今使ってるのは8年以上前に買った200万画素の6倍ズーム機ですが、使う機会って年に1回のGWの旅行ぐらいだし、映りにも不満はない。
でも暗いトコだと全くファインダーが役に立たないのと、私が大きいレンズが好きなために必然的に図体は大きく、400gもあるのが困りもの。
それにメディアがスマートメディアなのだ。
量販店ではあまり見かけなくなってる・・・・スマメ。

で、一番候補が
http://cweb.canon.jp/camera/powershot/sx200is/index.html
コレ、3月12日発売だったんですよ。
この筐体の割りにデカいレンズ、12倍ズーム、こだわりオートの機能にひかれて。
買うタイムリミットが3月19日。
出て一週間ではさすがに値段が下がってない。
4万2千円かー・・・ちょっと出せない。

でも、まあ店員さんの評価はあんまりよくないです。
こだわりオートも、キヤノンさんがやっと他のメーカに追いついてきたってかんじですねー。
だって。
店員さん的には、やはりFUJIFILMの
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf200exr/
がオススメ。CCDが他のコンパクトデジカメに比べて格段に大きいので、暗いところでキレいに撮るために感度をあげても、ほとんどノイズが出ないところがいいらしい。
確かにカタログを読むと、コレにこんだけの性能があったら、次に出す新製品はどこまでいってしまうんだろう~みたいなかんじ。

結局、神楽に間に合わなかったので、カメラの新調は来年に。
FUJIFILMのもCANONのも来年になれば2万台で買えるでしょう。

FUJIFILMのカラバリが出るといいな(青とかピンクとか)・・・という期待もありつつ。

2009年1月の観劇記

2009年01月31日 | 観劇記
2009年1月の観劇記

今年からは月に1度よりもっとマメに更新しようと思っていたのですが、結局ダメでした。
とりあえず欠けないようにがんばりたいものです。

1/4夜 ミス・サイゴン@博多座
 福岡でミス・サイゴン! なんだか嬉しくて帰省を早く切り上げて博多座へ。
 「ミス・サイゴン」は、私の中では救われないラストのミュージカルランキング2位(1位はブラッド・ブラザーズ)なのですが、ステージングと音楽の妙で何度も観てしまいたくなる作品です。
 今回は橋本さとしさんのエンジニア。すっかり堂々とした座長ぶりで、カーテンコールのリップサービスでも楽しませてくれました。
 初めてだった藤岡正明さんのクリスと岸祐二さんのジョンが、なかなか男くさいコンビで、かなり気にいりました。(オペラグラスなしのC席だったから、細かいところは観えてませんが)

1/11昼 愛と青春の宝塚@福岡サンパレス
 前売りが始まった段階では観るかどうか迷っていたのですが、東京で観た友人の評価が高いので観ることにしました。キャストも何パターンもあって迷いましたが、メインキャストが知ってる人が多いかんじで。あと、ベニ役はえみくらちゃんで観たかったというのもありました。
 もともとのドラマも宝塚と第二次世界大戦中という時代を重ねて、よく出来たストーリーでしたが、舞台では実際のジェンヌOGの皆さんが演じているということもあり、見応えのある作品にしあがっていました。
 なんといっても、メインキャストの皆さんが全員、キャラに合ってる! ところが心地よかったです。影山先生の石井一孝さんはいうに及ばず、湖月さんのリュータンや星奈さんのトモ。特に湖月さんの男役としては超カッコいいリュータンが、恋をして女らしい振る舞いをするあたりは、かわいらしいくて、ほほえましかったですね。
 新宿コマ劇場の最終公演となったこの作品、東京ではコマならではのショーの演出もあったそうで、それを観られなかったのは、ちょっぴり残念でした。

1/23夜 リチャードIII世@赤坂ACTシアター
 森川久美さんのマンガ「天(そら)の戴冠」とジョゼフィン・ティの「時の娘」の影響で、軽いリカーディアンだったこともあるので、なるべく「リチャードIII世」は観たいと思っているのです。
 実際のリチャード3世に対する誤解を生んだ罪深い作品ではあるのですが。
 しかしまあホントに軽くてダメなファンだなあと反省したのが、一緒に観ていた友人にバラ戦争の両家の象徴をきかれて「ヨークが白でランカスターが赤だったはず」と答えたのに、観ているうちにこの作品でのカラーが逆だった(ヨークが赤でランカスターが白)ため、終演後に「やっぱり逆かも」と言ってしまったこと。
 ヨークが白ばらでランカスターが赤ばらで合ってました。(まあ、さらに調べるとランカスターが赤ばらというのは後世のフィクションとの説もあるようですが)
 しかし今回の舞台上ではヨークの人は赤っぽい服装であらわれ、ランカスター代表リッチモンド伯は神々しいばかりの白い衣装で現れます。
 そのほかにも、今回のリチャードIII世には、これまで観たバージョンとは違った斬新な点がありました。携帯電話や腕につけたモバイルパソコンによる独白ではありません。
 まず、いつもヘタれ大王的な描かれ方をされることが多いクラレンス公ジョージが、非常に得高く立派な人物に描かれていたこと。
 バッキンガム公やリッチモンド伯が非常にキャラ立っていたこと。
 そして最後が、自分の容姿に全くコンプレックスを感じていないリチャードIII世!
 これは、そういう演出なのでしょう。他のバージョンではハッとさせられた「己の醜さをつきつけられる」シーンはそれほどクローズアップされていないのです。
 「リチャードIII世」を群集劇として描こうとしたのかもしれません。
 衣装も60年代ロンドンサイケな雰囲気で楽しかったですね。
 この時代にユニオンジャックはないじゃろう~というツッコミもありますが、わかりやすいイギリスのイメージってことなのでしょう。

1/24昼 タイタニック@国際フォーラム
 タイタニック再演です。初演が非常に気にいっていたのに、1度しか観ることができず残念に思っていたので非常に楽しみにしていました。
 観ながら自分はどうしてこれが好きなんだろうと考えてみたところ、たぶん「予め定められた悲劇的な結末に向かって、それでも自分らしく生きようとする人々の群像劇」というあたりにグッとくるようです。「RENT」や「レ・ミゼラブル」が好きなのも同じ理由のようです。
 舞台にして3時間足らず、描かれているのもほんの数日のこと。でも確かにそこにいる人の人生を映し出している。
 さらに今回は初演以上に役のイメージにあったキャスティングに、イェストンのドラマティックな曲とともに物語世界にすっかりハマりこんでしまった感ありです。
 31日にもう一回観ますが、もっともっと観たい気にさせられました。
 久々に東京に住んでないことが残念になりましたね。
 でも東京に住んでたら何回観たんだろう・・・危なかったかも。経済的に(笑)。

1/24夜、25日昼 URASUJI 3 大陸編~寵愛~@下北沢スズナリ
 URASUJIも3回目。2が幕末だったせいか、今回は明治維新も終わって西太后の時代。仕事人も海を渡って清国に行き、袁世凱も登場。楽器も二胡とよばれる中国楽器が主です。 松村武さんの作品らしい、ちょっとした史実に対する遊び心もあり、必殺ファンとしては、本家のスペシャルの香港編を思い出したり。
 このままで行くと、次回があるなら「現代編」か(笑)?
 詳しい感想は2/1に。

1/31昼 タイタニック@国際フォーラム
 一週間ぶり、2回目にして最後の乗船。初演は2階最前列、先週は2階の最後列、今回初めて2列目という近くで観ることができました。
 近くで観ると一層、乗船客たちの人生が垣間見れるような気がして、それぞれの登場人物に入りこんでしまいます。
 今回は特に入絵加奈子さんの演じる2等船客アリス・ビーンの印象が強く、ああこの役って現代の私たちの多くが属する立場に一番近い役柄なんだということが実感できたのと、ただの普通の人間ではいたくない、でもどうすればいいかわからない、だから、このチャンスを利用しようと最大限にあがいているだけ・・・という、もどかしさ、やるせなさが伝わってきました。初演ではなんということもないシーンに思えたところが、重要なシーンに思えたり。
 見終わった後、友人と話していて思ったのですが、船長が15歳のとき給仕だったということは、そのころエッジズとは同僚だったのでは、とか考えると別のお話も生まれてきそうな感じです。
 初日、船長がノット数を言い間違えて、戸井さんの副船長が冷静に、リピータ以外は気づかないようにフォローしたということがあったのですが、今回は間違いなし。
 でもあの副船長、かなりカッコよかったので、また間違いを期待してしまったり(笑)。

1/31夜 パイパー@シアターコクーン
 観終わって一言。ダイワハウスのCMばりに「なんで、なんで新井素子なんだ」。

 野田秀樹さんの作品に何を求めるか、それは人によって違うと思う。
 見応えのある芝居という人もいるだろう。野田作品に出たい役者さんはいっぱいいるから実力のあるキャストが揃っているし。今回もその点では申し分なし。

 でも私はたぶん野田さんにしかない「世界」を味わいたくて行くんだと思う。
 そういう意味では、今回のこの作品は初期の新井素子さんの世界としてかなり既知の世界。細かくどれが一緒ということはないんだけど、デビューから数年の新井素子作品を物語レンジに全部放り込んで、チンしたらできあがるかもしれないと思ってしまった。

 そして哀しいかな、10代の新井素子さんの作品世界に入り込むには、私はもう歳を取りすぎてしまっているのですよ。
 そして、いっそのこと新井素子世界であるなら「大きな壁の内と外」のヒトタンパクを思えば、「パイパー」はもっとつきぬけられたかもしれないと思う。
 パイパー値と左手が右手を止める・・・の件は印象に残っています。
 幸福指数という笛に踊らされる民衆。
 友人の日記の「パイパー」の感想に闘将ダイモスという言葉が出てきたので、別の友人と「闘将ダイモス」のダイモスって火星の衛星からだったのかな、とか話しましたが、どちらかというと神話からでしょうということに落ち着きました。「闘将ダイモス」にもう1つの衛星であるフォボスに関係するようなことは出てこなかったように思うし・・・。

12月の観劇記

2008年12月30日 | 観劇記
AKURO 
11/29夜@神戸オリエンタル劇場
12/05夜@東京芸術劇場中ホール
12/12昼@東京芸術劇場中ホール

AKURO再演です。
初演のときも今回も古代史ファンのヘンなこだわりが頭をもたげて、なかなか物語世界に集中できなかったのですが、千穐楽公演では不思議とスッと体の中に入ってきて、蝦夷たちがそれぞれに憧れの世界を語るシーンでは涙が出てきました。
初演はいろいろな要素を盛り込みすぎたところがあって、その分「なぜヤマトの中で高麻呂1人が選ばれたのか」「高麻呂とアケシは恋に落ちているのか」というところがピンと来にくかったところがあったんですね。
しかし再演はそういうところが整理されてわかりやすくなっていて、その分「争いのない世界」を求める歴史から消されかけた民である蝦夷の祈りが実感として伝わってきたのかもしれません。
西村さんの源太は結果的に「ウソつきヤマト」の代表みたいになってしまってますが(笑)、みんながみんな英雄めいているなかで1人、そうなりたくてもなりきれなかった凡人という立場は結構好きだったりもします。

ギンギラ太陽ズ「BORN TO RUN」
12/05昼@あうるすぽっと

4月に福岡に観たのにまた観るか、それもわざわざ東京で!というツッコミはさておき、その前の週に0系新幹線が最終の通常運行だったりしたので、多少の改変を期待。上演時間も1時間ってことはないだろうし。
上演時間は1時間半でした・・・が、しかし、間にギンギラ太陽ズの人気短編「女ビルの一生」が入っているため、ほとんど一緒でした。しかし私「女ビルの一生」はつごう4回目ぐらいなのに玉屋さんとマダム大丸の友情のくだりは、じわーんときてしまう.
BORN TO RUNも4月に観たのに、結構忘れている部分もあり、またしても笑って泣いて。
カーテンコールの「ホンモノの0系は現在システムの関係でどうしても東京まで走ることができない。だから僕たちがせめて変わりに東京に来ようと思って東京公演を考えた」という大塚ムネトさんの言葉にもホロリときました。

次の公演も楽しみです。

RENT
12/06昼@シアタークリエ
先月あんなに文句を言っていたのにまた観るか!ですが、まあ一ヶ月たってどうなってるのかを確かめたくて。エンジェルシートにチャレンジしたのですが、10人/66人には入れずに正規のS席料金を払ってみましたよ。2階の左側のボックスシート。
確かに下手は多少観づらいとこもありますが、それ以外はいい視界で結構気に入りました。多分あまり一般のお客さんとは混じりたくないご招待のお客様とかもここで観たりするんでしょうね、トイレは6人に1つだったりします。
感想は思ったとおり1ヶ月たってキャストの一体感みたいなものはあがってますが、やはり聖歌隊とスタンドマイクと「尊厳なくして」の歌詞は受けつけーん!という気持ちを新たにしました。ホントに惜しいなあ・・・オリジナル演出と前回の歌詞を生かした改定だったらよかったのに。

グッドナイト・スリイプタイト
12/12夜@PARCO劇場

ある夫婦の出会ってから別れるまで30年の物語。結婚している友達が見終わった後悲しい気持ちになったという感想を書いているのを観て、独り身の私は結婚してなくてよかったと思うのかな、と思ったのですが、そんなことはなかったです。
夫はかなり面倒くさい性格の人で、妻は(たぶん観ている人が飽きないようにだと思うのですが)かなりバイタリティのあふれた、ぶっちゃけ、はた迷惑な女性。
私が男でも女でも、どっちかと結婚するのはカンベンだなあ・・・と思ってしまったりもするのですが、それでも最初は相手を思いやりいたわりつつ過ごした日々も確かにあったわけです。
たとえ最後は一緒にいられなくなったとしても、そんな日々を持っているということは、私のような人間にも眩しく感じられます。


フライパンと拳銃
12/13昼@東京グローブ座

年に一回は富田靖子さんを観ないとねえ・・・なんて思いながら行った東京グローブ座。劇場内はすっかり「磯崎家」の葬祭場に模されている。磯崎さんという友人がいるので写真とってメールしようかな、と思ったけど、係のお姉さんに聞いたら入り口の提灯も撮影NGということ。まあ自分と同じ苗字の葬式風景の写真送られても、相手も微妙だろう。
お話は典型的なキャラの皆さんが、思ったとおりのドタバタを繰り広げ、笑わせてくれる作品。でも自分、やっぱりこういう作品好きみたい。わかっちゃいるけど、もう1回観たいような気にさせられました。
今回のキャストの皆さんは富田靖子さんだけでなく全員芸達者で最高だったんですが、頭に浮かんだのが、コレ、演舞場とか明治座とかで藤山直美さんの座長公演でかけてもいけるんじゃないの? ということ。
G2プロデュースと藤山直美さん・・・ないかな。やったら絶対観に行く(笑)。

イッセーオカダ「空箱」
12/13夜@下北沢駅前劇場

高橋一生くんと岡田義徳くんの2人ユニット第一弾公演。開演を待つ俳優? その分身?の会話で進んでいきます。演劇のワークショップのエチュードってこんなんだろうかと思う設定ですが、2人とも上手いので禅問答のようなセリフのかけあいも面白い。
感じたことは2つ。
たとえば俳優さんは開演前に「役作り」をする。それで「これだ」と思う「役」をつかんだ場合、その過程で生まれた違う「役」たちはその瞬間消えてしまうんだよね・・・ということ。
あとは産まれることと人間になることと俳優が開演を待つこととオーバーラップさせてるのかなとも。

どちらも的外れな感想かもしれませんが。

ラ・カージュ・オ・フォール
12/14昼@日生劇場

北九州芸術劇場公演があると知る前に友人にチケットを取ってもらって観劇。
前に観たのは93年。もう15年も前だと気がついてクラクラ(笑)。そのときはまだこちらのミュージカルを観る素養が未熟だったせいもあり、面白かったことは覚えているけど、友人たちが「一番好きなミュージカルはラ・カージュ」というのが、いまいちピンとこなかったことも。
しかし今回のラ・カージュは違いました。曲はもちろんいい! セリフはシャレてる! 振り付けはダイナミック! 私が好きなヘンな人のキャラがいっぱい!・・・で、楽しすぎる。そして、気の置けない家族だからこそ、かえって傷つけてしまったりすることもあるけど、お互いを愛していれば大丈夫! ということが伝わってきて、観終わった後がなんとも暖かい気持ちになれる。
あまりに楽しかったので、北九州でもう1回とも思ったのですが、すでにほぼ売り切れということで、無理はやめました。
ホントに市村さん、ファイナル・ザザなの? 好評につき年内にアンコール公演とかやってくれないかなあ・・・。

冬の絵空
12/25夜@福岡サンパレス ホテル&ホール

あと1営業日の平日に行くことができるか・・・? と思いながらチケットを予約したのですが、何とか間に合いました。
脚本の着想も面白く、キャストの皆さんも実力者ぞろいでしたが、公演が始まったばかりだからか、一場面、一場面に緊張感がもう少し欲しい気も。
それと舞台初めての人に歌舞伎役者の役は、かなり無茶ぶりな気が。
いろいろ大人の事情があるのでしょうが・・・・。
現時点での総合的な評価では、やはりこのチケット代は高いかなという気がしました。


マドモアゼル・モーツァルト
12/27昼@東京芸術劇場

ホントは年末に上京しないつもりだったのに、コレと夜のライブの魅力に負けて上京してしまった。ANAのマイルがあってよかったよ、ホント。
フレッシュなモーツァルトとコンスタンツェ、熟練のサリエリとカテリーナ、野心あふれるシカネーダー・・・キュートなアレンジやドラマティックなオリジナル曲の記憶も鮮やかに蘇り、心の中で「コレよ、コレが観たかったのよ~!」と歓喜しました。
思い切って観ることにしてよかったです。3月の関西公演も観たいなあ。


見上げたボーイズ「SONG & DANCE & コント~FINAL」
12/27夜@STARPINES CAFE

歌も踊りもアクションもコントもできる(1人は脚本と演出もできる)アラフォー俳優5人のユニットのライブ。ワタクシ本公演は皆勤賞なのですが、ライブはまあ、無理しない範囲でしか行ってませんでした。ただ今回は「重大発表」があるということと、「マドモアゼル・モーツァルト」も観られる
というので、行ってしまいました。
結局「重大発表」は「しばらく活動休止」とのこと。確かに前回公演ぐらいから他の公演に出演しつつの「年1回の公演」が大変になってきてるのでは・・・と感じたこともありましたが、本当に実際に発表されると寂しい気持ちでいっぱいになります。
特に「北京へ・・・」は、私の観劇人生の中で、かなり上位に食い込む作品だったし。
まあ「休止といいつつ1年もたたないうちにまた活動開始するかも」という可能性もあるようなので、メンバーの皆さんが納得の形で復活してくれるのを待ちたいと思います。
即興劇のコーナーでは、観客として来ていた駒田はじめさんが、急遽舞台にあげられ参加。どうなるのかと思った物語を見事に締めてくれました。うーん、名人。

この見上げたボーイズライブが今年の見納め。今年は94本。
今年は抑え目の予定が去年より「増えとるやないかーい!」(笑)

証書届く

2008年12月20日 | 日々のできごと
合格発表の日に嬉しくて某ロジャーに負けないくらいの大はしゃぎめいたことを
してしまったので、今回は備忘録として。
合格証書届きました~。発表から中4日、早いですね。
(大阪ぐらいまでは昨日届いているんじゃないかな)
これで完全に間違いないですね。(まだ半信半疑やったんかい!)
配達記録郵便で送られてくるのと、証書の名前の下に生年月日が書いてあるのに
驚きました。