BE2 / ベルギー通信2

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VELO TOKYO 2015でヤマハYPJ-Rを見てきたが

2015-09-21 04:29:28 | 2015日々雑記

二子玉川で行われていたVELO TOKYO 2015に行ってみた。お目当ては電動アシスト自転車だ。

私のような年齢になってくるとパフォーマンスアップは難しい。プロツアーで大流行りのメカニカルドーピングが体に優しい。なんせクスリでヤラレる心配が全くない。

ローディーにとってノソノソ走るのは死に値する。年を食っても颯爽と走りたい。そういう二律背反を見事に解決してくれるのがメカニカルドーピング、つまり電動アシストだ。

欧州のプロツアーでは選手が秘密裏に使っていて、落車した時に転がった自転車のクランクが回り続けるのをYouTubeに上げられ、そのやり方まだ詳しく「解説」されて「プロ的メカニカルドーピングのやり方指南」はトーシローにも容易に理解できるまでになった。

全てのローディの憧れ、欧州のプロツアー。そのプロ中のプロがやるんだからアマだってやらねばならん。


そんな折、正統派のヤマハから公式アナウンスがあった。YPJつまりヤマハプロジェクトだ。

名前がダサすぎる。センスが全く感じられない。

嫌な予感がする。

かつてのヤマハはセンスの塊だった。日本のカッコイイブランドといえばヤマハ。

ホンダとは一味も二味も違うバイク造り、そんなヤマハが好きだった。最初に買ったオートバイもヤマハのDT125だった。3音叉のマーク、それをヘルメットに貼るのが憧れだった。


そのヤマハのYPJがこれだ(正式HP)。


http://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj


さあ実物を見てみよう。本邦初公開のはずだ。



素晴らしい。このダサさが素晴らしい。

詳細を見ていこう。








なおかつ今頃のバイクなのに「スマホとの連動はありません」と言う。

ありえない

プロジェクトマネージャー自らいらして説明されていたが、ローディの心を微塵も掴んでいないのが悲しい。

シマノのコンポーネントやら既存部品を寄せ集めて、なんちゃってロードフレームに自前のエンジンをゴリゴリ付けたらこうなりましたというのが率直な感想。

結論:これはロードバイクの形をしたママチャリである。

終わり。






・・・では物足りないのでもう少し。これがエンジン。



既に外販しているそうで、つまりこれを売りたい、あるいは流用したい訳だな。
ヤマハらしい洗練された新機軸のロードバイクを期待していた私が馬鹿でした。

地に落ちたな、ヤマハ

自転車の本場は欧州だ。日本のスポーツバイク造りはコッチに比べて1万光年遅れているね、とまた言われてしまうネタを作ってくれたヤマハさん、ありがとう。彼らとの話のネタが増えました。


自転車大国ベルギーに住んで仕事をし、モノづくりを愛し、40年ロードバイクに乗り、ベルギーでも自前のロードバイクを携えて朝練を欠かさなかった者から観ると、YPJはロードバイクを愚弄している。

欧州では既にシートチューブに「仕込む」モーターが発売されていて、バッテリーも分からないように「偽装キット」が用意されている。それも私の記憶が確かなら5年以上前から。

つまり、ローディが望むスポーツバイク電動アシストとは

「全く電動アシストとは分からないじゃんコレ!」

たとえばコレ。






VIVAX社 http://www.vivax-assist.com


ローディのプライドは高い。老いてもローディである。反論は許しません。


マツダが快進撃を続けている。彼らはマツダデザインと全面的に打ち出して、今迄のダサさを払拭した。事実、ロードスターは乗って、観て、素晴らしかった。

私はYPJに乗りたいとは思わない。バリバリのローディなら、これに乗る恥ずかしさが分かるだろう。
上から下までバッチリ、ウエアでキメて、さあてとロードバイクにママチャリホイールを履かせて荒川を走るに等しい。

荒川でこれを見かけたらマキビシするしかねない。見事なまでの駄作。ロードバイクの尊厳を冒す暴挙と言いたい。2012年のYPJ-01から3年もかけて、いったいヤマハは何をやっていたのか。製造業で製品開発をしていたエンジニアから見ると、

この会社、終わってる。

上記HPで「電動アシスト自転車を再定義する」と語る鹿島泰広氏。その再定義とは何ですか。こんなド初心者向けのロードバイクなら、もっと低級の部品で固めてなんちゃってロードバイクに仕立ててください。長い間ロードバイクを見てきたものからするとあまりにちぐはぐ、まるでトヨタGT2000(実はヤマハ製)にピッカップトラックのどでかホイールを履かせてルーフキャリアを付けて、どうですか、かっこいいでしょう、と言うようなものです。

はやくプロジェクトチームの方を再定義してください。


速攻でプロジェクトを畳んでやり直すのをオススメしたい。プロトタイプしか見せていない今しかそのチャンスは無い。ヤマハが好きだったことを恥ずかしくて言えなくなる。

東京モーターショーが今月末開催される。コレに合わせて出してきたのは想像に難くない。
マツダもデザインスタディーに自転車を用いた。
ヤマハの答えがこれか、これなのか、こんなものなのか。
残念で仕方ない。


ヤマハを心より愛した元オーナーからの厳しいこの記事をYPJに携わる全ての方々にお贈ります。

(ご批判は全て受けて立ちます、必要ならどこへでも伺います、でも交通費はそちら持ちで)


さて、このVELO TOKYO 2015には素敵な電動アシストが出品されていた。気に入ったのはBESVだ。もちろん乗ってみた。その感想は、

すんばらしい

先行モデルはコレ。なかなかスタイリッシュだ。







BESP LX1

こういうものを作らせたら欧州には叶わない。

BESVも既存の部品を流用している。しかし日本の電動アシスト自転車にある、深海に埋めて二度と見えないようにしてほしい程の飽き飽きするダサいスタイリングはそこには無い。ヤマハのセンスで新しいロードバイクコンセプトを披露して、ローディにアッと言わせるモノを作って「新しいジャンルを創造」して「再定義」して欲しかった。

コンポーネントさえ作れる技術をヤマハは持っているのに(持っていた、が正確なのかもしれない)。ヤマハの作るスポーツバイクがこれです、と胸を張るものを作って欲しかった。少なくともローディが乗って、持って、自慢できるものを作って欲しい。そんな期待は木っ端みじんに打ち砕かれた。メイドインジャパン惨敗。日本の恥だから、表に出さないでください。

このBESVのLX1はハイモードで80キロ走れると豪語している。



もちろんスマホ対応など、とうに出来ている。



このモデルは、MTBライクだ。なぜか。自転車の本場、欧州ではロードバイクは文化だからだ。

BESVは欧州でこのままロードバイクにしたらコテンパンに叩かれることを知っている。ロードバイクと言うものは欧州のロードレース文化の中できちんとした定義があるし、そこにはある種の伝統文化的色彩があると思って頂ければ理解が進む。米国発祥の自由気ままなMTBのジャンルならどんなスタイリングも受け入れる広い懐を持っている。だからこれはMTBライクにしたのだと思う。それに強度も出しやすいしね。

欧州の車メーカーもこぞって電動アシスト自転車のコンセプトモデルをあるいは市販モデルを出しているが、正統派ロードバイクで出しているものを知らない(見落としがあったら教えてください)。

そんなロードバイクと言う文化を彼らは熟知しているから、下手なロードバイクは出したくても出せないのだと私は理解している。

ヤマハが言う「再定義」とは何か。まったくもって意味不明である。日本で勝手な再定義をするのも結構だが、

能の世界にラップダンスを入れるようなことはやめてもらいたい

ロードバイクは美しい、そして美しくあるべき。それはかつてヤマハが持っていたものだ。

そのヤマハスピリッツとも言える美学がYPJに1ミリも無いのが悲しい。




さて、試乗してみたのはカーボンフレームのこちらのタイプ。なかなかのスタイルだ。





BESP PS1

意地悪だから、ギアは一番重くしてゼロスタートするのはお約束。
アシストは0⇒1⇒2⇒3と強くなる。その全ての領域で素晴らしいアシスト。

まさに「サクリファイス」の世界である。それも間違って禁止薬物入りのボトルを飲んだりしない(小説を読んでみて)。

女房も絶賛していた。こんなの楽過ぎて人間をダメにするって。



コッチの航続距離は不明だが、週末のチームライドで50キロ程度ならこれで先頭固定して引きまくれる。もちろんリミッターを「秘密裏」に外すなどという違法行為は、走行中のカーナビでテレビを観るのと等しく絶対に内緒だ。

相当の冗談を含んだ電動アシスト論議を上記でぶちかましたが、相当の本音も含んでいることを読者はお気付きだろう。


ロードバイクのいいところは、F1マシーンを誰でも買えること。高くてもたかだか100万円ほどだ。いくらクルマ好きでもF1マシーンを買おうと思ったら億のお金を積まねばならぬ。自転車のいいところは最高峰を買ってもそれ位で済むということだ。

ヤマハには心を入れ替えて正しいロードバイク、ローディが欲しがるロードバイクを作って欲しい。間違っても乗って恥ずかしいモノは企画段階でプロジェクトマネージャが火を点けて燃やして欲しい。証拠も残らぬように。



ローディの目は厳しいのだ@BE2



番外編:2輪駆動自転車

説明員曰く「通勤でも使っていますけど重くないです。坂道でも前後に駆動が分散されて楽に登れます」だそうです。

ステアリング部にはユニバーサルジョイントを使って回転駆動を伝達しています。乗ってみようかなと思いましたが、限られた直線コースでは真価は分からないのでパス。でも面白そう。




追記:2015年10月4日
ヤマハ製作らしいYouTube動画にこのブログページと付けて私が記したコメントがきれいさっぱり消されていた。
「この動画にはコメントできません。」だそうだ。
気付くのも遅いが、ヤマハもヤバいと思ったんだろうな。
真っ向勝負すらできないマガイ物、歌舞伎モノであることを自ら認めたようなもの。
だいたい、アシストが必要そうもない若者が乗っているのがオカシイ。
腹でっぷりの運動不足オヤジがおっかなびっくり、その後颯爽というのならまだ分かる。

その笑止千万の動画はこちら。
https://youtu.be/MSnJza4YaR0
https://youtu.be/Y7JV47BEBbs


続々と市場レポートがアップされている。
そのなかで、記者向けのプレゼンでターゲット層が明記された。
「レース志向ロードバイク層」は非ターゲットなそうな。
つまりコアなローディは相手にせんという訳だ。

面白い、ヤマハさん。
純ロードバイクじゃないのに純ロードバイクの部品てんこ盛り。
恰好は純ロードバイクなのに、純ロードバイク層向けじゃあありませんという大矛盾。
笑える。

なんちゃってロード仕様だったら許せる。よしんばクロスバイクならOKだが、こんな中途半端な乗り物がサイクリングロードに現れて、マナーも知らずに速度上げて走り回る危険さを分かっているのか甚だ疑問だ。

ロードバイクは制動距離長い。キチンと止まるにはテクが要る。ママチャリとは挙動が違う。乗りこなすにはそれなりの経験が必要な乗り物なのだ。初心者がすぐにスピード上げて乗っていい安全なシロモノではないのだ。

年を取った経験豊富な、しかし脚が衰えた熟年ローディにはいいかもしれない。しかし彼らはコアなローディの範疇。ヤマハのターゲットでは無い。

参照レポート
http://www.cycling-ex.com/2015/10/yamaha-ypj-r.html

そうだ、例のフレームに仕込む「Vivax Assist 4.0」を紹介しておこう。
バッテリー込みで1800グラム、70分走行。2.2万円なり。比べてみて。

http://ennori.jp/news/article/1776



追記:2015年10月3日

試乗記事が出回っている。
肝心の航続可能距離は『アシスト量最高の「HIGH」モードで航続可能距離は14km』だそうな。
140kmの間違いじゃないかと二度見してしまった。
やっぱりママチャリ、またはなんちゃってローディー向け。
お粗末極まりない。荒川でジャージ着て走れる代物じゃない。


追記:2015年9月23日

欧州自転車文化を理解する良い記事だと思います。
ちなみに私は既に2度、ユーロバイクを現地で見ています。

「ショップ店長が行くユーロバイク! 世界最大のバイクショーで見たこと感じたこと」
 http://www.cyclowired.jp/lifenews/node/178116


追記:2016年1月30日
>マーケティング対象を見誤っている

というありがたいご指摘を頂いたので、ここで改めて記します。
このブログはマーケティングは扱っていません。
その指向の方は他へあたってください。ここでは自転車をどう楽しむか、つまりマーケティングの対極のポストセールスについて扱っています。

ものづくりには、プロダクトライフサイクルという考え方あります。製品を企画して、お金を集めて、作って、世に出して、使ってもらって、最後にはゴミとなって再生され、また次の製品になる、この一連の時間的経過を意味します。製品を売ると言う行為を中心として次のようとらえます。

プリセールス(企画、マーケティング、広告)⇒セールス(売る)⇒ポストセールス(使う、楽しむ、メンテナンス)

YPJのプロダクトライフサイクルと、サイクリストのライフサイクルを重ね合わせてここでは語っています。買って乗ってすぐ売って、というヤワな人は相手にしていません。買ったらとことん楽しむ人を相手にしています。YPJが10年、20年と乗り続けられるとは思えません。人生と言う長いスパンでの自転車ライフを考えた場合に、YPJへの出費はローディとして割に合わないからやめた方がいい、というのがお分かり頂けると思います。

なに、分からない? ご退場ください。

 

追記:2016年4月24日

Electrified S  https://preorder.vanmoof.com/ 欧州から。

感想はこちら

 

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28 コメント

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ヤマハのYPJ-Rを買うと粗大ゴミになる理由 (家主)
2015-10-26 21:49:52
こちらも併せてお読みください。

ヤマハのYPJ-Rを買うと粗大ゴミになる理由
http://togetter.com/li/891819
返信する
Unknown (cc)
2015-11-05 17:03:23
いや20万台の値段でこの軽さとロードバイク的標準スタイルでリリースできたのはやっぱりエライと思いますよ

そのためにはドライブトレインの流用やら(とそれに付随するあんまりパッとしないデザイン)などは必要だったんでしょう...
イチから作ったんじゃ性能とデザインはピカイチになるかもしれませんが、掛かる金と時間もピカイチですから

これは「電動自転車のロードバイク化」であって、
あなたや他のロードバイク乗りが大好きなタイプのは「ロードバイクの電動自転車化」だと思います

ってかターゲットが違うことがわかってるならギャアギャア言うまでもないでしょう....
返信する
CCさんへ (家主)
2015-11-14 07:26:58
エライと思うのならどうぞ買ってください。止めません。どうぞ、どうぞ。そして5年後、10年後に後悔してください。理由は下記にまとめてあります。

「ヤマハのYPJ-Rを買うと24万円の粗大ゴミになる理由」
http://togetter.com/li/891819

それほど長い時間持ち続ける、あるいは責任をもって人に勧める気概があるのならですが。ぜひ5年後、10年後にこのブログへお越しください。40年間ロードバイクに乗って来ましたから、私はCCさんのこのコメントを忘れませんから、10年持ち続けてどうだったかのインプレッションを聞かせてください。どうかお願いします。買ってください。

行間を読める方ならこの投稿がヤマハへのアンチテーゼであることはご理解いただけるでしょう。MTB版は実に素晴らしい出来具合なのに、ロードとなるとこの有様。ヤマハならもっと高みに上ってユーザーに夢を見せてくれるだけの技術があるのは、東京モーターショウでバイクドロイドを作って見せてGPライダーに挑戦状を突き付けたことからも分かるでしょう。

ヤマハが【再定義する」と大上段に振りかざすのなら、それだけのものを出してほしかった。それが残念でならないのです。

>あなたや他のロードバイク乗りが大好きなタイプのは「ロードバイクの電動自転車化」だと思います
ってかターゲットが違うことがわかってるならギャアギャア言うまでもないでしょう....

CCさん、どうかあなたの持論をこの場ではないネットのどこかで展開してみてください。ブログでも、SNSでも、ツイッター(togetter)でも。「ギャアギャア言うまでもない」と批判めいたことを書く場合は、持論を示すのが礼儀です。ご自身の言葉に責任と信念を込めた投稿を楽しみにしています。そこをしっかり読ませていただいて、コメントを書かせていただきます。URLをお知らせください。お待ちしております。
返信する
なるほど、ロードは神聖、電動ドーピング(チート)しても強がりが必要なんですね~ (ZXX)
2015-12-03 18:15:12
YPJ-Rを検索して拝見しました。 私の周囲では、子供の頃ドロップハンドルを体験、今は高級折りたたみ自転車や、スポーツ系の電動アシストのオーナーと言う方々にYPJ-Rが注目され、何人か予約された様です。一方、ロボットで自転車通勤されたり、週末かっこいいウエアを着て、ロードに乗っている方々は、反応がないか、邪道、必要ないと嫌悪感も持たれている様です。なぜかなと思っていたのですが、記事を拝見して、気持ちがなんとなく分かりました。 ありがとうございます。 個人的には、ツーリング用に重量物を乗せられるキャリアを付けるダボ穴が欲しい所です。
返信する
すみません 変換ミス (ZXX)
2015-12-03 18:17:45
ロボット→ロードで通勤です。
返信する
ZXXさんへ (家主)
2015-12-05 04:38:12
コメントありがとうございます。ロードバイクと言う自転車はお値段が高く、操るのにもそれなりの修練が必要な乗り物です。20万円以上のお金を払って買うシロモノですから、よくよく見極めて頂きたいというのが40年間スポーツバイクに乗ってきたものからのメッセージです。私の周囲でも高価なロードバイクが物干しになっていて、奥様からの言葉が刺さるというのを聞くと悲しくなります。

ロードバイクに何を求めるか、その先に何があるのかを体験的に見て、知っているので、エンスーとしては「転ばぬ先の杖」としてお節介を焼いております。

加えて、ヤマハと言う素晴らしい会社が、中途半端な製品を出すことに、長年、製品開発にエンジニアとして携わって来たものとして「イカンじゃないか」という叱咤激励のお節介も焼いております。

自転車でのツールング、いいですね。自転車の旅は実に楽しい。我が家には先日、イタリアからユーラシア大陸を横断してサイクリストのカップルがやって来ました。彼らの話を聴き、映像を見る時、その道を自分も行きたい衝動に強く駆られます。自由で、エネルギーフリーで、自然をたっぷり味わえ、乗っているだけで友達が増える乗り物、スポーツバイクをどうをお楽しみください。

老婆心ながらツーリングに関して。大荷物を積んでの長旅で、いまはリアに荷物を積む傾向が強いですが、実はフロントにもキャリアを付けて、前にも荷物を積んだ方が長距離は楽だと言うこともアドバイスしたいと思います。ハンドルが安定して疲労が軽減できるうえに、荷物が視界にあり、手元に日常よく使うものをより多く置けるので、旅をするときに存外便利です。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-01-24 23:46:32
今のとこ草レースならともかく公認レースでモータードーピングなんて見つかっていないんですが?
高速で落車した後、回り続けた後輪にフレームが押される様を見て頭の悪い人間が勘違いした例ならありますけどね。
その例ですら再現実験にて容易に起こり得ることと、フレームのx線検査で何も出なかったことからお咎めなしでしたが。
返信する
Re:Unknown (家主)
2016-01-25 07:40:49
ツール・ド・フランスを含めて、落車後にクランクが回り続けているYouTubeは海外の自転車関連サイトで腐るほどアップされていますので、グーグル先生にお訪ねしてみるのがよろしいかと思います。
また、メカニカルドーピングのX線検査が何位の選手までに行われるのか、途中でマシン交換した場合にはどうなるのか、お調べになってかコメントください。
返信する
そもそも想定した客層が違うのでは? (じろ)
2016-01-27 21:13:05
うーん。
自分はYPJ-R、けっこういいと思うけどな。
少なくとも、電動クロスバイクのリアストやジェッターに乗っている人からしたら、こういう面白バイク、受けると思う。

ヤマハも、少ない客層だけど電動アシスト車に興味のある人を対象にしているわけで、本物志向のローディーは対象にしていないんじゃないかな。そもそも普通のローディーはアシスト車に興味を持たないと思うしね。ヤマハも当然分かってるでしょ、そのへんは。
そこは、ブログ主さんがマーケティング対象を見誤っているだけだと思うよ。
返信する
Re:そもそも想定した客層が違うのでは? (家主)
2016-01-30 09:29:57
じろさん、コメントありがとうございます。このページはマーケティングについてのコンテンツではありません。なのでマーケティング対象という言葉は当てはまりません。

私のマーケティング見地は人生という長いライフスパンの中での自転車の持ちようです。

お金持ちの方はどうぞ買って頂いて結構だと思います。おっしゃる通り、YPJは他には無いものがあると思います。これを気に入った方が買うのは止めません。高いお金を払って、将来、早い時期にゴミになるものをお買い上げになればいいと思います。

スポーツとしての自転車と言う乗り物は、ランニング(東京マラソン経験があります)と比べても体への負担が少ないのが特徴です。長く乗れる、人生の長い期間楽しめる乗り物です。一度買うと、持っている期間が長いシロモノです。私は6台所有していますが、10年以上前の買い物でも、メンテナンスは全て自分でやって、何の不都合も問題もなく日々使っています。

ここでは買って、ちょっと乗って、すぐ売って、また違うのを買って・・・ という方は相手にしていません。お金がかかりすぎます。そんなお金持ちは相手にしません。ウケで乗る人は相手にしません。

スポーツバイクは1台でも高い買い物です。高いお金を払って自転車を買ってライフスタイルの中で長い期間自転車を楽しもう、人生の終わりまで自転車を楽しもう、そういう方をこのブログは指向します。

例えば24万円の高額ロードバイクでも24年乗れば1万円です。では24万円のYPJを買って24年間乗れるかと考えた時に、それは絶対にありえない。バッテリーが世代交代して使えません(自作するのなら別ですが)。同様に複雑な機構のモーターエンジンが、メンテナンスという点でさらに足を引っ張ります。10年後、20年後にエンジンのリプレイスが出来ません。

自転車と言うものはシンプルであるがゆえに長持ちし、長く乗り続けられます。モーター駆動で複雑化させるのならば、長く使える工夫が必要です。大メーカーであるヤマハ、私が敬愛してやまない技術のヤマハが、そこまでの気概を持ってYPJを世に出しているとは到底思えないのが残念でならないのです。

加えて、乗らなくなった、乗れなくなった自転車が超高級家庭内ゴミ扱いされてしまうのが悲しいのです。アラ、いいじゃない、これ、とばかりに買った人のYPJの行く末を考えた時に、超高級家庭内ゴミとなって配偶者から白い目で見られる日々を過ごすか、溌剌ローディステキ!と見られて長く乗って楽しめるロードバイクとなるか、お考えになっていただければ、分かると思います。

お分かりのように、何を買うかではなくて、どう楽しむかというこのブログは、マーケティングではなくて自転車ライフスタイルからの提言なのです。そういう見地でお楽しみください。
返信する

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