今年は、40冊ほど読んだ。
その中からの、マイ・ベスト10。
1位「アンのゆりかご――村岡花子の生涯」:村岡恵理
2位「天の梯」:高田郁
「美雪晴れ」:高田郁
4位「下町ロケット」:池井戸潤
5位「危機の宰相」:沢木耕太郎
6位「銀二貫」:高田郁
7位「曲がり角のその先に」:村岡花子
8位「芙蓉の人」:新田次郎
9位「出世花」:高田郁
10位「漱石に学ぶ心の平安を得る生き方」:茂木健一郎
今年のマイブームは、村岡花子と高田郁であった。
村岡花子については、以前掲げたとおりである。
再放送されているアニメ「赤毛のアン」を観るたびに、
(高畑勲演出も見事だが)心洗われるような感動を得るし、
この原書を戦時中、命懸けで守った花子さんの当時の年齢が、
今の私と同じだというのが、何とも感慨深い。
一方、高田郁。
『みをつくし料理帖』が、どのように幕を閉じるのか、ハラハラしながら見守っていたが、ファンの心を決して裏切らず、全く見事としか言いようがない。
同率2位に掲げた「天の梯」「美雪晴れ」は、その最終巻と最終前巻である。
ひとつの手こぼしもなく、伏線を全て回収し、
なおかつ、最後まで胸膨らむような希望と、感動に満ちた話だった。
どんな人生でも、マイナス0のままプラス100まで積み上げられはしない。
全ての人に、必ずマイナスはあるのだ。
マイナス100から、プラス200の努力をして、
プラス100の結果を得た澪ちゃんの姿は、
だからこそ人の胸を打ち、温めるのだ。
ひるがえって私たち現代人は、他力でプラス50を与えられておきながら、他人のプラスを妬んで傷付けたり、自らの傲慢と怠惰と狡詐によって、果てしなくマイナスに落ち込んでゆく、冷え冷えするような人生を、送ってはいないだろうか。
様々なマイナスが、人間の心を蝕まないように、
プラスを得るチャンスが、全ての人々の元に、
それぞれに訪れることを、願う。
そして、自分の元に来たささやかなプラスに、
人々がきちんと気付くことを。
2014年も、暮れてゆく。
どうか皆様、良いお年を、お迎えくださいませ。
その中からの、マイ・ベスト10。
1位「アンのゆりかご――村岡花子の生涯」:村岡恵理
2位「天の梯」:高田郁
「美雪晴れ」:高田郁
4位「下町ロケット」:池井戸潤
5位「危機の宰相」:沢木耕太郎
6位「銀二貫」:高田郁
7位「曲がり角のその先に」:村岡花子
8位「芙蓉の人」:新田次郎
9位「出世花」:高田郁
10位「漱石に学ぶ心の平安を得る生き方」:茂木健一郎
今年のマイブームは、村岡花子と高田郁であった。
村岡花子については、以前掲げたとおりである。
再放送されているアニメ「赤毛のアン」を観るたびに、
(高畑勲演出も見事だが)心洗われるような感動を得るし、
この原書を戦時中、命懸けで守った花子さんの当時の年齢が、
今の私と同じだというのが、何とも感慨深い。
一方、高田郁。
『みをつくし料理帖』が、どのように幕を閉じるのか、ハラハラしながら見守っていたが、ファンの心を決して裏切らず、全く見事としか言いようがない。
同率2位に掲げた「天の梯」「美雪晴れ」は、その最終巻と最終前巻である。
ひとつの手こぼしもなく、伏線を全て回収し、
なおかつ、最後まで胸膨らむような希望と、感動に満ちた話だった。
どんな人生でも、マイナス0のままプラス100まで積み上げられはしない。
全ての人に、必ずマイナスはあるのだ。
マイナス100から、プラス200の努力をして、
プラス100の結果を得た澪ちゃんの姿は、
だからこそ人の胸を打ち、温めるのだ。
ひるがえって私たち現代人は、他力でプラス50を与えられておきながら、他人のプラスを妬んで傷付けたり、自らの傲慢と怠惰と狡詐によって、果てしなくマイナスに落ち込んでゆく、冷え冷えするような人生を、送ってはいないだろうか。
様々なマイナスが、人間の心を蝕まないように、
プラスを得るチャンスが、全ての人々の元に、
それぞれに訪れることを、願う。
そして、自分の元に来たささやかなプラスに、
人々がきちんと気付くことを。
2014年も、暮れてゆく。
どうか皆様、良いお年を、お迎えくださいませ。