果てのある路

ささやかな想いをエッセイで…

『軍師官兵衛』織田と毛利の戦い

2014-04-25 15:41:04 | つぶやき
今年のNHK大河ドラマは、2年前の制作発表時から、それはもう非常に楽しみにしていた。

竹中半兵衛や黒田官兵衛を主人公にした大河ドラマを、
私は30年前から熱望していた(過去日記参照)し、
ましてや、大好きな岡田准一が主演なのだから。

軍師官兵衛』は、第8話の秀吉との出会いあたりから、俄然面白くなってきた。
今週第16話は、いよいよ毛利本軍が腰を上げて出陣し、山中鹿介らが守る上月城を取り囲んだ。

それまでは、小学生対象かと思われるほど、もの足りなかった脚本が、
ここに来てぐっと引き締まり、ひとつのクライマックスに向かって、盛り上がってきた様相だ。

三木城戦に至るまでの経緯や、播磨諸氏の光芒、荒木村重の心情など、
他ドラマがこれまで触れてこなかった戦国の景色が、
分かりやすく浮かび上がってきた。

若き黒田官兵衛の眼を通して、新鮮に描かれる景色だ。



官兵衛の行く先は、生涯、苦難が続く。
けれど、苦しみながらも対処し続け、持って生まれた知性と人間性を、珠のように磨き上げてゆく生涯でもある。
後世に伝えられる名言の数々に、それが表れている。

ポテンシャルの高い岡田准一なら、見事に演じ切るだろう。

父や叔父など黒田家の人々、
黒田二十四騎ら家臣の描かれ方も、楽しみだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浮世絵が誘う境地

2014-04-14 15:47:03 | つぶやき
年に1~2度の頻度だが、ここ十年ほど、長女と一緒に絵画展に出掛けている。

昨日は、名古屋市博物館で開催中の「大浮世絵展」に行ってきた。

有名な作品が数多く展示され、混雑の中ではあったが、満ち足りた時間を過ごした。

師宣・春信・歌麿・写楽・広重と、時代順に個性と才能が煌めく中で、
葛飾北斎と歌川国芳、この二人が傑出しているように感じた。

たくさんの絵師や彫師たちの英気に触れたせいか、
私の中にも精気が吹き込まれたように思う。

一番好きな絵は、鳥文斎栄之の『円窓九美人図』。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする