ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

涼しくなりたい? だったら怖~いお話はどうですか

2011-07-17 00:00:07 | 日記

昨日は、満月でしたね~ (ってそれが何か??)

イタリアには、カタコンベと呼ばれる地下墓地がいくつか現存していて、有名のは、ローマとパレルモ

別段カタコンベと言わなくとも、古い教会の地下には、多くの白骨化した死体が横たわっているのです

イタリアで誰かが亡くなると、棺桶に入れて墓地に埋葬するか、埋葬する場所がなければ、コンクリートでできた大きな引き出しのような所(古くは石棺)に入れて、白骨化するのを待って、コンパクトにします。

こういう埋葬の仕方が定着する以前は、教会の地下に埋めてしまうことも多々あったのでしょう
地位が高い枢機卿等は、特別な腐敗防止措置、いわゆるミイラ化して、死後も多くの人が目に出来るようにすることが度々行われてきました。

パレルモのカタコンベは、1599年に修道士シルベストロの死体をミイラ化したのが始まりといわれ、今でもNo1という番号と共に実在します
当時は、ミイラ化すると言っても、ほとんど単純な方法で処理されましたので、ほとんどの遺体は、現在では白骨化し、時々取り替えられる衣装が、生前の地位や暮らしぶりを語りかけてきます。

元々、カタコンベは死んだ修道士のためだけに機能しましたが、時代が経つと、カタコンベへ葬られるのはステータスシンボルになりました。

日本で言うところのお墓参りは、これらのミイラ化された遺体に会いにくるのですね

修道士リッカルドが1871年にミイラ化され埋葬されたのが最後で、1880年には閉鎖されたと記録にありますが、幾人かの地元著名人は、まだ埋葬されていましたし、故人に会いに来る親族や旅行者の訪問は、後を絶たず、現在では埋葬こそされなくなりましたが、観光ガイドに必ず掲載されるスポットになっています。
最も最新の方法で適切な腐敗処理を施され、今でも生前の姿を生々しく維持しているのが当時2歳で亡くなったロザリアちゃん

カタコンベは壁に立ち並んでいる約八千体のミイラで構成され、ホールはカテゴリに分割されていて、男性、女性、処女、子供、聖職者、僧、および専門家と分けられています。いくつかのボディーが他のものより保存状態がよく、例えば、2人の子供がロッキングチェアに一緒に座っていたりします。

パレルモを訪れる機会がありましたら、お勧めのスポットです。
地下墓地ですから、涼しい~ですよ~ アーメン

一応アーメンと書いておけば、祟られることもないでしょう

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