ふつうの黒いボールペンというのは、ふだんは使わないのだけれど、
ときどき必要になって、そのつど手元になくて、
ぱたぱたと探したりするのです。
赤くてぱっと目につくこれはいいな、とおもって買ってみました。
ちなみにインクは黒です。
なんでもないようでいて、うーん、これは凝ってます。
微妙でなめらかで、でもエッジもあって。
シルエットのバランスは絶妙で、ディティールもそうとういいです。
ゼムクリップのようなクリップ。洒落ています。
よく見ると、金型の割り方が、けっこう複雑です。
簡単そうに見えて、じつは作るのが難しいカタチ。
それはつまり、いままでなかった、
もしくはできなかったカタチ。ということを意味しています。
それで書き心地ですが、ボールペンの場合、
書き心地はけっきょくリフィル(芯)性能なので、あまり気にしません。
気にしませんが、これは…ものすごく書きやすいです。うおお。
たとえて言うなら、
「ユーノス・ロードスターのハンドリング」みたいにシャープです。
指先の動きの迷いが誤魔化せないような、リニア感。
いわゆる油性ボールペンで、こんなになめらかな書き味のペンは使ったことないなぁ。
何がちがうんだろう。
厳しく見てゆくと、構造的にクリップ側が重いので、重量バランスは悪い。
指触りはいいですが、やや滑りやすいともいえます。
まぁそんな細かいことが言いたくなるのも、このペン先のなめらかさゆえです。
値段も中途半端に高価ですしね。
そうですね、この値段なら、ノック部分と本体の赤の色が
そろっていないのは、だめですね。
ユニークなデザインのクリップも、「幅広」に「丸く」挟むので、
ポケットや紙に「すっ」と差しにくい。
あとこの、マーブルチョコみたいな、筒の紙パッケージは凝りすぎ?
なにかに使えそうで、使えない太さ。
これであと50円くらいは、安くならないかなぁ。
ふむ。一見なんでもない、ただのボールペンに、
こんなにいろいろ言いたくなるのは久しぶりです。
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