ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

秋田道夫さんの「80mm」

2007年02月18日 | blog
秋田道夫さんの「80mm」を、
よこたさんが持参されました。

「使ってみてください。あげないけど」

くれないんだ。

ともあれ、使わせていただきました。

さいしょの印象は、

 作法が変わる うつわかな

と、おもいました。

重く太くまっすぐで、持ちやすくはない。
片手ではなく、両手を添えて、
そっといただくようになる。
「作法」が変わります。

するとコーヒーが、
何か「ありがたい飲み物」のような
心持ちになるんですね。

のぞき込むと、不思議に厚い肌のなかで、
飲み物が、まんなかにきゅっと「寄って」いて、
なにかそれが、
「なんか、いいもの」のように見えます。

容量は、8分目で、150ccでした。

普段使いの食器について、「重い」というのは、
あまり「是」とされないところがありますが、
こういうものは「普段使い」の「嗜好品」ですね。

おなじコーヒーを、
紙コップで飲むのと、
ちょっと重たい80mmで飲むのでは、
ぜんぜんちがうでしょう。

みためがシャープで、
作法が丁寧になって、
のみものがありがたくなる 

というと、
すこし普段使いにおっくうなカンジがしますが、
そうでもない。

なぜかというと、
写真でみると「ぱきっ」とシャープな印象ですが、
実物はおもいのほか「かわいい」。

プロポーションが低くて安定していることと、
のぞきこんだ内側が、ぽっくり厚くて、底がまあるい。
実物の印象は、意外とチャーミングなのです。

ほっとする一杯のためのうつわには、
愛されるべきチャームが必要です。

お湯で暖めてから使いましたが、
磁器なのに、たしかにまったく熱くありません。

熱くはなりませんが、とくべつに保温効果が高い、
という印象はありませんでした。

二重構造ということで、飲み口が厚いのかとおもいましたが、
厚すぎず薄すぎず、適度な口当たりでした。

底に小さい穴があいていて、
水が入ったら乾かないなぁとおもっていたのですが、
シリコンで埋められていました。

使い込んでどうかはわかりません。
ウチでいっかい使ってみた印象。


それで、ネダンがいくらかってところですねー。
未定だそうですけれど。

コンランショップだったら、
「一客3200円」くらいで、
安くはないけど、まぁそうかなー、とおもう。

ペアでギフト…という用途を考えると、
6000円~7000円くらい、というのは適当です。

それはフツーにデザイングッズのネダンなので、
ペアで4000円くらい?だと、普段用に買う人が増えるでしょうか。
ティーマが一客、2100円でしたからね。
そのばあいは、バラ売りのほうがいいかしら。

一個千円台というのは、ちょっと安いかなぁ。
あんまり安いと、「これ大丈夫かな」とおもいます。

嗜好品と日用品のあいだ、という存在感なので、
ネダンもそのへんなのかなぁ。なんておもったりして。

それで私はというと、
バラで一客2000円台だったら、すぐ買うかなー。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
3000円/2個セット (CZ812CE)
2007-02-20 09:15:23
先日秋田さんに問い合わせをしたところ、2脚セット
3000円で限定販売をするとのことでした。
思っていたよりも安くてビックリしてしまいました。
2/1の秋田さんのサイトinformationにも記載があり
ますので是非ともご注文してみてください

わが家も到着を心から楽しみにしてお待ちしている
ところなのです^^
返信する
ふむふむ (本人)
2007-02-20 23:00:53
3000円は決まりなんですかね。
買いやすいですね。
ぐっとふだん用になりますね。

おなじセラミックジャパンの花瓶、
「still green」が、5000円ですからね。
そうかんがえると、すごく安いですね。

この、セラミックジャパンという会社、
技術力、高そうです。
返信する

コメントを投稿