ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

仕事を作る。

2009年04月26日 | blog
仕事って作るものなんだ。というのは管理職になってわかったことです。

担当時代は仕事って「あるもの」で、それをどうこなすか。ということしか考えませんでした。

べつに、「革新的な新商品を、デザイン部門からの発信で製品化!」とか、そういうことじゃありませんよ。まー、そういうのもなくはないけど。

仕事は、決まってるといえば、決まってます。仕事というか、メーカーの場合は「開発」ね。
これこれこーいうモデルの「開発」があります。と。デザインしてくださいねと。

デザイン部門としては、ただそのデザインをするだけ。でもいいんです。商品コンセプトを読み解いて、デザインコンセプトを立て、アイデアスケッチを起こし、ディスカッションして、プレゼンして、承認されて、展開して、仕様化する。

でも、それだけじゃなくて、そのデザインをするためには、たとえばこういう情報収集が必要ですね。とか、現地でフィールドワークをしたほうがいいんじゃないか。とか、まずプロトタイプで検討しよう。とか、ルーティーンのプロセスだけじゃないことも、考えるわけです。(いや、それもデザインだ、それこそデザインだ、みたいな話はちょっと置いといて)

そういうのって、要求されるものではないので、やらなくてもいいんです。でも、必要と思ったら、計画して、予算も確保して、実行する。それって「仕事を作っている」わけです。

もちろん、部門なりグループなりの、全体目標に照らしての活動なので、勝手にやっているわけではないです。でも、部門目標って活動から後付け?で目標になる場合もあるので、活動先行という場合もある。

目の前にある仕事をやる。というのは、見えているのでわかりやすいですが、ない仕事をつくる。ということは、これはほんとうに難しい。仕事、増やしてるんですから。ただでさえ忙しいのに。でも、そうやっていかないと、進化しません。マンネリ化して、形骸化する。モチベーションも上がらない。

もっと言うと…いや、言えないや。仕事を作るその背景、考慮すべきパラメーターは、他にもいろいろあります。知恵熱出ます。

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