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大倉山のサイクルショップ

ありえない壊れ方・・・

2016年12月27日 | 修理

こんにちはビショップです。

もう数か月も前のことですが

お店の外のコンプレッサーで空気を入れてた方がバースト(破裂)させてしまいました。

(※安全のため現在コンプレッサーの貸出しは行っていません)

大きな音がしたので、てっきりいつものバーストかと外に出てみたら

顔から血を流した女性が茫然と立っていました・・・

空気を入れたことで車輪に負担がかかり、

車輪が崩壊し爆風で破片が飛び散ったのです。

これは理屈的にクラスター爆弾や散弾銃と何ら変わりありません。

飛び散った破片でその方は顔にケガをし、一歩違えば失明するところでした。

空気の入れすぎで車輪が壊れてバラバラに飛び散るなんて聞いたことありません。

もちろん保管場所や使用方法が原因でこんなことは起きません、普通は・・・

日本のOGK製を採用していたなら絶対にこんなことにならないはずなのに

形だけを真似た中国製品をPB商品として採用したことから起きた事故です。

経済産業省に報告したほうがいいかもしれません。

たしかにホームセンターのPB商品は安いと思います。

でもそれだけでいいのでしょうか?

安いってそんなに重要でしょうか?

自分やお子さんの健康を脅かしてでも価格って優先されるべきものなのでしょうか?

工業製品って同じ形してれば同じ品質じゃないんですよ。

大きなお店で売られているからといって、すべて安全な商品とは限らないんですよ。

自転車の生産が中国に移って久しいですが、年々品質の低下が止まりません。

特にホームセンター系のPB商品の品質の悪さは

自転車業界に携わる方々にとっては周知の事実。

そのうちえらいことが起きる気がしてやみません。

 

 


電動アシスト スイッチ故障

2015年05月29日 | 修理

こんにちはビショップです。

 

先日、思いもよらない修理が舞い込みました。

 

 

駅などの駐輪場に停めると、このような札をつけられることがあります。

 

 

いつものように、ちょっとホッチキスで札を付けただけのはずが・・・ 

 

メインスイッチのコードにホッチキスの針が見事命中していました。

 

係員さんもまさかこんなことになろうとは思ってもいなかったでしょう。 

 

電動アシスト スイッチ故障

電源を入れても全体が点滅するだけでスタンバイになりません。

もちろんスイッチ一式交換になります。

どうか皆様もお気を付けください。

といっても、気を付けようがありませんよね・・・


購入時に見逃しがちなこと・・・

2015年05月11日 | 修理

こんにちは、ビショップです。

 

みなさん自転車ってメーカーで組立てや調整してるなんて思ってませんよね?

 

車やバイクと違い販売店が組立てや最終的な調整を行います。

 

てことは、当然お店によって仕上がりに違いが出るのは当たり前の話。

 

そこにはお店側のコストもからんでくるわけで、安売りだからじっくり組立てなんかやってられないとう場合も残念ながらあるようです。

 

もともと電動アシストなんて単価こそ高いですが悲しくなるくらい薄利商品なわけですから、入荷したら右から左ってのがお店にとっては理想なわけです。

 

薄利多売→スピード勝負→品質低下

 

これはどこの業界でも当てはまると思います。

 

だからおかしな事故が起きるのです。

 

良いものはじっくり時間をかけて作られていくものです。

 

 

電動アシスト子供乗せ自転車で、安全性を最優先に謳ったアンジェリーノプティットe。

 

実際、とても人気があります。

 

でも、あの人が乗ってるプティットとこの人が乗ってるプティットは違います。

 

カラーの話じゃありません。

 

組立のクオリティの話です。

 

先日、点検に来られた方の例です。

 

 

これが、あの人のプティット。

 

 

っちが、この人のプティット。

 

違いわかりますか?

 

色以外はほとんんど一緒でしょ? 

 

それもそのはず、だってメーカー指定の組立業者ですら間違えてるくらいですから。

 

ヘッドランプコードの通し方が間違えています。

 

何年も前からお願いしていますが、一向に改善する気配がありません。

 

もちろん正しくできているものもありますが・・・

 

確かに以前、この通し方をしていた車種がありましたが、それは昔の話。

 

きっと思い込みで作業しているんだと思います。

 

ちなみにあの人のプティット、ランプコードはバッチリでしたがペダルがまったく締まっていませんでした。

 

販売したお店で作業に携わった方が締め忘れたのでしょう。 

 

お子さんを乗せて走行中にペダルが外れたら・・・・

 

考えただけでも恐ろしい。

 

 

ランプコードの通し方を間違えると・・・

 

案の定断線します。

 

ハンドルは左右に回転し動くわけですから、屈曲させた状態で配線すると運転する度にストレスがかかりちぎれてしまいます。

 

ほかにも、ワッシャの向きが逆だったり、

 

ブレーキのネジがバカになっていたり、

 

製品自体というより、組立工による品質低下が散見されます。

 

もちろん当店ではきちんとチェックしてからお渡ししていますのでご安心を。

 

店頭で日々修理を行っていれば、車種ごとの弱点を把握することができるので、それに見合った組立、調整が行えます。

 

たとえばアンジェリーノやビッケに採用されているスマートコントロールブレーキ。 

 

しばらく使用すると動きが渋くなってきてブレーキレバーが戻りにくくなってきます。

 

あらかじめチューニングを施しておくことで余計なトラブルを回避することができます。

 

しょっちゅうあちこち調子が悪くなる自転車なんてストレスですよね。

 

特に4月以降は組立に新人さんが関わっている可能性があるので要注意です。

 

ご自身の目でしっかり見極めしてください。

 


スマートじゃないコントロールブレーキ

2014年10月16日 | 修理

こんにちは、ビショップです。

プロバイダさんの都合によりブログの引越しをしました。

アナログ人間にとって引越作業は拷問でしかありません。

調べれば調べるほど聞いたこと無い言葉がどんどん出てきます。

その言葉を調べたら、その言葉を説明するためのまた新たな言葉を調べ・・・

永久ループ突入です。

聞いたことない言葉を聞いたことない言葉で説明してあるもんだから、完全に思考停止。

挙句の果てには何を調べてたのか調べ出す始末・・・・・

ニーロクハッサンのタチをフンドシコミでよろしいですか?

自転車業界の人しかわからない言葉でお客様に説明するのは失礼ってもんですよね。

でも日本語で言うと、まわりくどくてよけいにわからくなる場合もありますしね。

とはいえ、やっぱりプロの説明はわかりにくいものです。

気をつけなくては。

で、タイトルのスマートじゃないコントロールブレーキについて。 

このタイプのブレーキです。

最近の子供乗せ自転車に装着されているスマートコントロールブレーキなるもの。

ブリヂストン、ヤマハの子供乗せ自転車に装着されています。

三人乗り自転車にとってブレーキの制動力は安全性にかかわる重要な要素のひとつ。

当然ながら制動力自体はまったく問題ありません。

ただし、新しいうちは、です。

乗れば当然ブレーキシューは減っていきます。

特に雨の日に乗ると水研ぎのような状態になり、ブレーキシューはどんどんすり減ります。

雨天使用されている方はブレーキダストによる汚れが付着し、前輪が黒く汚れます。

どこがスマートじゃいかという前に、まずはブレーキの構造について。

ブレーキレバーを握ると、パンタグラフ(ひし形に組んである金具)がへしゃげてブ左右のブレーキアームを押し広げます。

縦ひし型が横ひし型になるイメージです(上画像)。

左右アームの先端についたブレーキシューが車輪に押し付けられてブレーキがかかります。

しかし、理論上はそうであっても実際使うといろんな問題が起きます。

ではスマートじゃない点についての考察。

まず、赤い丸に注目。

最初はココの部分の隙間はごくわずかですが、使うにつれてどんどん隙間が広がってクセがつき、パンタグラフの動きがスマートじゃなくなってきます。

ブレーキワイヤーのルートによってはブレーキレバーだけがカチャカチャ遊んでしまい、ブレーキ本体がまったく動かなくなったりもしますが、ブレーキ本体に対して真上からのルートを通してやるとスム―スに動くことが多いです。

四角いアルミの支柱に白いコの字型のスライダ(すべりをよくするための樹脂部品)を上下にセットし、パンタグラフがスムースかつバランス良く動くようにつくられています。

しかし、しばらく使うと徐々に症状が出てきます。

上下のスライダはそれぞれ独立しているため、ブレーキをかけると上下のスライダが圧迫されます。

当然その力は逃げようとするため構成部品の変形につながっていきます。

隙間が広がってくるのはそのためです。

パーツ交換せずに、とりあえずの対処方法としては、この隙間に樹脂を侵さない成分の油(シリコングリスのようなもの)を薄く塗ると改善する場合があります。

イメージ的には指先に極少量をつけて軽くなでる程度でOKです。

ただし塗りすぎると粘っこい成分のため動きを妨げる可能性もあります。

塗ったあと軽く拭き取ることですべりの良い状態になります。

支柱に汚れが溜まると、スライダのすべりが悪くなりレバーを握っても戻らなくなったりします。

この支柱部分は定期的にクリーニングしたほうが良いと思います。

もちろん当店でお求めの方の自転車は定期点検の際に無条件でクリーニングさせていただいています。

そして、問題はそれだけではありません。

パンタグラフ機構によってブレーキアームの可動域が制限されるため、ブレーキシューが使いきれないという問題点もわかってきました。

乗ってる時の自覚症状としては、ブレーキレバーを握り込んだ時にレバーがある一定の箇所からそれ以上握りこめなくなってしまいます。

要するにブレーキがかからなくなってしまうのです。

この時ブレーキ本体で何が起こっているかと言うと、

パンタグラフが可動限界に達しそれ以上動けないにも関わらず、ブレーキシューはすり減りのためリム(車輪)に届いていない状態です。

いくらブレーキが前後2系統あるとはいえ、これってOKなんでしょうか・・・・・

ちょっとした寸法の見直しで改善できると思うのですが。

もちろん当店ではちゃんと対策も考えてあります。

すり減った寸法を補えばよい。

ということでワッシャを追加しブレーキシューの寸法を増加させて対応しています。

ナットの掛かり寸法の問題もあるので、片側2~3枚くらいが限界でしょうか。

これでブレーキシューを安全に最後まで使い切ることができます。

どうです、わかりにくかったでしょ?

※当店でお求めいただいた自転車は、定期点検の際にすべて必ずチェックさせていただいておりますので安心してご使用いただけます。

 


電動アシスト メインスイッチ 修理

2014年10月13日 | 修理

こんにちはビショップです。

電動アシストのトラブルでメインスイッチの表示パネルが破れてしまうケースがここ最近多発しています。

今週だけで4件。

特に強い雨が降った翌日に多い気がします。

すべてご購入から数年経過しています。

表示パネルのスイッチ部分は薄い樹脂フィルムなので劣化が進むと破れやすくなります。

もちろん何年経っても問題なく使用されている方も大勢いらっしゃいますので、設計に問題があると考えるのも短絡的かと。

原因はとても単純。

表示パネルにあるスイッチを爪で押して操作していたためです。

1度や2度くらいならいいのでしょうが何年も続けていると破れてしまいます。

たいていご本人は無意識で押してしまっているため「いや、ちゃんと優しく操作しています」とおっしゃいます。

しかし修理後、引き渡す際に操作してもらうと早速爪で「ギュッ」と押しています。

「あ、それそれ、それですよ。」

「あ、・・・・・」

ここでやっと気づくようです。

爪で押すのは蚊に刺されたとこだけにしましょう。

これが破れてしまったメインスイッチ。

操作頻度の高い電源ボタンが破れるケースが多いです。

こうなると破れた箇所から水が侵入し電源が落ちなくなったりアシストの切り替えができなくなったりします。

基盤が完全に乾燥するまで数日待ってから表面に梱包テープなどの透明なフィルムを貼って使うという荒治療もありますが、安全のためちゃんと修理しましょう。

表示パネルの樹脂フィルムをめくってみると・・・・・

 

丸くて白い樹脂パーツを通して奥に見える赤いタクトスイッチを押す構造になっています。

ご覧のようにスイッチに水がたっぷり入っています。

防水構造になっていないのか反応しなくなってしまいます。

 

 

ビチョビチョです。

 

 

分解できる構造にはなっていませんが、バラしてみたくなるってのが自転車屋の性分。

てことで無理やり分解。

おーなるほど。

予想通りちんぷんかんぷんシステム採用だな。

  

画像ではわかりにくいですが内部の基盤も水浸し。

サビが発生している部分すらあります。

モデルによってスイッチの仕様が異なるため修理代にも金額差が発生します。

安いモデルでも1万円程度は覚悟してください。

修理後は指の腹で優し~く「ポチッ」て操作してくださいね。

爪でスイッチ操作してるという方、次はあなたの番かもしれません。


Chari Carry  チャリ キャリー

2014年05月04日 | 修理

こんにちはビショップです。

自転車を使っていると、さまざまなトラブルが起きます。

いちばん多いのがパンクです。

カギの紛失も少なくありません。

もちろん、どちらも走行できません。

ましてや、自転車店まで持っていくのは至難の業。

3人乗り対応の電動アシストの場合、パンクしても押し歩きなんてたとえ数10メートルでもできません。

そこでこんなのを貸し出ししています。

↓ 使用例の動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=ZNgfHYQWsF4&feature=youtu.be

 

夏休みの工作みたいですが、実力は侮れません。

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【チャリ キャリー1号車】

 

こちらは子供車や一般自転車用です。

 

細いタイヤの電動アシストもOK。

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【チャリ キャリー2号車】

 

こちらは耐荷重をアップさせた強化モデル。

 

3人乗り対応の電動アシスト専用です。

 

※貸し出しには諸条件がありますのでお問い合わせください。