イギリス/ドイツ
ドラマ
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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」のヴィゴ・
モーテンセンが、自身の著書をヒトラーに気に入られたばかりに、ユダヤ人と
の友情や善き人であろうとする己の信念との狭間で苦悩を深めていく
大学教授を好演したヒューマン・ドラマ。
英国の劇作家、C・P・テイラーの舞台劇を映画化。共演にジェイソン・
アイザックス、ジョディ・ウィッテカー、マーク・ストロング。
監督はデビュー作となる前作「Oi ビシクレッタ」で注目を集めたブラジル
在住の新鋭ヴィセンテ・アモリン。
(allcinemaさんより抜粋)
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1930年代、ナチス台頭のドイツ。ベルリンの大学で文学を教えるジョン・
ハルダーは、家族思いの善良で平凡な男。ところがある日、安楽死をテーマに
した彼の小説がヒトラーに気に入られ、渋々ながらも入党せざるを得なくなる。
しかしジョンには、モーリスというユダヤ人の親友がいた。生き延びるための
やむを得ない選択ながら、モーリスへの後ろめたさに苛まれるジョン。
やがて、ユダヤ人への弾圧が激しくなる中、ジョンはモーリスの国外脱出を
手助けしようとするが…。
(allcinemaさんより抜粋)
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遠出して東京まで出かけたので、こっちでしか観れない作品をと思い、
「イースタン・プロミス」や「アラトリステ」での渋い役柄が印象のヴィゴ・
モーテンセン主演というのが決めてとなり、有楽町スバル座にて上映中の
本作をチョイス。
ヴィゴ・モーテンセンがイイ。
展開的に寝落ちしてしまいかねないが、何とか最後まで落ちることなく観終わ
ることができた。タイトルの「善き人」ってのが何を持って善き人と定義して
いるのかわかんないが、主人公のジョンは一応善き人なんだろうな。
大学で教鞭を執りながら、認知症の母やピアノを引くことしかできずに他の
事は何も出来ない妻や子からは善き子で善き夫で善き親であったんだと思う。
そんなジョンが仕方無いとは言え、ナチ党に入党し、安楽死に関する論文を
書き上げ、結果、友人のモーリスを始め、多くのユダヤ人や障害者の殺める
計画に荷担していたことに愕然とするラストは余韻があって良かった。
個人的にはジョンがこの後、特に戦争が終わった時にどうなったのかが
気になるなぁ。その時も淡々とナチ党員として連合国側に処罰されていくん
だろうか。
ヴィゴ・モーテンセンの演技も良く、イイ映画だとは思うんですが、特に
盛り上がるような箇所もなく、公開館数も少ないので、興業的にはイマイチな
結果になりそう。
お薦め度:★★★☆☆(3/5)
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善き人であることの矛盾と難しさみたいなもんも表したかったのかなあと思いました。
ジェイソン・アイザックスが好きなもんで、何気に満足してます。
コメントありがとうございます。
善き人であることの矛盾や難しさとか、いろいろと考えさせられる内容でした。
私的には、ヴィゴ・モーテンセンを堪能できた
ので満足です。