フランス/ドイツ/ハンガリー
ドラマ
DVD観賞
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1942年、フランス政府がナチスに荷担し行った史上最大のユダヤ人一斉検挙
事件を巡る衝撃の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。
元ジャーナリストのローズ・ボッシュ監督が、歴史的資料や生存者への丹念な
取材を通して明らかとなった事実を基に、最愛の家族と引き離され強制収容所
へと送られた人々の過酷な運命を描く。
出演は「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン、「レオン」の
ジャン・レノ。
(allcinemaさんより抜粋)
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1942年、ナチス占領下のパリ。ユダヤ人たちはそのことが一目で分かるよう
胸に“黄色い星”のワッペンを付けることが義務づけられていた。
そんな中、ユダヤ人迫害政策を推し進めるヒトラーの求めに応じ、フランス
政府はパリ地区に住む外国籍のユダヤ人2万4000人の一斉検挙を決定する。
そして7月16日、それは実行され、1万3000人ものユダヤ人がヴェル・ディヴ
(冬季競技場)に押し込められ、水も食料もないまま放置される。
何千もの患者であふれる中、自身も検挙されたシェインバウム医師がたった
一人で対応に当たる。赤十字から派遣された看護師のアネットは、そんな光景を
目の当たりにしてショックを受けつつも、彼らのために献身的に働くが…。
(allcinemaさんより抜粋)
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今年の大阪ヨーロッパ映画祭で『サラの鍵』を見て、ヴェル・ディヴ事件の
事を知り、同じ事件を描いた本作を観ようと思い、DVDにて観賞。
ラストのノノの無表情が凄く印象に残る。
ヴェル・ディヴ事件そのものは『サラの鍵』で知って、その後のユダヤ人の
辿った運命を知り衝撃を受けたのだが、改めて本作を見ていると彼らが
どうなるかわかっているだけに見ていて心が痛む。
収容所から列車に乗せられるまでは表情豊かで純粋なノノが大戦後、
アネットと再会するが、ノノの感情を一切表わさない無表情な顔に
戦争やホロコーストがもたらす残酷さが感じられた。
それにしてもあんな悲劇を経験したユダヤ人が今度は自分達が中東で
アラブ人を迫害していることは哀しいことだな。
ホロコーストみたいな悲惨な事を経験したからこそ、他民族との融和を
もって接して欲しいと思うんだが、中々そうはいかないんだろうな。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
クリックして下さった方、ありがとうございます。
年始早々、これと続いて、ちょっと重いラインナップですわ。
ノノの存在が大きかったですね。
移送列車から落としたと言う話はよく聞きました。わずかな希望に掛けるしかなかったんでしょうね。
なんで人間はこんなことをできるんだ!と、いつも愕然とするんですが、こういった負の遺産をきちんと残そうとする姿勢は大事だなあと思いました。
コメントありがとうございます。
「サラの鍵」も良い映画でしたよ。
視点は違えどホロコーストの悲惨さを描いて
いるのは一緒で、心打つ作品でした。
>こういった負の遺産をきちんと残そうとする姿勢は大事だなあと思いました。
そうですね。負の遺産もしっかりと真実を見つめて今後の戒めにしないといけないですね。